戦わない最強戦士   作:223系新快速

23 / 91
第22話 クラス代表戦(リーグマッチ)開始!

次の日、教室に入ると全員が殺気立っていた。

 

清香「坂上さん、絶対2組には負けないで。」

あゆみ「あ、昨日のこと気にしているんだ。」

ナギ「当たり前でしょ。あそこまで言われるなんて屈辱よ。」

あゆみ「私も、負けるつもりはないよ。昨日調べておいたよ。」

さゆか「それで、どうだった...。」

あゆみ「鳳さんの専用機、甲龍(シェンロン)に積んである非可視型衝撃砲の龍砲、あれをどう攻略するかに尽きるよ。刀や他の装備はそれに比べると驚異じゃない。」

玲美「非可視型衝撃砲?」

あゆみ「空気を圧縮してそれを一瞬で開放することで、衝撃波を放つ武器。砲身も砲弾も見えないうえに、どの向きにも撃てるようだよ。」

ナギ「何それ、チートじゃない。」

癒子「勝算はあるの。」

あゆみ「結構厳しいと思う。だけど、勝てないわけじゃない。」

ナギ「え、じゃあ、何か秘策があるの?」

あゆみ「あるよ。」

 

私はニヤリとする。

 

清香「教えて教えて。」

あゆみ「それはまだ秘密。本番を楽しみにしていてね。」

清香「えー、ケチ。」

あゆみ「でも、秘策があること自体は言ってもいいよ。この秘策が無かったら、私には絶対勝ち目無かったから。」

 

この秘策、皆が気にすればするほど効果がある。ちょっとセコい気もするけど、言葉には注意するべきって良く分かるし。

 

~1年2組~

「凰さん、1組の代表は坂上さんだよ。」

鈴「え、そ、そうなの!?」

「そうだよ。それがどうかしたの?」

 

ヤバイ。ヤバイヤバイヤバイ。絶対嫌われた。

 

「凰さん、顔が青いよ。」

「風邪でも引いたの?」

鈴「え、えーと…。」

 

ガラッ

 

「あ、1組の相川さん。」

「何か用?」

清香「さっき坂上さんが言っていたわ。凰さんに勝つための秘策があるって。」

「秘策?」

「どんなのどんなの?」

「それは本人が秘密にしているから私にも分からないけど、絶対あることは確かだって。これに気付かなかったら、絶対勝てなかったって。」

 

どうしよう。私に対する秘策があるなんて。これで負けたら...。

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

今日の訓練は私のためのものにする。

 

あゆみ「セシリアさん、箒さん、今日は私の特訓ね。」

セシリア「凰さんに勝つための秘策、ですか?」

あゆみ「うん。練習しておかないといけないから。」

 

実際には練習しておくことではないのだが、何か行動しておかないと怪しまれる。

 

箒「一体、何を練習するのだ。」

あゆみ「それは2人にも秘密。2組の人、絶対聞き耳立てているから、言ったら分かっちゃうよ。」

セシリア「仕方ありませんわね。」

箒「う、うむ。」

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

そして、いよいよクラス代表戦(リーグマッチ)の日になった。

 

薫子「さあ、1年生のクラス代表戦(リーグマッチ)がスタートです。実況は私新聞部の黛薫子が、」

楯無「解説は生徒会長である更識楯無がお送りするわ。」

薫子「さあ、まずは1組対3組。楯無さん、どちらが勝ちそうですか。」

楯無「100%1組。坂上さんに負ける要素が見当たらないわ。」

薫子「なんとなんと、1組が絶対勝つとのことです。その言葉通り1組が勝つのか。それとも3組が番狂わせを起こすのか。」

 

~ピット~

あゆみ「まずは3組の代表とか。」

本音「あゆみん、頑張れ。」

清香「凰さんに目に物見せるためにも、ここで負けちゃ駄目だからね。」

あゆみ「分かっている。じゃ、ラファール、今日もよろしくね。」

ラファール7「はい。絶対優勝しましょう。」

 

私はピットを飛び出す。同時に3組の代表の人も出てくる。

 

「貴方が1組の代表ね。クラス代表決定戦見ていたけど、貴方がクラス代表なら大したことないわ。」

あゆみ「それはどうかな。」

 

ピーッ

 

「試合開始!」

 

試合開始の笛が鳴る。それと同時に相手が先手必勝とばかりに撃って来るが、私はそれを全て躱す。

 

「まるで隙が無いじゃない。」

 

それは当然だ。隙ができるのはバランスを崩すとか、色気を出して無茶な攻撃をするときに多い。だけど、私は積極的に攻撃しないし、機体制御も慣れたもの。プリキュアでやっていた技術をそのまま使うだけなのだから、一般生徒の攻撃程度では崩れない。

 

あゆみ「今度はこっちから行くよ。」

 

私は瞬時加速(イグニッション・ブースト)を掛ける。

 

「た、体当たり!?」

 

相手が焦ってライフルを乱射するけど、そんなものは加速しながらでも躱せる。

 

「こうなったら!」

 

相手も体当たりを仕掛けてくる。よし、かかった!

 

スルリ

 

相手の体当たりを躱す。

 

「え、さ、最初から当たるつもりないの!?って、ええーっ!?」

 

ドォン

 

相手がアリーナの壁に激突する。因みにIS同士のトーナメントでは、ボクシングと同じで一定時間気絶して動けなかったら負けになる。

 

ピーッ

 

「勝者、1組代表坂上あゆみ!」

楯無「予想通りね。相手に攻撃させてミスを誘発させ、そこを突く。少しの揺らぎもなく徹底しているわ。」

薫子「それは相手の自滅待ちでは?」

楯無「そう思っているなら、2組もあっさり負けるわね。」

 

~ピット~

「結局相手のミスに付け込んでいるだけじゃん。」

「あれなら凰さんには勝てないよ。ね、凰さん。」

鈴「...。」

「凰さん、大丈夫?」

鈴「え、何?」

 

続く2組と4組の試合は、凰さんが勝った。でも、動きは凄く鈍い。間違いなく秘策が効いている。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。