戦わない最強戦士   作:223系新快速

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第26話 フランスの男装の麗人とドイツの冷水

真耶「今日は転校生を紹介します。それも2人。」

 

転校生は普通ばらけさせると思うけどな。あ、姉妹なら一緒のクラスにするか。満さんと薫さんみたいに。

 

シャルル「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。」

 

本当に男の子かなあ。雰囲気も容姿もいつきさんに似ている。確認した方がいいよね。

 

静寐「キャーッ!」

清香「男よ男!」

神楽「しかも美男子!守ってあげたくなる系の!」

 

女の子だって知ったら、皆どういう顔するだろうなあ。

 

千冬「静かにしろ。まだ自己紹介は終わっていないぞ。ボーデヴィッヒ、挨拶しろ。」

ラウラ「はっ、教官。」

千冬「その呼び方は止めろ。私はもう教官ではないし、お前もここでは生徒だ。」

ラウラ「了解しました。」

 

軍人ってこんな感じなんだ。

 

ラウラ「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。」

真耶「それだけですか?」

ラウラ「それだけだ。」

 

山田先生が涙目になっている。うーん、教師としての威厳がないからなあ。

 

スタスタ

 

織斑君に近づいた。

 

バシィ

 

平手打ちを食わせる。

 

一夏「な、何するんだ。」

ラウラ「認めぬ。お前があの人の弟であるなどと、認めるものか!」

 

何か因縁があるのかな。

 

千冬「ゴホン。それでは、今日から2組と合同で実習を開始する。全員着替えてアリーナに集合しろ。織斑、デュノアの面倒を見てやれ。解散!」

一夏「は、はい!」

 

ゆかりさんなら、誘導尋問で相手が女だと言わせられるだろう。だけど今は接点を作る方が先。

 

~第一アリーナ~

千冬「今日から実習を開始する。では、これから専用機持ちと坂上の元で訓練だ。」

あゆみ「えっ、私もですか?」

千冬「瞬時加速(イグニッション・ブースト)まで使える上に、代表候補生を破るほどのお前に今更基礎をやらせても意味がないだろう。」

あゆみ「はい。」

 

うーん、デュノア君の班に潜り込んで囁くって作戦は使えなくなったな。何か考えないと。

 

あゆみ「あれ。」

 

清香さん、静寐さん、神楽さん、箒さん、本音さんが勢揃いしている。

 

あゆみ「もしかして、私を希望?」

箒「当然だ。IS操縦者としてはあゆみの方が上手いからな。」

あゆみ「じゃあ、早速やるね。まずはISの起動と歩行、そして解除まで。」

清香「うーん、自分でイメージすると言っても、難しいよ。ズレがある。」

あゆみ「じゃあ、自分がスーパーヒーローになったのをイメージしてみて。」

清香「スーパーヒーロー...。分かった!」

 

次の瞬間、清香さんが物凄い勢いで走り始める。

 

清香「おお、速い速い!イメージ掴めた!」

あゆみ「き、清香さん、スピード出し過ぎ。止まって~!」

清香「えっ?」

 

ドォーン

 

あゆみ「あちゃ~。壁にぶつかっちゃった。」

 

慣れないうちは力を制御するのに失敗して、このようなことも起きる。つぼみさんも初変身で着地に失敗して地面に大穴を開けたそうだ。

 

あゆみ「調子に乗り過ぎないでね。」

清香「う、うん、もう少し慎重にやるよ。」

 

だが、この後のメンバーは何事もなくこなし、予定より早く終わった。

 

あゆみ「皆上手いよ。」

本音「あゆみんの例えが分かりやすいのだ~。」

あゆみ「そう言われると指導者冥利に尽きるよ。分かりやすさは大事だからね。」

 

ピーッ

 

織斑先生が笛を鳴らす。

 

千冬「今日はここまでだ。各班ISを元に戻しておくように。」

 

~1年1組~

「「「坂上さん、次は私達にも指導して!」」」

あゆみ「どうしたの?」

「聞いたわよ。凄く分かりやすい指導だって。」

あゆみ「他の皆は?」

「酷いものだよ、1人を除いて。」

 

~一夏の場合~

一夏「えーと、ここはこうだから...。」

「えー、織斑君、さっきはこう言ったよ。」

一夏「え、えっ?」

あゆみ「つまり、そもそも理解できていないってことだね。」

「「「うん。」」」

 

~セシリアの場合~

セシリア「ここは重力が干渉して、それからここは...。」

「む、難しすぎる...。」

セシリア「であればもう一度。」

あゆみ「つまり、教え手と受け手の知識量のギャップが大きすぎるんだね。」

「「「うん。」」」

 

~鈴の場合~

鈴「ここはこれくらいの角度で、ここはこっち向いて...。」

「ど、どれくらい?」

鈴「あーもう、こうよ。」

あゆみ「つまり、感覚で掴んでいるから、他人が真似するのは難しいんだね。」

「「「うん。」」」

 

~ラウラの場合~

ラウラ「...。」

「えーと、ボーデヴィッヒさん?」

ラウラ「貴様らに教えることなどない。」

あゆみ「つまり、初っ端から責任放棄していたんだね。」

「「「うん。」」」

 

あゆみ「それで、例外の1人は?」

「デュノア君だよ。」

「分かりやすくて手取り足取り教えてくれるから、呑み込みが早いんだよね。」

あゆみ「織斑先生に授業形態の変更を進言しようかな。これじゃあ人によってばらつきが大きすぎるよ...。」

千冬「何を進言するのだ。」

あゆみ「あ、織斑先生、実はですね...。」

 

私は今日の授業での出来事を話した。

 

千冬「フム、だが私はこの授業形態を変えるつもりはない。慌てずとも、次の実習では改善される。」

あゆみ「分かりました。」

 

織斑先生がそうおっしゃるのなら、私があれこれ考える必要はないだろう。さて、デュノア君にどうやって接触するかだ。

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