戦わない最強戦士   作:223系新快速

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第37話 タッグマッチは進む

私とシャルロットさん、そして指導した8人が座る。

 

清香「坂上さんは後は誰に注目している?」

あゆみ「この後織斑君と箒さんのペア、そしてボーデヴィッヒさんと本音さんのペアがあるから、それを見るよ。」

 

~ピット~

箒「いよいよ私達の番か。」

一夏「誰であろうと勝つまで。」

 

~実況室~

薫子「さて次は唯一の男性操縦者である織斑君と、その恋人の篠ノ之さんです。楯無さん、注目すべき点は。」

楯無「興味ないから寝るわ。」

薫子「ちょっと、職務放棄しないで下さい。」

楯無「どうせ単一仕様能力(ワンオフアビリティ)であっさりよ。それも、今後に不安の残る勝ち方。」

 

~観客席~

楯無さん、まるでやる気がない。ここまで気合い入れて実況していたのに。

 

清香「生徒会長、どうしたのかな。」

神楽「急にやる気なくして。」

あゆみ「あんな態度とっても許されるなんて、権力絶大なんだね。」

 

ピーッ

 

「試合開始!」

 

織斑君も箒さんも近接型だ。となると、一対一で相手する感じだろう。そして、その通りになった。箒さんが相手と競り合っている間に織斑君が零落白夜で相手を落とし、もう一人を二対一で落とす。

 

「シールドエネルギー枯渇により、勝者、織斑・篠ノ之ペア!」

 

あっさり下したけど、でも何か強引だ。

 

さゆか「何か息が合ってない。」

ナギ「私もそう思う。」

 

皆もそう思っているようだ。

 

シャルロット「乱入、だね。」

玲美「どういうこと?」

シャルロット「一撃必殺の零落白夜は誤って味方に当てれば同士討ちで思い切り被害が出る。だから、攻撃に参加する際は連携をとる必要がある。一旦下がるなりしてね。でも、なんの告知もなくいきなり割って入った。篠ノ之さんが相手から離れなかったら、巻き添えを食っていたね。」

理子「流石、よく分かったわ。」

 

プリキュアのときは全く意識してなかったけど、ISだとそういうことも考えないといけないのか。気を付けないと。

 

~実況室~

薫子「次はドイツの代表候補生、ラウラ・ボーデヴィッヒさんと、生徒会役員の布仏本音さんです。」

楯無「ボーデヴィッヒさんは問題ないとして、本音がどう立ち回るかね。」

 

~ピット~

ラウラ「布仏、お前は私の邪魔をするな。」

本音「じゃあ本音は脇で休んでいるのだ~。」

ラウラ「それでいい。」

 

~観客席~

ピーッ

 

「試合開始!」

 

試合が始まる。だけど、本音さんは傍で見ているだけだ。ボーデヴィッヒさんが1人で相手をしている。

 

「なんだ、あの専用機持ちは。」

「タッグマッチの意味を理解していない。」

 

私もそう思う。確かにボーデヴィッヒさんからすれば本音さんはあてにならないかもしれない。でも、ずっとペアを組むパートナーならともかく、これは今回限りだ。相手に合わせるということも必要だ。

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

翌日、私とシャルロットさんは勝ち進んだ。2日目の最初のペアこそ私を全く無視しようとしたが、私がちょこまかと纏わりついて気を散らし、その隙をシャルロットさんが突くという戦法を取ったら次の試合からはその戦法はぱたりと止んだ。そして、準々決勝まで進んだ私達は、静寐さんとナギさんのペアと対戦することになった。

 

「両者、スタート位置まで移動してください。」

 

静寐さんとナギさんが話しかけてくる。

 

静寐「坂上さん、待っていたわよ。」

ナギ「師匠を超えることが弟子としてできる最大の恩返し!」

あゆみ「負けないよ。」

シャルロット「ちょっと、僕を忘れないでよ。」

 

ピーッ

 

「試合開始!」

 

開始と同時に後ろ向きに瞬時加速(イグニッション・ブースト)する。ナギさんが突っ込んできたが、私の加速のほうが速い。

 

ナギ「う、嘘!?後ろ向きなのに私より速い…。」

あゆみ「これが私の全力だよ。」

ナギ「くっ、これならどう?」

 

ナギさんがライフルで射撃してくるけど、私は安全圏に離脱する。

 

ナギ「このままじゃ弾が無くなる。」

 

近接ブレードを持ち出してきた。でも、加速で私に負けているのに、どうやって追いつくのかな。

 

ナギ「追いつければなんとか…。」

シャルロット「残念だけど、終わりだよ。」

 

ガガガガガ

 

シャルロットさんの狙撃を受けて、あっという間にシールドエネルギーが0になる。

 

「シールドエネルギー枯渇により、勝者、坂上・デュノアペア!」

 

~ピット~

シャルロット「今日も勝ち残ったね。」

あゆみ「うん。明日はいよいよ準決勝と決勝だし、ここまで来たら優勝しかないよね。さてと、向こう側の控室に行かないと。」

シャルロット「慰めに行くんだね。」

あゆみ「うん。」

 

~控室~

ナギ「うう、勝てなかった…。」

静寐「まだまだね。」

あゆみ「2人とも、落ち込んでいる?」

ナギ「ええ。この試合が始まるまで、坂上さんにはかなり近づけたと思っていた。」

静寐「でも、思ったより大きかったわ。」

シャルロット「専用機持ちに訓練機で勝ってしまうぐらいだからね。」

あゆみ「だけど、2人とも準々決勝まで勝ち残った。訓練を始めたころは、せいぜい1回戦突破できるかどうかだったから、かなり実力はついているよ。トーナメントが終わってからも、また訓練を続ければいいんだよ。」

ナギ「ええ。いつか追いついて見せるわ。」

静寐「そしてリベンジを果たす。」

 

続く準々決勝第二試合は玲美さん・癒子さん対セシリアさん・鈴さんだ。結果はセシリアさんと鈴さんが勝ったものの、これもかなり食らいついていた。

 

セシリア「あゆみさんが指導した人、皆強いですわね。」

鈴「専用機持ち以外には誰も負けてないからね。」

 

準々決勝が終わり、残ったのは私とシャルロットさん、セシリアさんと鈴さん、織斑君と篠ノ之さん、ボーデヴィッヒさんと本音さんだ。準決勝の相手は予想通り、セシリアさんと鈴さんのペアだ。

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