戦わない最強戦士   作:223系新快速

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第40話 VTシステム作動

ラウラ「負けるわけにはいかない。負けるわけには...!」

レーゲン「こ、これはVTシステム!た、助けて…。」

 

シュヴァルツィア・レーゲンからSOSの信号が流れてくる。

 

ラファール7「VTシステム!?」

あゆみ「VTシステムって、確か…。」

カスタムⅡ「その危険性から搭載が禁止されている代物です。」

 

その言葉通り、ボーデヴィッヒさんの体が黒く、どろどろとしたものに包まれていく。あれは昔のフーちゃんに似ている。このままじゃボーデヴィッヒさんが危ない!

 

千冬「戦闘教員出撃!直ぐに止めろ!生徒及び来賓は全員退避!」

 

戦闘要員の先生達が出撃して攻撃する。

 

「駄目です、攻撃が効きません!」

千冬「そんな馬鹿な!」

ラファール7「くっ、どうすれば…。」

カスタムⅡ「力で負けるなんて…。」

 

違う。そのやり方じゃフーちゃんは止められなかった。恐らく、中のボーデヴィッヒさんを止めないとあの黒いドロドロも止まらない。私は走り出す。

 

本音「あ、あゆみん、どこに行くのだ。」

あゆみ「管制室。」

 

~管制室~

千冬「あれはかつての私だ。」

真耶「それじゃあ、勝つのは難しいですね。」

千冬「だが、何としても奴を止めねば大変なことになるぞ。」

 

坂上が駆け込んでくる。

 

千冬「ここは指示があるまで教師以外立ち入り禁止だぞ。」

あゆみ「分かっています。その罰は受けます。でも、今はボーデヴィッヒさんを助けるのが先です。」

千冬「何か考えがあるのか。」

あゆみ「はい。黒いドロドロの中に飛び込んで、ボーデヴィッヒさんを説得し、暴走を止めるのです。」

千冬「そういうのは教師の仕事だ。」

あゆみ「難しいと思いますよ。」

千冬「何故だ。」

あゆみ「おそらく、ボーデヴィッヒさんは織斑先生以外の先生の区別はしていません。今こうして攻撃しているのが先生ですから、先生が飛び込んでも警戒するだけで、説得には応じてくれないと思います。」

千冬「自分で行くというのか。」

あゆみ「はい。その覚悟があるから、こうして直談判しているのです。」

千冬「危険だが、他に方法はないな。よし、やってみろ。責任は私が取る。」

あゆみ「ありがとうございます。あ、それともう一つ聞きたいことが。」

千冬「何だ?」

 

数分後、坂上が管制室を出る。

 

千冬「情けないな。生徒に任せるしかないとは。暮桜がいれば、私が対処するのだが。」

 

私は嘆く。

 

千冬「兎に角、今はあいつを信じてサポートするしか出来ることはない。」

真耶「織斑先生…。」

 

その時、アリーナがざわめく。

 

千冬「あの馬鹿、何特攻している。」

 

一夏の奴、ボーデヴィッヒに向かって行っているのだ。

 

~ステージ~

一夏「許さねえ。」

 

ボーデヴィッヒの奴が操られているのも気に食わねえし、千冬姉の零落白夜を使っているのはもっと気に食わねえ。アイツは俺が止める。

 

白式「何特攻しているんだよ。一夏じゃボーデヴィッヒとシュヴァルツィア・レーゲンに敵わないのに。」

一夏「ぬおおおおお!」

 

グサリ

 

一夏「ぐあっ!」

 

シールドエネルギーが0になり、強制的に待機状態に戻されてしまう。

 

白式「やっぱりこうなった。ラファール、何とか出来ないかな。」

カスタムⅡ「いくら僕とシャルロットでも、あれを止めるのは…。」

「くそう、このままじゃ弾切れだ。」

 

戦闘教員達も打つ手がない。そして、

 

「アアッ。」

「クッ。」

 

不味い。このままじゃ全員やられてしまう。そこに、

 

あゆみ「私に任せて、全員一旦退いてください!」

 

坂上さんがピットから飛び出してきた。

 

一夏「何だと。お前、何様のつもりだ。」

千冬「織斑、これは私の判断だ。全員坂上の言ったとおりにしろ。」

 

織斑先生の指示だ。

 

一夏「アイツに何ができるっていうんだよ。」

千冬「ここにいる誰一人、まともに攻撃してダメージを与えられなかった。ならば、まともに攻撃する以外の手段を持つ坂上にやらせてみるしかないだろう。」

一夏「だけど…。」

シャルロット「織斑君、少し黙ろうか。」

デュノア君が盾殺し(シールド・ピアーズ)をぶつけて一夏を気絶させる。

あゆみ「いいの?あんなことして。」

シャルロット「別に。それより、本当にやるの?」

 

シャルロットさんは心配そうな顔で見てくる。

 

あゆみ「大丈夫。私を信じて。」

シャルロット「でも…。」

ラファール7「私はあゆみを信じますよ。」

カスタムⅡ「私もです。」

白式「僕も信じている。」

本音「本音も信じるのだ~。」

シャルロット「皆がそこまで言うなら、僕も信じるしかないね。その代わり、無事じゃなかったらただじゃおかないから。」

あゆみ「うん。」

 

さっきから見ていたけど、あの黒いドロドロは、ISを解除した者には攻撃しないようだ。ならば、ギリギリまで接近して、ISを解除。そして勢いで飛び込む。私が高速で近づく。当然、攻撃してくるが、それを全部躱す。よーし、この距離ならいける。私はラファールを待機状態に戻し、ドロドロの中に飛び込む。

 

「ア、IS無しで飛び込んだ!?」

「無茶苦茶な!」

 

無茶でもいい。助けられる方法があるなら、何でも試さないと。

 

 

 

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