戦わない最強戦士   作:223系新快速

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第45話 ハーレム誕生

~1025室~

箒「くっ、どうすればいいのだ。」

 

あの状態ではあゆみを取られてしまう。そうでなくとも私は一夏の恋人というハンデがあるのに。

 

~セシリアの部屋~

セシリア「現実は非情ですわね。」

 

私は専用機持ちの中で最初にあゆみさんと仲良くなりました。なのに、それ以上の距離を縮められずに、かっさらわれてしまいました。

 

~鈴の部屋~

ティナ「鈴、どうしたの。随分と思い詰めているようだけど。」

 

ルームメイトのティナ・ハミルトンが声をかけてくる。

 

鈴「失恋…。」

ティナ「織斑君は諦めたんじゃなかったっけ。」

鈴「他の人に恋したけど、そっちも先越された…。」

 

あたし、これからどうしよう…。

 

~シャルロットとラウラの部屋~

ラウラが気持ち良さそうに眠っている。うう、こっちはお悩み中なのに。

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

次の日、皆はまるで死んだ魚のような顔をしていた。理由は大体わかっているけど、これは時間がかかるから、放課後まで待った。

 

あゆみ「皆、どうしたの。顔が死んでいるよ。」

鈴「このままじゃ本当に死ぬわ…。」

セシリア「最高の友人…、をとられたのですわ。」

箒「私は一夏がいるからまだいいが…。」

シャルロット「誰を頼ればいいのか…。」

あゆみ「もしかして、私に恋心を抱いていて、ラウラさんに先に告白されて、落ち込んじゃっている、とか?」

 

和音さんは一度響さんに対する奏さんとの思いの差をまざまざと見せつけられて、潔く引こうとしたことがある。その時は聖歌さんが喝を入れて立ち直らせた。

 

箒「な、なな、何を突然…。」

鈴「べべ、別にそんなんじゃないわよ。」

あゆみ「隠しても駄目。私には全部お見通しだよ。なんたって、親友の経験談はこの手のものはいくらでもあるからね。」

シャルロット「あゆみには敵わないなあ…。」

箒「ここにいる者は全員お前に救われたのだ。それ故、いつの間にかお前に恋心を抱いていた。」

鈴「でも、その思いに気付いた時にはぽっと出に取られてしなったのよ。これ以上に悔しいことってないわよ。」

セシリア「ラウラさんの抜け駆けにも近い告白、次いで罰のトイレ掃除、これでは付け入る隙はありませんわ。」

あゆみ「ねえ、何で落ち込む必要があるの?」

「「「「えっ?」」」」

あゆみ「皆色々思うところがあって気が付かなかったみたいだけど、私はあの告白にまだ返事をしていないよ。つまり、まだ手遅れじゃないってこと。」

シャルロット「それって…。」

鈴「もしかして…。」

 

全員気が付いたようだ。

 

「「「「好き(だ/ですわ/よ/だよ)。付き合って(くれ/下さい/よね/ほしい)。」」」」

あゆみ「いいよ。ラウラさんも含めて全員と。」

箒「それが、あゆみの答えなのか?」

さゆか「つまり、ハーレムってこと!?」

あゆみ「そうだよ。女の子同士だけどね。」

清香「さ、坂上さん、本気!?」

あゆみ「本気だよ。だって、友情が発展したハーレムは、誰かを選ぶという選択肢はないからね。」

神楽「百合よ!百合の花が六輪咲いているわ!」

ナギ「直ぐに知らせるのよ!」

 

クラスメイト達が教室を飛び出す。

 

一夏「ちょっと待てよ。」

あゆみ「何かな、織斑君。」

一夏「同性愛の上にハーレムって、人として間違っているぞ。」

あゆみ「うーん、強くなるにはこれが一番なんだけどなあ。」

一夏「何をどう考えたらそういう結論になるんだよ。」

あゆみ「ハーレムになるほどお互いをよく知っていることは、強くなるための必要条件だよ。」

本音「おお~、あゆみんが言うと説得力あるのだ~。」

「「「うんうん。」」」

 

残った皆も頷いている。

 

一夏「ハーレムなんて、悲劇を引き起こすだけだ。第一、ハーレムなんて許されるわけが…。」

あゆみ「これは女の子同士の友情が発展して愛情になったものだから、全然無害安全だよ。」

楯無「私は賛成よ。」

ダリル・フォルテ「「あたし達もだ(っス)。」」

あゆみ「楯無さん、ダリル先輩、フォルテ先輩。」

ダリル「良い予感がするから来てみたら、あたし達の関係を全肯定してくれているじゃん。」

フォルテ「これで大ぴらに付き合えるっスね。」

あゆみ「初めて会った時から予想はしていましたけど、先輩達もそういう関係なんですね。」

ダリル「そうだ。奇異の目で見られるから、苦労したぞ。」

楯無「それに、一夫多妻は国によっては認められているし、ここはIS学園。同性愛もハーレムも、何の問題もないわよ。」

あゆみ「楯無さん…。」

楯無「私も生徒会長として、貴方達の関係を後押しするわ。どんどん強くなりなさい。」

 

扇子には『切磋琢磨』と書かれている。

 

あゆみ「楯無さん…。分かりました。今以上に強くなります。」

楯無「ウフフ、頑張る女の子は好きよ。」

一夏「俺は断固として認めねえ。」

楯無「あら、これは生徒会長命令よ。織斑君に拒否する権利はないわ。」

あゆみ「そんなに強いんですか。その生徒会長命令って。」

楯無「そうよ。生徒は全員絶対に従わないといけないし、時と場合によっては先生もね。」

あゆみ「凄い…。」

一夏「じゃあ、勝負だ。俺がお前を含めたハーレムを構成する6人のうち1人でも勝ったら言うこと聞いてもらうぞ。」

ダリル「随分と勝手なやつだ。」

フォルテ「そこは全員に勝つ、が妥当っスね。」

あゆみ「いいよ。」

楯無「ちょっと、坂上さん、何考えているの。」

あゆみ「誰にも勝てないと知った方が彼のためになります。皆もそれでいいよね。」

「「「「「うん/ああ/ええ。」」」」」

あゆみ「じゃあ、準備ができたら始めよう。」

一夏「全員ぶっ潰す。箒、お前もだ。」

箒「別に構わん。私とお前の縁はもう切れた。」

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