戦わない最強戦士   作:223系新快速

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第46話 私vs織斑一夏

~第一アリーナ~

千冬「それではルールを説明する。敗北の基準はいつも通りだ。時間は無制限。順番は織斑が指定する。」

一夏「まずは坂上からだ。」

 

~ピット~

あゆみ「私からか。」

鈴「いきなりあゆみを指名とは、アイツのやりそうなことね。」

あゆみ「そうだね。」

 

彼は核心を突いてくるからね。

 

ラウラ「あゆみ、アイツを返り討ちにしてやれ。」

あゆみ「オッケー。」

箒「クラス代表決定戦は決着がついていないからな。どっちのほうが強いか、白黒はっきりさせて来い。」

あゆみ「うん。」

楯無「貴方なら負けることはないわ。平常心を保てばいいのよ。」

あゆみ「はい。」

ダリル「あたしとフォルテと共にやった訓練を思い出せよ。」

あゆみ「はい。」

 

皆が檄を飛ばしてくれる。

 

あゆみ「ラファール、絶対に勝つよ。」

ラファール7「ええ!」

 

私がラファールを纏って飛び出す。

 

~ステージ~

平常心だ。

 

ピーッ

 

「試合開始!」

一夏「ぬおおおお!」

 

相変わらずの猪突猛進だ。私はひらりひらりと攻撃を躱す。

 

一夏「今度は自滅しないぞ。」

あゆみ「それはどうかな。これは時間無制限だよ。」

一夏「攻撃してこないやつに負ける理由なんかあるか。」

あゆみ「あるよ。」

 

私はそう言いながら相変らず躱す。粘りまくれば、その内しびれを切らして零落白夜を使ってくるはずだ。

 

~ピット~

セシリア「今度は自滅は望めませんね。」

シャルロット「だとすると、流石にキツイかな。」

 

だが、

 

ラウラ「なるほど、そういうことか。」

ラウラがニヤリとする。

鈴「何が?」

ラウラ「まあ、見ていろ。」

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

一夏「くそっ。」

 

試合開始から1時間が経過したが、全く攻撃が当たる気配がない。こうなったら零落白夜だ。

 

あゆみ「やっと出すみたいだね、切り札(零落白夜)を。」

一夏「これを使わざるを得ないからな。」

 

零落白夜を当てに来る。

 

一夏「当たれ~!」

あゆみ「当たらないよ。」

 

でも、相変わらず動きが単調だから躱せる。そのうちに、

 

一夏「な、何!?」

あゆみ「どうやら、エネルギー切れだね。」

 

一撃必殺の攻撃は、相手が躱せない状態で放つからこそ十全たる威力を発揮する。こんな状態で零落白夜を放ったところで、エネルギーを無駄遣いするだけだ。

 

白式「全くだよ。となると、持久戦で粘り勝つしかないじゃん。」

あゆみ「そうだね。でも、彼にそれができるかな。」

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

一夏「はあ、はあ…。」

 

更に1時間が経ち、織斑君の息が上がっている。

 

あゆみ「どうしたの。私はまだまだ平気だよ。」

一夏「くそっ、体が動かねえ…。」

 

織斑君が崩れ落ちる。プリキュアなら場合によっては丸一日近く戦い続けないといけないこともある。だから、たかだか1,2時間で息が上がったりはしない。だけど、ISの操縦者はそんな長い時間操縦することに慣れていない。というのも、ISの最大の弱点は、運用継続能力だから。

 

~ピット~

鈴「これって、もしかして…。」

ラウラ「そう、持久戦術だ。ISの一番苦手な分野だ。」

シャルロット「彼はこんなに長時間ISを操作し続けるのは慣れていないからね。いい戦術だよ。」

セシリア「ですが、あゆみさんとラファールは平気なのでしょうか。」

ラウラ「アイツは元戦士だ。これくらいのことでへばるような訓練はしていないってことだ。」

セシリア「元戦士…。」

箒「道理で強いはずだ。」

ラウラ「それに、あいつの思いに動かされたのはラファールも同じだ。そうだろう、レーゲン。」

レーゲン「ああ。ラファールはあゆみに使って貰っている。意気に感じないわけがない。」

 

~ステージ~

織斑君はうずくまったまま動けない。

 

ピーッ

 

「織斑一夏の戦闘続行不能により、勝者、坂上あゆみ!」

 

一夏「ちょっと待てよ、千冬姉。アイツは一度も攻撃していないだろ。」

千冬「ステージに上がってくるということは戦う意思があるということだ。今のお前は疲労困憊で動けないのだぞ。」

一夏「だけど…。」

千冬「なら、攻撃してみろ。もっとも、アイツに命中する確率は限りなく低いがな。」

あゆみ「織斑先生、ピットに戻っていいですか。」

千冬「いいぞ。」

一夏「千冬姉…。」

 

織斑先生に抗議する織斑君を尻目に、私はピットに戻る。

 

~ピット~

あゆみ「まず一勝。」

シャルロット「流石だね。」

あゆみ「でも、今日はもう遅いよ。かなり長い試合だったからね。」

セシリア「ええ。2時間は普通のISの試合ではかなり長いほうですわ。」

あゆみ「相手が自滅しないとなれば、私の試合は自然と長くなるからね。」

清香「見ている側からすると間延びしているように感じちゃうよ。」

ダリル「戦っている本人は必死だがな。」

あゆみ「残りの試合は明日以降になりそうだね。」

 

~ピット~

私は一夏の様子を見にピットに行った。

 

千冬「織斑、坂上の強さを認めたらどうだ。」

一夏「認めねえよ。あんなの強さじゃねえ。自分から攻撃せずに相手の自滅を誘うなんて卑怯だぞ。」

千冬「今日の坂上は自滅を誘い出してはいないぞ。」

一夏「兎に角、アイツのやり方は気に入らねえ。」

 

一夏は坂上のことをなぜ認めないのか。私にはさっぱりわからない。試合が終わったら坂上に聞こう。

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