戦わない最強戦士   作:223系新快速

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第4話 マイペース

2時間目はISについての基礎事項の確認だ。山田先生の解説の元、すいすい進んでいく。ん?ここは流れが切れているね。

 

真耶「ここまでで分からないことはありますか?」

 

私は手を挙げる。織斑君も手を挙げる。

 

真耶「織斑君。」

一夏「ほとんどわかりません。」

 

バシィ

 

千冬「参考書はどうした。必読と書いてあったぞ。」

一夏「電話帳と間違えて捨てました。」

 

バシィ

 

千冬「再発行してやるから一週間で覚えろ。」

一夏「あ、あれを一週間!?」

千冬「出来なきゃできるまでやらせるぞ。」

一夏「は、はいぃ!」

真耶「じゃあ、坂上さん。」

あゆみ「分からないという事ではないのですが、教科書7ページと23ページと41ページのコラム、これは本文に移すべきだと思います。流れが切れて分かりにくいです。」

真耶「確かにそうですね。でも、そういうのは教科書の出版社に言うべきですね。」

一夏「なんでそういう事聞くんだよ。」

千冬「全く勉強してないお前よりよっぽどレベルの高いことしているぞ馬鹿者。」

 

バシィ

 

あ、また出席簿アタックが決まった。

 

千冬「坂上、文句のある所を纏めておけ。私が出版社に意見書を出す。」

あゆみ「分かりました。」

 

その後授業が進む。

 

真耶「篠ノ之博士が開発したISのコアは、現在アラスカ条約により売却、譲渡等が禁止されています。」

「あれ、このクラスに篠ノ之さんっているよね。」

「どういう関係なのかな。」

千冬「アイツは束の妹だ。」

「へえ~、じゃあ詳しいの?」

箒「あの人は関係ない!」

 

篠ノ之さんが声を荒げる。何かあったのかな。後で聞こう。

 

 

2時間目が終わる。それと同時にクラスメイトが3人集まってくる。

 

清香「坂上さん凄い。」

静寐「あそこまで指摘できるなんて。」

あゆみ「えーっと、相川清香さんと鷹月静寐さんと四十院神楽さんだよね。」

神楽「自己紹介だけなのによく覚えているね。」

あゆみ「相手のことを覚えるのは、友達作りの基本だから。」

清香「成程。」

あゆみ「それで、3人は親友?」

清香「そうだよ。」

神楽「私達、中学も同じだったわ。」

あゆみ「じゃあ、これからよろしくね。」

 

 

3時間目は担当が織斑先生に交代する。

 

千冬「ああそうだ。クラス代表を決めておく必要があったな。」

「クラス代表って何をするんですか。」

千冬「クラス対抗戦に出たり、連絡事項を伝えたり、まあ、クラスの雑用を引き受ける存在だ。一年間変更しないからそのつもりでいろ。自薦他薦は問わん。意見のあるものは手を挙げろ。」

清香「織斑君がいいと思います。」

神楽「私もです。」

静寐「私も。」

 

皆が織斑君を推薦しているけど、それって好奇心からかなあ。

 

一夏「お、俺!?」

セシリア「納得できませんわ!」

 

オルコットさんが立ち上がる。納得できないないのは当然だろう。彼女は主席で入学してきている。その自分を押しのけて選出されそうなのだから、意見があるのは当然だ。

 

セシリア「ここは入学者主席である私が選ばれてしかるべきですわ。実技試験で唯一先生を倒したこの私が。」

一夏「先生なら俺も倒したぞ。向こうの自滅だけど。」

 

自滅って...。ここの先生、案外間が抜けている人多いのかな。

 

セシリア「私はわざわざ極東の島国にまで遊びに来たわけではありませんわ!」

 

あ、これは自信過剰なタイプだ。昔のくるみさんも、あんな感じだったそうだ。止めないと。

 

一夏「イギリスだって大したお国自慢ないだろ。不味い飯で何年世界の覇者だよ。」

 

何で火に油を注ぐのかな。いくら腹が立ったからってこれじゃあ最悪だよ。プリキュアに成り立ての頃の響さんと奏さんみたいで放っておけない。私は立ち上がる。

 

あゆみ「2人とも、そこまでにした方がいいよ。」

セシリア「何故関係のない貴方が口を挟むのですか。」

あゆみ「関係あるよ。同じクラスメイトとして、人間関係を滅茶苦茶にするようなことを黙って見ているつもりはないよ。」

セシリア「なっ...。」

一夏「くっ...。」

 

2人共たじろいでいる。よし、一気に畳み込む。

 

あゆみ「自分の誇りを大事にすることと、相手のことを貶めるのとは別だよ。それに、私も先生に勝ったから。」

セシリア「なっ、只の一般生徒が教師に勝つなんてありえませんわ。」

千冬「オルコット、そいつの言っていることは本当だ。まあ、担当した教師が不甲斐ないせいもあるがな。これなら、私が出ればよかったかもしれん。」

あゆみ「織斑先生が出たら全員瞬殺で実力が測れないと思いますが。」

千冬「なーに、手加減はしてやる。最初の数分間は受けに徹する、とかな。」

あゆみ「それだったら...。」

一夏「てめえ、何千冬...、織斑先生と馴れ馴れしく話してやがる!」

あゆみ「親...。っと、駄目駄目。」

 

思わず親の七光りならぬ姉の七光りって言いそうになった。

 

一夏「今何か言いかけただろ。」

あゆみ「言わない。今考えたことは絶対言っちゃいけないこと。」

一夏「言えよ。」

千冬「やれやれ、随分と我が強いのが集まったものだな。だがしかし、そろそろ終わりにしろ。」

セシリア「でしたら、決闘ですわ。」

あゆみ「決闘?」

セシリア「そうです。己の誇りを掛けて決闘するのですわ。」

一夏「おう、受けて立つぜ。」

あゆみ「いいよ。」

 

クラス内がざわめく。

 

千冬「静かに。結論は出たようだな。一週間後の放課後、第一アリーナにて3人で総当たりの決闘を行う。勝った者がどうするか決める権利を得る。

 

つまり、やりたくなければ他人を指名することも可能な訳だ。織斑、坂上、オルコットは各自それまで準備をしておくように。」

 

「「「はい。」」」

 

その後授業が進行し、休み時間になる。

 

千冬「坂上、さっき何を考えていた。」

あゆみ「織斑先生も関係することです。言えません。」

千冬「なーに、言わなくても想像はついている。親の七光りならぬ姉の七光りを利用するな、そう言いたかったんだろう。」

あゆみ「ズバリですね。」

 

一を聞いて十を知るとはまさにこのこと。

 

あゆみ「ですが、あそこでそう言ったら間違いなく火に油どころか石油を注ぎ込むようなものです。」

千冬「間違いないな。」

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