戦わない最強戦士   作:223系新快速

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第49話 織斑先生の評価

ラウラ「で、お前としてはアイツをどう評価しているのだ。」

シャルロット「それは僕達も聞きたいね。」

あゆみ「彼は、志は立派。ただ、危なっかしい。」

シャルロット「危なっかしい?」

あゆみ「彼は皆のことを1人で守り切れると思い込んでいる。だけど、どんなに強くても、1人だと脆さがある。それが例え織斑先生でも。」

ラウラ「なっ、教官でも!?」

あゆみ「うん。」

ラウラ「まさか、教官に弱点が…。」

一夏「てめえ、何千冬姉を馬鹿にしてやがる。」

 

あ、織斑君だ。毎度毎度タイミング良く現れるなあ。まあ、プリキュアなら当たり前だけど。

 

あゆみ「事実を言っただけだよ。そんなに腹が立つなら織斑先生の前でこのことの続きを話すよ。」

一夏「ああ、そうしろ。そして千冬姉の制裁を食らえ。」

千冬「お前達、何をしている。」

 

織斑先生だ。こっちもタイミングがいい。

 

一夏「織斑先生。」

千冬「どうした、織斑。」

一夏「このメンバーで話がしたい。」

千冬「分かった。」

 

~事情聴取室~

千冬「で、なんだ。その話とは。」

あゆみ「織斑先生の脆さ、それを皆と話題にしたら織斑君が食いついてきたんです。まだ話途中ですが。」

一夏「千冬姉に弱点なんかあるかよ。」

千冬「まあ待て織斑。坂上、私の脆さとは一体何だ。」

あゆみ「最強にして孤高の存在、それ自体が既に脆さを孕んでいますね。」

一夏「何だよ、最強なんだから脆さなんて…。」

ラウラ「それは矛盾というものだろう。」

千冬「2人とも落ち着け。お前の言うことだからちゃんと根拠があるんだろう。」

あゆみ「はい。私の仲間は、特殊な経緯で戦士として覚醒した私を除き、単独行動するものは一人もいません。全員必ずどこかのチームに所属しています。というより、所属していない者は淘汰されるか、一度戦えなくなった後にどこかのチームに所属して再出発していますね。」

千冬「それで。」

あゆみ「単独で戦えるほど強い、ですが、それは往々にして慢心に繋がります。例えそうでなくても、絶対に隙はできます。その隙を敵に突かれ、負けてしまうのです。」

 

ミラージュ、フラワー、ムーンライト、テンダー、フォーチュン…。いずれも最強クラスの戦士だ。だが、ブルー(疫病神)、デューン、ダークプリキュア、ファントムといった強敵の前に、全員変身能力を一度喪失している。

 

一夏「それはお前の仲間の話だろうが。織斑先生には当てはまらねえよ。」

あゆみ「当てはまるよ。」

千冬「なんだ、該当事項があるのか。」

あゆみ「大ありですよ。第二回モンドグロッソでの織斑君の誘拐事件です。あの時、織斑先生に信頼できるパートナーがいれば、その人に先行して貰い、瞬殺で勝って駆け付けることも出来たかもしれないと思うんです。もし、あそこで棄権したことが引退に繋がったとしたら、脆さを突かれたことになりますね。」

千冬「…。何も言い返せんな。あの時の私はただ織斑を守る力をどう扱うかだけを考えていたからな。」

ラウラ「教官…。」

あゆみ「10代の少女が誰かを守り切れるだけでも凄いことなんですけどね。ましてや世界を一変させるほどの兵器を扱っているのですから、往々にして孤高の存在になりやすいですね。」

千冬「…。だが、あの時から何年も経ったが、未だに私は孤高の存在だ。」

あゆみ「それは織斑先生が強すぎるからです。」

千冬「どういうことだ。」

あゆみ「チームを組む場合、チーム内に力の差がありすぎてはいけないんです。力の不均衡はチーム崩壊につながります。ですが、織斑先生が引退して以降も、日本に織斑先生と互角の実力を持つ者が現れなかった。その結果、こんな危うい状態がずっと続いたんです。」

千冬「私が相手に合わせるのではいかんのか。」

あゆみ「それは偽りのチームですね。それじゃ織斑先生の力もいつの間にかその程度になっちゃいますよ。」

 

プリキュアでも一組ものすごく弱いチームがあって、そこが力の不均衡が甚だしかった。結果、ファントムに負けて封印されてしまった。

 

千冬「…。難しいものだな。よし、織斑、お前は行っていいぞ。」

一夏「坂上が出まかせや聞きかじったことを言っているかもしれないのに、織斑先生は信じるのかよ。」

千冬「出まかせで私にここまで堂々と言えるか。」

一夏「…。」

 

織斑君は無言のまま出ていく。

 

ラウラ「驚いた。教官に対してこれほど冷静に評価できるものがいたとは。」

あゆみ「私の仲間って皆凄かったからね。織斑先生が10歳若いと仮定したら、互角の人が何十人といたからね。」

シャルロット「織斑先生が何十人といるグループ…。」

セシリア「無敵のグループですわね。」

箒「あゆみも磨かれるわけだ。」

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