僕とあゆみは手を繋いで歩いている。それも恋人繋ぎだ。あゆみに恋心を抱いていると気づいて以降、もっと距離が縮まった気がする。
あゆみ「シャルロットさん、キスしようよ。」
シャルロット「あ、あゆみがこんなに積極的に…。」
あゆみ「積極的な私は嫌?」
シャルロット「ううん、全然いいよ。」
僕とあゆみは唇を近づけ…。
チュンチュン
シャルロット「夢?」
うーん、残念。これが現実なら良かったのに。
シャルロット「あゆみを起こしに行こうかな。」
ふと横を見るとラウラがいない。もしかして、先に行ったのだろうか。
「早くしないと。」
僕は急いで着替え、身支度を整えて部屋を飛び出した。
~1020室~
何か重い。私は目を開ける。ラウラさんが被さっている。
あゆみ「ラ、ラウラさん!?」
ラウラ「ふぁ…、もう朝か…。」
あゆみ「な、ななな、何でここに!?」
ラウラ「夫婦とは包み隠さぬものだと聞いたぞ。お前は私の嫁なのだから、当然だろう。」
あゆみ「それはそうだけど、全裸って…。」
身に着けているのはラウラさんのISの待機状態、レッグバンドだけだ。
ラウラ「私は軍にいたころからずっとこうだ。何、問題はない。さあ、目覚めのキスだ。」
あゆみ「ん、分かった。」
欧米人はキスがあいさつ代わりだそうだ。なら、私もやっていいだろう。私達は唇を近づけ、今にも触れ合いそうになる。
ガチャ
シャルロット「あれ、鍵が開いている。」
シャルロットさんが入ってきた。
シャルロット「ねえ、何しているのかな。」
目が笑ってない。
あゆみ「ラウラさんが夜這いをして、それで、朝のキスをしようとして…。」
シャルロット「フーン、そうなんだ。」
シャルロットさんが近づいてきて、ラウラさんの耳元に近づける。
シャルロット「抜け駆けは禁止だよラウラ。」
ラウラ「フッ、ならば私から奪ってみろ。」
シャルロット「いいよ。負けないから。」
本音「おはようなのだ~。あれ、シャルルンにボーちゃん、どうしたのだ。」
ラウラ「ボ、ボーちゃん!?」
本音「ボーデヴィッヒだからボーちゃんなのだ~。ラウラウと迷ったけど、こっちの方がしっくりくるのだ~。」
あゆみ「プッ、アハハハハ!」
思わず笑いだしてしまう。プリキュア達には意外な一面がある。特に、クールビューティーな人は完全にフラグだ。薫さんはみのりちゃん命でロリコン呼ばわりされているし、奏さんは肉球マニア、亜久里ちゃんはスイーツの虜。ラウラさんもその仲間入りだ。
ラウラ「わ、笑うな!」
あゆみ「つ、ついツボにはまっちゃって…。」
ラウラ「許さーん!」
ラウラさんが私を追いかけてくる。
本音「あゆみんにダイブなのだ~。」
あゆみ「わあ、本音さん、重いって。」
本音「女の子同士でもそれは酷いのだ~。」
あゆみ「乗っかられて重くない人なんていないよ。」
「「あっ。ずるい。」」
清香「なんか騒がしいわね。」
神楽「坂上さんの部屋よ。」
ガチャ
私達は察する。
清香「お邪魔だったみたいね。」
神楽「ごゆっくり~。」
毎朝の鍛錬は大事だ。だが、それでも専用機持ちやあゆみとは大きな隔たりがある。努力を否定はしないが、何か大化けする要素が欲しい…。
ワイワイ
ん、あゆみの部屋の周りが騒がしいぞ。
箒「何があったのだ。」
清香「私達はお邪魔よ。」
箒「そう言われると気になるな。」
ガチャ
ラウラがキスしようとして、シャルロットがラウラに襲い掛かり、更には布仏が隙を突いて抱き着いている。
箒「朝から何不埒なことをしている!」
あゆみ「ラウラさんに夜這いされて…。」
清香「今の聞いた?」
神楽「聞いた聞いた。」
さゆか「今年の同人誌はあゆみハーレムで確定よ!」
千冬「朝から騒がしいぞ。何があった。」
あ、織斑先生だ。
ガチャ
織斑先生が入ってくる。
千冬「何がどうなれば朝からこんなことになる。説明しろ。」
あゆみ「実は…。」
私は状況を説明する。
千冬「やれやれ。」
織斑先生が私を引っ張り出す。
~食堂~
私が食堂に入ってくると、セシリアさんと鈴さんがすでにいた。
鈴「あゆみ、遅いわよ。今日が休みだからって。」
あゆみ「うーん、朝からちょっとね。」
セシリア「何かありましたの。」
あゆみ「実は…。」
部屋での出来事を話した。
鈴「ちょっと、何それ羨ましい。」
セシリア「こうなったら私も夜這いをするべきでしたわね。」
千冬「こうなってもいいのならな。」
私達が振り返ると、本音さん、箒さん、シャルロットさん、ラウラさんがげっそりしている。
箒「生きているのが奇跡だ…。」
シャルロット「織斑先生を怒らせちゃいけない…。」
ラウラ「教官の罰、分かっていても受けたくない…。」
本音「今日はお菓子食べられそうにないのだ…。」
あゆみ「一体何が?」
千冬「ほう、聞きたいか?」
鈴「い、いえ…。」
セシリア「遠慮しておきますわ。」
あゆみ「2人がそう言うなら。それより早く食べないと。」
食券を買い、席について食べ始める。