戦わない最強戦士   作:223系新快速

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第52話 買い物

~ピット~

あゆみ「ふう~、今日の訓練もきつかったなあ。」

シャルロット「あゆみの回避は相変わらず凄いね。僕も見習わないと。」

あゆみ「うん。攻撃できる人でも、回避は上手い方がいいに決まっているからね。それにしても、もうすぐ臨海学校だね。」

 

ISの訓練を行うけど、初日は自由行動だ。

 

シャルロット「水着を買いに行かないと。」

あゆみ「あ~そうか、男の子として入って来たから、水着がないのか。」

シャルロット「うん。」

あゆみ「じゃあ、次の土曜にレゾナンスに行こう。」

 

レゾナンスは、大型ショッピングモールのことだ。そこなら、何でも揃っている。

 

シャルロット「いいよ。」

 

やった、あゆみと2人きりでデートだ。

 

 

2人が出て行ったのを見届けて私達は集まる。

 

鈴「聞いた?」

箒「聞いたぞ。あゆみと2人きりでデートとは。」

セシリア「抜け駆け禁止ですわ。」

ラウラ「よし、全員で尾行だ。」

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

土曜日、私はシャルロットさんを待っていた。

シャルロット「お待たせ~。」

あゆみ「それじゃあ、行こうか。」

シャルロット「そうだね。」

 

2人が寮を出る。

 

セシリア「いよいよですわね。」

箒「ううむ、やっぱり普通に加わった方がいいのでは…。」

セシリア「今更言えますか?」

箒「うっ…。」

鈴「それに、スパイみたいで何か面白いじゃん。」

ラウラ「その通りだ。」

 

私達はサングラスをかけ、後を付ける。

 

~湘南モノレール~

シャルロット「モノレールって、吊り下げているのと股がっているのがあるんだね。」

あゆみ「うん。」

 

キキーッ

 

急ブレーキだ。シャルロットさんがよろける。

 

あゆみ「危ない!」

 

ガシッ

 

片手を吊革に絡ませ、手を回してがっちり体を支える。

 

あゆみ「大丈夫?」

シャルロット「う、うん。あ、ありがとう…。」

あゆみ「たまにこういう急停止があるから、しっかり掴まっておかないと。」

シャルロット「わ、分かった。」

 

僕はあゆみに手を回す。

 

あゆみ「シ、シャルロットさん!?」

シャルロット「な、何かな?」

あゆみ「えーと、流石に回りの視線が…。」

 

慌てて周りを見回すと、イチャイチャするな!という雰囲気を醸し出している。

 

あゆみ「掴まって、というのは、吊革に、だよ。」

シャルロット「あ、これってそのためにあったんだ。」

あゆみ「電車って乗らないの?」

シャルロット「フランスではあまり、ね。」

 

でも、手を繋ぐ位はいいよね。

 

ギュッ

 

 

あたし達は隣の車両から様子を伺っていた。

 

鈴「ねえ…。」

セシリア「何ですの。」

鈴「手、繋いでるよね。」

セシリア「繋いでますわね。」

箒「見間違いでも白昼夢でもないな。」

鈴「よし殺そう。今殺そう。」

ラウラ「まあ待て。今のはラッキースケベの類いだ。もう少し様子を見よう。」

 

~レゾナンス~

私達は服屋で水着を選んでいた。

 

あゆみ「うーん、これかな。」

シャルロット「僕はこれにするよ。」

 

お互いに買い物を済ませ、レジに持っていこうとする。

 

千冬「おや、お前達も来ていたのか。」

あゆみ「織斑先生、山田先生。」

シャルロット「先生も水着選びですか。」

千冬「ああ。しかし、気を付けろよ。ネズミが4匹うろついているぞ。」

あゆみ「…。分かりました。」

 

 

私達は様子を伺っていた。

 

鈴「先生達がいるなんて計算外よ。」

セシリア「下手に出ていったら…。」

ラウラ「心配するな。息を潜ませていれば気付かれん。」

 

 

私達は店を出る。

 

あゆみ「さてと、この後どうしようかな。」

シャルロット「買い物は済んだし、お昼時だからどこかの店に入ろうよ。」

あゆみ「それはいいんだけど…。ん。」

 

私はあることに気付く。

 

シャルロット「どうしたの。」

あゆみ「ちょっと持っていて。」

 

私は水着をシャルロットさんに渡し、とある方向に走る。

 

 

弾「こ、困りますよ。」

「いいから払いなさいよ。男のくせに。」

 

やっぱりだ。赤い髪の男の人が女の人にカツアゲまがいのことをされている。ISは女性しか扱えないということで、女尊男卑の社会になっているのだ。プリキュアも女の子しか変身できなかったけど、女尊男卑なんて風潮は全く起きなかったなあ。周りの人も見て見ぬふりだし、私が出ていくしかなさそうだ。

 

あゆみ「随分と偉そうなこと言うんですね。」

「あんた何よ。」

 

その女性が私のことを睨んでくる。

 

あゆみ「こういう者です。」

 

私は鞄からIS学園の制服を取り出して羽織る。

 

「そ、その制服…。し、失礼しました!」

 

その女性は一目散に逃げだした。

 

あゆみ「全く…。」

 

ああいう虎の威を借る狐はプリキュアの皆が一番嫌う存在だ。そして、そういう人は権力に歯向かう気がないから、見せただけで逃げ出す。まさかIS学園の生徒ってだけで、詳しく問いただしもせずに逃げ出すとは思わなかったけど。

 

弾「すみません、助けていただいて…。」

あゆみ「別にいいですよ。それより、毅然とした態度で臨まないとカモだと思われますから、気を付けてください。」

弾「は、はあ…。」

 

ボコッ

 

蘭「お兄、何口説いているのよ。」

弾「ら、蘭、これは違うんだ。」

蘭「言い訳無用!」

あゆみ「まあまあちょっと待って。私が説明するから。」

 

私は経緯を説明した。

 

蘭「なーんだ、そんなことだったんだ。」

弾「そんなことって…。あ、それより、名前、まだ聞いていませんでした。」

あゆみ「坂上あゆみです。」

弾「五反田弾です。」

蘭「妹の蘭よ。織斑一夏さんがIS学園に通っているんですけど、どんな感じですか。」

あゆみ「同じクラスなんだけど、行動が空回りすることが多いかな。志は立派なんだけどね…。もしかして、憧れ?」

蘭「えーと、その、何というか…。」

 

モジモジさせ始めるのを見て私は察する。

 

あゆみ「無理に言わなくてもいいよ。じゃあ、またの機会に。」

蘭「は、はい!」

 

私はシャルロットさんのところに戻る。

 

シャルロット「流石あゆみだね。いつも持ち歩いているの?」

あゆみ「いつどこで何が必要になるか分からないからね。」

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