~物影~
私達は思わず見とれてしまった。
鈴「何あれ、カッコよすぎるんですけど。」
箒「史上最高レベルに男に生まれなかったのが惜しい女だ。」
セシリア「男でしたらそもそも出会っていませんわ。」
ラウラ「違いない。」
あゆみ「さてと、いつまで隠れているのかな。」
鈴「バ、バレてたの。」
観念したのか、皆が出てくる。
あゆみ「織斑先生が、ネズミが4匹いるって教えてくれたんだ。」
箒「ネ、ネズミ…。」
ラウラ「教官…。」
あゆみ「誘ってくれなくて寂しかったの?」
セシリア「え、ええ…。」
あゆみ「やっぱり全員ちゃんと誘うべきだったね。」
鈴「そうよ。まあ、スパイごっこは楽しかったけど。」
シャルロット「うう、折角あゆみと2人きりのデートだと思ったのに~。」
セシリア「抜け駆け禁止ですわ。」
あゆみ「じゃあ、改めて全員で楽しもう。」
私達は水着屋に戻ってくる。
千冬「おや、戻って来たのか。」
あゆみ「やっぱり、全員一緒がいいですから。」
千冬「フッ、せいぜい坂上の足を引っ張らないことだな。」
「「「「「は、はい。」」」」」
全員が思い思いの水着を選ぶ。
あゆみ「ふう~、いろいろあってもうお昼の時間だよ。」
ラウラ「どこかいい店はないのか。」
シャルロット「この時間帯はどこも混んでいるよ。」
あゆみ「なら、あそこの店が穴場だね。」
箒「何で知っているのだ。」
あゆみ「ここは私の地元みたいなものだから。」
セシリア「そうなのですか。」
あゆみ「私は横浜に住んでいるからね。受験の時も、地元で受けるようなものだってことで、凄く気楽だったよ。」
~レストラン~
私達が入る。
あゆみ「6人でお願いします。」
私達は席に座る。
シャルロット「落ち着いた雰囲気だね。」
箒「流石地元民。いい店だ。」
鈴「さっさと注文しよう。」
セシリア「でしたら、私はカレーライスがいいですわ。」
箒「私はハンバーグセットだ。」
鈴「あたしはビーフシチューで。」
シャルロット「僕はナポリタンかな。」
ラウラ「私はビーフステーキセットだ。」
あゆみ「私は照り焼きチキンセットで。」
皆思い思いの品を注文する。
ラウラ「さてと、洗いざらい喋ってもらおうか。」
シャルロット「や、やっぱり?」
鈴「何であんただけ美味しい思いしようとしているのよ。」
シャルロット「水着がないって言ったら、一緒に買いに行こうって言われて…。」
ラウラ「この前私を抜け駆け禁止と言ったのはどこの誰だっけな。」
シャルロット「うう…。あゆみ~、助けてよ~。」
箒「助け船禁止だ。」
こうなったらどうしようもない。シャルロットさんが散々いじられている。
「お待たせしました。」
あゆみ「まあまあ、皆それくらいにして、食べようよ。」
ラウラ「そうだな。」
シャルロット「た、助かった~。」
パクッ
皆が食べている。
箒「きちんと作っているな。」
ラウラ「中々旨い。」
あゆみ「ラウラさん。」
ラウラ「ン、なんだ?」
パクッ
チキンを食べさせる。
あゆみ「おいしい?」
ラウラ「う、うむ。」
こ、これははい、あーんではないか。
鈴「ちょっ、何しているのよ。」
セシリア「大胆すぎますわ。」
あゆみ「そうかな?私の親友の間では普通だよ。」
みらリコファミリー、スイート勢、ドキドキ勢…。挙げだしたらきりがない。
箒「ならば、私にもしてもらおう。」
あゆみ「いいよ。はい。」
パクッ
いつもよりいいな。本当なら一夏とするはずだったが。
セシリア「ずるいですわ。私にも。」
あゆみ「それじゃあ。」
パクッ
ああ、いつもよりおいしいですわ。
鈴「あたしにも食べさせなさいよ。」
あゆみ「うん。」
パクッ
く~、堪らないわ。
シャルロット「ぼ、僕も。」
あゆみ「じゃあ、いくよ。」
パクッ
食べさせてもらったのって、いつ以来だろう。
あゆみ「じゃあ、今度は皆に食べさせてほしいな。」
この後皆に食べさせてもらった。
「何あのグループ。女の子同士なのにピンク色一色よ。」
「甘々すぎ。」
「す、すいません、私、ブラックコーヒー追加で。」
「私もです。」
ゴクゴク
「お、落ち着いたわ。」
「ええ。」
あゆみ「さてと、そろそろいこうか。」
シャルロット「色々あったけど、楽しかったね。」
ラウラ「ああ。」
会計をしようとすると、
「お嬢ちゃん達、これから1割引するから、このレゾナンスで食事するときはいつもここに来ない?」
あゆみ「いいんですか?」
「うん。」
あゆみ「じゃあ、お言葉に甘えて。」
私達は会計を済ませて店を出る。
「お父さん、何であんなことを。」
「これを見るんだ。」
私は売り上げの一覧を見る。
「ブラックコーヒーが恐ろしい勢いで売れている!?」
「あの子達がいる間、他の客がブラックコーヒーを飲みまくったんだ。1割引きしても元が取れる。」
「成程。そういうことね。」