戦わない最強戦士   作:223系新快速

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第58話 訓練機で無双

真耶「はい、訓練を始めますよ。」

 

訓練機を用いての訓練だ。最初に順番が回ってくるとは、運がいい。

 

真耶「この指示に従って訓練をしてくださいね。」

あゆみ「あの~、山田先生。」

真耶「はい。」

あゆみ「ここに書いてあること全部出来るんですけど…。」

「「「私達もです。」」」

 

一番難しいのが瞬時加速(イグニッション・ブースト)では、私と私が指導したメンバーはやることがない。

 

真耶「え、えっと、じゃあ、自分で課題を作ってやってください。」

あゆみ「分かりました。じゃあ、とりあえず、ラファールのトップスピード出していい

ですか。」

真耶「ええ。」

あゆみ「ラファール、普段狭いアリーナに閉じ込められている分、思い切り飛ばすよ。」

ラファール7「はい!」

 

どうしてあの子はあんなに楽しそうにできるのだろう。私なんて、専用機がまだ未完成で、訓練機のグループに入れられているのに。何だろう、このもやもやした感じは。

 

本音「かんちゃんどうしたの。」

簪「本音、あの子一体何者なの?」

本音「あ、かんちゃん。かんちゃんもあゆみんのこと気になる?」

簪「気になるよ。だって、私よりISの操縦上手いもん。」

 

日本の代表候補生の私よりISの操縦が上手いなんて、一体、どんな訓練を積んできたのだろうか。

 

本音「後であゆみんに聞いてみるといいのだ~。」

簪「うん…。」

 

 

アリーナと違ってここは広いからいくらでも速度を出すことができる。

 

ビューン

 

ラファール7「あゆみ、このまま最高速度を突破しますよ。」

あゆみ「そんなことして大丈夫なの?」

ラファール7「あゆみなら全然問題なしです。」

あゆみ「ラファールがそう言うなら。」

 

私は更に加速する。

 

 

「は、はは、速い!」

「一体何キロ出ているの?」

真耶「速度計で測ってみますね。」

 

チン

 

真耶「1000km/h…。」

ティナ「信じらない!」

櫛灘「ラファールの訓練機って、最高速度が800km/hでしょ?」

神楽「大丈夫なの!?」

真耶「坂上さん、一旦戻ってください。」

 

私は戻る。

 

あゆみ「どうしたんですか?」

真耶「物凄い速度を出していたので、機体が大丈夫か調べてみますね。」

 

山田先生がいろいろ調べていたが、

 

真耶「普段より痛みがない…。」

ラファール7「IS適正SSランクのあゆみが操縦しているから当然です。」

あゆみ「えーと、SSランクって、私だけ?」

ラファール7「当然です。多数のISに認められなければSSランクにはなりません。因みに、ISランクの基準は、SSランクはその機体の性能を遥かに超える事が安全に出来る人、Sランクは単一仕様能力(ワンオフアビリティ)を発現できる人、AランクはISの操作が上手く、その機体の性能を十分に発揮できる人、BランクはISを十分に動かせる人、CランクはISを何とか動かせる人です。」

あゆみ「Sランクすっ飛ばしてSSランクか。」

ラファール7「後、他の人の専用機も、その専用機が心を開いていれば自在に扱うことができます。」

あゆみ「へえ~、そうなんだ。」

 

真耶「坂上さん、どうしたんですか?」

あゆみ「あ、別に何でもないです。適性が高い人がちゃんと操作すると、機体も痛みが少ないんですよ。」

真耶「そうですか。」

あゆみ「じゃあ、私は螺旋軌道瞬時加速(スパイラル・イグニッション・ブースト)の練習をしてきます。」

清香「…。嘘でしょ?」

あゆみ「本気だよ。」

理子「どれだけ機体操縦を極めるつもりなの~?」

櫛灘「どういうこと?」

ナギ「螺旋軌道瞬時加速(スパイラル・イグニッション・ブースト)は、難易度S級の技。これができれば、相手に接近する際に被弾をほぼ0にできるというチート級の技術。」

玲美「螺旋軌道を描く上に刻々と速度が変わるから、狙い撃ちはほぼ不可能だよ♪」

さゆか「でも、ISでの実現性のあまりの難しさから幻の技とまで言われている...。」

神楽「千冬様でさえこれをやることは出来なかったのよ。」

あゆみ「説明ありがとう。じゃあ、時間になったら呼んで下さい。これ、物凄くスペースいるので、下手に近づくと巻き添え食いますから。」

 

 

時間はあっという間に過ぎた。

 

真耶「時間ですよ。」

あゆみ「うーん、まだ駄目かあ。少し遊んでみたかったんだけどなあ。」

静寐「遊ぶって?」

あゆみ「個別連続瞬時加速(リボルバー・イグニッション・ブースト)が出来るし、アクロバット飛行するつもりだったんだけどね。」

神楽「それ、ちょっと見てみたいかも。」

あゆみ「でも、私の番は終わりだから、またの機会だね。」

「「「…。」」」

あゆみ「えっと、みんなどうしたのかな。」

岸里「坂上さんの操縦、もっと見たい。」

あゆみ「見ているより自分で動かした方が面白いと思うけど。」

櫛灘「それはいつでもできる。でも、空に字を書くとか、ここでしか出来ないじゃん。」

あゆみ「山田先生、榊原先生、大丈夫ですか。」

真耶「皆さんがそう言うのであれば、私は構いません。」

菜月「私もちょっと見てみたいしね。」

あゆみ「じゃ、今出来る最大限のアクロバット飛行をやりますよ。」

 

瞬時加速(イグニッション・ブースト)に始まり、宙返り、ジグザグ飛行、螺旋飛行、錐揉みからの急上昇…。兎に角思いつく限りのアクロバット飛行をやった。プリキュアはいつもこんなことやっているからどうってことないけど。

 

 

あゆみ「もういいかな。」

 

私は浜に戻ってくる。

 

あゆみ「えーと、どうしたのかな。」

 

皆が私のことをじっと見ている。

 

ティナ「あんな凄い動き、私もやってみたい!」

岸里「私も私も!」

あゆみ「えーと、まずは基本ができてないと怪我するだけだよ。」

かなりん「基本って、どれくらい?」

あゆみ「最低限、瞬時加速(イグニッション・ブースト)をマスターしないと教えられないよ。あれは瞬時加速(イグニッション・ブースト)ができることが前提の技ばかりだから。」

櫛灘「だったら、絶対にこの臨海学校でマスターするわよ!」

「「「オー!」」」

 

そこから先は凄い気合の入りようだった。誰もが瞬時加速(イグニッション・ブースト)を習得しようとした。

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