4時間目も終了し、自分の部屋に戻る。
ガチャ
あゆみ「あ、本音さん。」
本音「あれ、あゆみんこの部屋なの?」
あゆみ「そうだよ。」
本音「じゃあ、聞きたいことがあるけどいいかな。」
あゆみ「いいよ。」
本音「あゆみん、あそこでどうして間に割って入ったの?」
あゆみ「親友の影響かな。中学生の時周りにいた親友が結構生徒会に所属していて正義感強い人が多かったから。」
本音「じゃあ、生徒会に入るの?」
あゆみ「そのつもりだよ。」
本音「じゃあ、もう一つ。代表決定戦は大丈夫?相手は代表候補生だよ~。」
あゆみ「別に命まで取られるわけじゃないし、それにさっき言ったけど、私も実技試験で教師に勝ってるよ。」
本音「ええ!?じゃあなんでオルコットさんはあんなこと...。」
あゆみ「教師の自滅、だからかな。自滅なんて勝ったうちに入らないという思い込みだと思うよ。」
本音「成程~。納得~。」
あゆみ「ただ、ISに慣れておく必要はあるかな。訓練機の使用の申請をしておこうと思う。」
本音「それだったら本音に任せてほしいのだ~。」
あゆみ「どうして?」
本音「コネがあるから優先的に許可が出ると思うよ~。」
あゆみ「いいの?」
本音「ルームメイトのよしみなのだ~。」
あゆみ「じゃあ、お願いしようかな。あ、出来れば機種はラファール・リヴァイヴで。」
~生徒会室~
本音「という訳で、楯ちゃん、よろしくなのだ~。」
虚「全く、本音は...。」
楯無「まあ、これに恩を感じて彼女が生徒会に入るというのなら、これくらいはやろうかしら。」
次の日、授業の準備をしていると、本音さんが駆け寄ってくる。
本音「あゆみん、今日の放課後早速使えるって。」
あゆみ「凄い。昨日の今日で使用許可が出るなんて。本音さんのコネって相当なものだね。」
本音「エヘヘ、生徒会長に頼んだのだ~。」
あゆみ「それ最強のコネだよね。」
向こうでは織斑君が篠ノ之さんと何か話している。多分篠ノ之さんが訓練に付き合うのだろう。
放課後になり、ピットに向かう。ラファール・リヴァイヴ。私が実技試験で使用した機体だ。個体まで同じかは分からないが、使ったことがあるとやはり安心感がある。
あゆみ「よろしくね。」
ISは喋らない。でも、短い時間とはいえパートナーとなるのだ。しっかりとコンビを組む必要がある。それに、周りには先輩達がいる。迷惑を掛けないように注意しないと。そう思っていると、先輩が2人近づいてきた。
ダリル「君、一年生?」
あゆみ「はい。まだ初心者なので色々と迷惑かけると思いますが、よろしくお願いします。」
フォルテ「あまり気にしなくていいっスよ。誰だって最初は下手っスから。」
あゆみ「はい。」
まずは基本的な動作からだ。プリキュアの時をイメージして、前進、後退、加速、減速、停止を一通りやる。
ダリル「筋悪くないじゃん。」
フォルテ「この時期の一年生の一般生徒にしては上出来っスね。」
よし、いよいよやりたいことをやる。
ギュンッ
凄い加速が伝わってくる。では、今度は一零停止だ。目の前に壁があるとイメージして、急減速し、ピタリと止まる。
ダリル「どこが初心者だよ。」
フォルテ「
あ、さっきの先輩2人だ。
ダリル「やるじゃん、一年生。名前は。」
あゆみ「坂上あゆみです。」
ダリル「坂上あゆみか。俺は3年生のダリル・ケイシー。こっちは2年生のフォルテ・サファイア。」
フォルテ「坂上さん、あたし達の訓練に加わらない。」
あゆみ「いいんですか。迷惑かけると思いますよ。」
フォルテ「大丈夫。今あたし達さ、動く的を狙い打つ訓練しているんだけど、あれってワンパターンになりやすいじゃん。だから、坂上さんに手伝ってほしいんだよね。」
あゆみ「的を持って動き回るってことですね。」
フォルテ「そういうこと。坂上さんはなるべく当たらないように。こっちはそれを当てに行く。ゲームみたいで面白いしょ。」
あゆみ「はい。それなら是非。」
私としても願ったりかなったりだ。回避は私にとって生命線。少しでも磨き上げたい。
ダリル「よーい、スタート!」
ヒュン ヒュン
かなりのスピードで飛んでくる。私は上下前後左右に動いてそれを躱す。だけど、どんどん的に命中する。
ダリル「最初からそれだけ動けるなんてやるね。」
フォルテ「でも、どんどん速く、間隔短くなるよ。」
凄い。これが先輩の実力。とても捌ききれない。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
あっという間に2時間たった。
ダリル「そろそろ終わりにしようか。」
あゆみ「やっぱり先輩達って凄いです。」
フォルテ「まあ、あたし達は専用機持ちだからね。」
ダリル「それもペアを組むという珍しいタイプだ。」
あゆみ「それじゃあ、命中率が70%『も』あるのも納得ですね。これじゃあ話にならないですね。」
フォルテ「何言ってるのさ、70%『しか』なかったんだよ。並みのランダムな動きなら95%は仕留められるね。」
あゆみ「そうなんですか。」
フォルテ「ああ。ところが、たった70%しか当たらなかった。最初は軽く流すつもりだったけど、なかなか当たらないから中盤辺りからは完全に本気出して、それで70%だからね。」
ダリル「専用機持ちじゃないのが不思議なくらいだよ。」
あゆみ「ISに興味持ち始めたのが遅かったですから。試験もギリギリでしたし。先生倒せなかったら多分落ちていましたね。」
ダリル「今、何て言った。」
あゆみ「え、先生倒しましたよ。半ば自滅ですけど。」
ダリル「坂上さん、あんた凄いよ。」
あゆみ「相手が自滅したのにですか?」
フォルテ「自滅って言ってもさ、先生がそう簡単に自滅してくれると思う?」
あゆみ「それは...。ただひたすら相手の動き読んでその逆に回避していましたけど。」
ダリル「口では簡単に言っているけど、回避し続けるのは簡単じゃない。もしかしてクラス代表?」
あゆみ「いえ、まだそうと決まったわけじゃありません。私を含めて3人立候補したので、次の月曜に総当たりで決める予定です。」
ダリル「今の動きができるなら、期待できるよ。あたし達も見に行くから。」
あゆみ「あ、ありがとうございます。」
先輩に褒められた。よし、明日も頑張らないと。