~崖~
コンテナから様々なパッケージが取り出されます。
セシリア「強奪強襲用パッケージ、『ストライク・ガンナー』。射撃機能の封印ですか。」
ブルー・ティアーズの長所を殺していますわね…。
鈴「機能増幅パッケージ、『崩山』。赤い炎を纏った弾丸で、破壊力を向上させた拡散型衝撃砲か…。」
非可視を捨ててどうすんのよ。
シャルロット「防御パッケージ、『ガーデン・カーテン』。実体シールド2枚、エネルギーシールド2枚で防御力を向上させる、か。」
まあ、割と普通かな。
ラウラ「砲戦パッケージ、『パンツァー・カーノニア』。レールカノン2門装備、遠距離対策に2枚の物理シールドを展開できるのか。」
VTシステムはロクでもなかったが、こっちはまともだな。
千冬「全員確認したな。では、試験を始めろ。」
私達は本国から送られてきたパッケージをテストしています。
セシリア「はあ、退屈ですわ。」
鈴「しかも肝心の欠点直す奴はないし。」
シャルロット「あゆみがいたらもっと楽しいのにね。」
ラウラ「
アイツはパッケージがないので、同じくパッケージのない箒の訓練に付き合っている。もっとも、貰いたての箒より弱いのは笑えるが。
千冬「専用機持ちの責務だ。」
その時、向こうが騒がしくなる。
セシリア「なんでしょうか。」
千冬「ちょっと様子を見てくる。」
織斑先生が歩いて行った。
シャルロット「うーん、気になるなあ。」
ラウラ「まあ、すぐにわかる。」
崖から覗くと、山田先生が驚いている。
真耶「1000km/h出すなんて…。しかも機体に痛みがない…。」
坂上の奴、また人を困らせるような凄いことを…。
千冬「坂上の奴、またやったな。」
教官が笑いながら戻ってきた。
ラウラ「教官、何を笑っているのです?」
千冬「坂上め、訓練機で1000km/h出して…。」
シャルロット「ええ!?」
ラウラ「ほう、流石私の嫁、訓練機の性能以上のことをするとは。」
千冬「そればかりか、アクロバット飛行をしているぞ。」
セシリア「ちょっと見てみたいですわ。」
千冬「少しだけだぞ。」
海上では、あゆみさんがありとあらゆるアクロバット飛行を披露しています。
ラウラ「あそこまで出来るのか…。」
セシリア「他の生徒が釘付けになっていますわ。」
鈴「金が取れるレベルね。」
一夏「ただのサーカスじゃねえか。」
シャルロット「そういう言い方はサーカスの人達に失礼だよ。」
私達はあゆみさんのアクロバット飛行の終わりとともに、再び作業にかかりました。しかし、さっきのことが気になって全然進みません。
セシリア「彼女は良いですわね、ISで飛ぶことを楽しんでいます。」
シャルロット「僕達は責任があるからね。好きなように飛ぶことも許されないんだよ。」
千冬「そう思うのなら、アイツがいつまでもそうできるよう、せいぜいこの学園を守ることだな。」
ラウラ「教官…。」
鈴「そうね、なんかやたらと事件多いし。」
そこに、
真耶「た、大変です。」
千冬「どうした。」
山田先生が何かを囁く。
千冬「緊急事態だ。特命任務レベルA。全員作業を中止して、旅館に戻るぞ。」
「「「はい!」」」
特命任務レベルAとは、余程の事ですわ。気を引き締めませんと。
~砂浜~
皆が
玲美「はあ、あんな凄いのができるなんて…。」
さゆか「もっと数があれば、誰でも曲芸飛行が出来るのに。」
あゆみ「そうだね。ん?」
さっきから先生達が走り回り、手話で会話している。恐らく生徒に分からないようにしているのだろうけど、手話を知っている私には無意味だ。手の動きを見て解読する。どうやら、専用機持ちが対処に当たらないといけない事件が発生したらしい。
清香「一体何があったのかな。」
神楽「うーん、分からないよ。」
あゆみ「手話、それも暗号を使っているところを見ると、余程の大事だよ。」
ナギ「そ、そんな…。」
癒子「大丈夫かな…。」
織斑先生がやって来た。
千冬「現時刻より、IS学園教員は特殊任務行動に移る。よって、本日の稼働試験は中止とする。各班ごとに道具やISを片付けた後速やかに旅館に戻り、指示のあるまで自室にて待機すること。」
ティナ「え、ちゅ、中止!?」
静寐「いきなり意味不明なんですけど。」
清香「ど、どういうこと?」
皆が狼狽えている。無理もない。私はプリキュアとしてこういうことに慣れているが、皆はそんな経験がないのだから。
千冬「何をぼさっとしている!とっとと片付けて部屋に戻れ!これから許可なく室外に出たものは問答無用で拘束する!」
「「「は、はい…。」」」
あ、これ私もかな。確認しておこう。
あゆみ「織斑先生、私もですか?」
千冬「ああ、そうか。坂上、お前は別だ。旅館から出なければ好きに動いていい。お前の考えられる最善の行動をしろ。」
あゆみ「分かりました。」
さてと、何をするべきか。
「え、何で坂上さんだけ?」
千冬「いちいち口答えするな。」
織斑先生がその生徒を睨んで黙らせた。