戦わない最強戦士   作:223系新快速

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第59話 暴走

~崖~

コンテナから様々なパッケージが取り出されます。

 

セシリア「強奪強襲用パッケージ、『ストライク・ガンナー』。射撃機能の封印ですか。」

 

ブルー・ティアーズの長所を殺していますわね…。

 

鈴「機能増幅パッケージ、『崩山』。赤い炎を纏った弾丸で、破壊力を向上させた拡散型衝撃砲か…。」

 

非可視を捨ててどうすんのよ。

 

シャルロット「防御パッケージ、『ガーデン・カーテン』。実体シールド2枚、エネルギーシールド2枚で防御力を向上させる、か。」

 

まあ、割と普通かな。

 

ラウラ「砲戦パッケージ、『パンツァー・カーノニア』。レールカノン2門装備、遠距離対策に2枚の物理シールドを展開できるのか。」

 

VTシステムはロクでもなかったが、こっちはまともだな。

 

千冬「全員確認したな。では、試験を始めろ。」

 

 

私達は本国から送られてきたパッケージをテストしています。

 

セシリア「はあ、退屈ですわ。」

鈴「しかも肝心の欠点直す奴はないし。」

シャルロット「あゆみがいたらもっと楽しいのにね。」

ラウラ「織斑一夏(教官の汚点)が絡んでこないのが唯一の救いだな。」

 

アイツはパッケージがないので、同じくパッケージのない箒の訓練に付き合っている。もっとも、貰いたての箒より弱いのは笑えるが。

 

千冬「専用機持ちの責務だ。」

 

その時、向こうが騒がしくなる。

 

セシリア「なんでしょうか。」

千冬「ちょっと様子を見てくる。」

 

織斑先生が歩いて行った。

 

シャルロット「うーん、気になるなあ。」

ラウラ「まあ、すぐにわかる。」

 

 

崖から覗くと、山田先生が驚いている。

 

真耶「1000km/h出すなんて…。しかも機体に痛みがない…。」

 

坂上の奴、また人を困らせるような凄いことを…。

 

 

千冬「坂上の奴、またやったな。」

 

教官が笑いながら戻ってきた。

 

ラウラ「教官、何を笑っているのです?」

千冬「坂上め、訓練機で1000km/h出して…。」

シャルロット「ええ!?」

ラウラ「ほう、流石私の嫁、訓練機の性能以上のことをするとは。」

千冬「そればかりか、アクロバット飛行をしているぞ。」

セシリア「ちょっと見てみたいですわ。」

千冬「少しだけだぞ。」

 

海上では、あゆみさんがありとあらゆるアクロバット飛行を披露しています。

 

ラウラ「あそこまで出来るのか…。」

セシリア「他の生徒が釘付けになっていますわ。」

鈴「金が取れるレベルね。」

一夏「ただのサーカスじゃねえか。」

シャルロット「そういう言い方はサーカスの人達に失礼だよ。」

 

私達はあゆみさんのアクロバット飛行の終わりとともに、再び作業にかかりました。しかし、さっきのことが気になって全然進みません。

 

セシリア「彼女は良いですわね、ISで飛ぶことを楽しんでいます。」

シャルロット「僕達は責任があるからね。好きなように飛ぶことも許されないんだよ。」

千冬「そう思うのなら、アイツがいつまでもそうできるよう、せいぜいこの学園を守ることだな。」

ラウラ「教官…。」

鈴「そうね、なんかやたらと事件多いし。」

 

そこに、

 

真耶「た、大変です。」

千冬「どうした。」

 

山田先生が何かを囁く。

 

千冬「緊急事態だ。特命任務レベルA。全員作業を中止して、旅館に戻るぞ。」

「「「はい!」」」

 

特命任務レベルAとは、余程の事ですわ。気を引き締めませんと。

 

~砂浜~

皆が瞬時加速(イグニッション・ブースト)を習得しようと躍起になっている傍らで、私は前に指導した1組の8人と一緒にいた。

 

玲美「はあ、あんな凄いのができるなんて…。」

さゆか「もっと数があれば、誰でも曲芸飛行が出来るのに。」

あゆみ「そうだね。ん?」

 

さっきから先生達が走り回り、手話で会話している。恐らく生徒に分からないようにしているのだろうけど、手話を知っている私には無意味だ。手の動きを見て解読する。どうやら、専用機持ちが対処に当たらないといけない事件が発生したらしい。

 

清香「一体何があったのかな。」

神楽「うーん、分からないよ。」

あゆみ「手話、それも暗号を使っているところを見ると、余程の大事だよ。」

ナギ「そ、そんな…。」

癒子「大丈夫かな…。」

 

織斑先生がやって来た。

 

千冬「現時刻より、IS学園教員は特殊任務行動に移る。よって、本日の稼働試験は中止とする。各班ごとに道具やISを片付けた後速やかに旅館に戻り、指示のあるまで自室にて待機すること。」

ティナ「え、ちゅ、中止!?」

静寐「いきなり意味不明なんですけど。」

清香「ど、どういうこと?」

 

皆が狼狽えている。無理もない。私はプリキュアとしてこういうことに慣れているが、皆はそんな経験がないのだから。

 

千冬「何をぼさっとしている!とっとと片付けて部屋に戻れ!これから許可なく室外に出たものは問答無用で拘束する!」

「「「は、はい…。」」」

 

あ、これ私もかな。確認しておこう。

 

あゆみ「織斑先生、私もですか?」

千冬「ああ、そうか。坂上、お前は別だ。旅館から出なければ好きに動いていい。お前の考えられる最善の行動をしろ。」

あゆみ「分かりました。」

 

さてと、何をするべきか。

 

「え、何で坂上さんだけ?」

千冬「いちいち口答えするな。」

 

織斑先生がその生徒を睨んで黙らせた。

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