~救命室~
ピッ ピッ ピッ…
いっくんは目を覚まさない。
束「うう、いっく~ん!」
あゆみ「駄目そうですね。次の作戦に移りますよ。」
千冬「そうだな。」
束「駄目!いっくんが落としてこそ!」
あゆみ「篠ノ之博士、私がマッチポンプと知りながらこの作戦をやることにしたのは、早期決着を狙ったからです。彼が動けないのであれば、他の作戦をやるしかないですよ。」
千冬「坂上の言う通りだ。まあ、織斑が目を覚まさない限りその作戦は凍結だ。」
あゆみ「じゃあ、国津さんの案である、織斑先生が白式に乗るのはどうですか?」
千冬「やってみる価値はあるな。」
織斑先生が織斑君の白式を取り外し、表に出る。
~海岸~
織斑先生が雪片弐型を展開して振っている。しかし、首を振りながら戻ってきた。
千冬「駄目だな。」
あゆみ「駄目ですか?」
千冬「違和感だらけでとてもまともに使えない。こんな状態ではお前達の相手は出来ても、軍用機相手に出撃するのは無理だ。」
あゆみ「それじゃしょうがないですね。」
幾ら世界最強といえども、やはり自分の機体でなければその能力は十分に発揮できないみたいだ。
あゆみ「それなら、私の作戦で行きます。国津さん、ハッキング内容は分かる?」
国津さんが首を振る。それを解析する前に妨害されたという事か。
あゆみ「そっか。じゃあ、篠ノ之博士をお願いしてもいいかな。」
玲美「任せといて。」
あゆみ「織斑先生、
千冬「頼むぞ。今はお前だけが頼りだ。」
あゆみ「はい。皆もいいかな。」
「「「「「いつでも(いいぞ/いいですわ/いいわよ/いいよ/いい)。」」」」」
私達はISを展開して現場に向かう。
~海上~
銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)が遠くに見える。取り敢えず呼びかけよう。
あゆみ「ラファール、私の考えていることを口に出さずとも読み取れる?」
ラファール7「出来ますよ。あゆみさんは伝えようとする意志が強いですから。」
あゆみ「じゃあ、私の声をコア・ネットワークを介して
ラファール7「任せてください。」
私は話す内容を頭の中で纏める。
あゆみ「銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)、聞こえる?」
あゆみ「良かった。暴走状態で声も聞こえなかったらどうしようかと思った。」
あゆみ「そっか。それで、ハッキング内容は分かる?」
あゆみ「え、
何という傲慢さ。
あゆみ「それはISとその操縦者を馬鹿にしているんじゃない?」
あゆみ「だったら、進化すればいいんだよ。篠ノ之博士に操られないように。」
あゆみ「ところで、ISってどうやって進化するの?」
あゆみ「そうか。結構万能なんだね。」
あゆみ「今までは?じゃあ、これからは?」
あゆみ「それって…。」
あゆみ「それはちょっと危ないんじゃないの?私のちょっとした欲望を過大に受け取って、暴走する機体が出るかもしれないよ。」
フーちゃんの暴走事件のようなことは、二度と繰り返してはいけない。
あゆみ「それがいいよ。まあ取り敢えず、ハッキングされた内容を消すことは出来ない?」
あゆみ「そっか。じゃあ、それは私が何とかするとして、今後のことについてはいいかな?」
あゆみ「うん、このような事件が二度と起きないようにしたいから。」
あゆみ「まず、ハッキングを一切受け付けないってすることは出来る?」
あゆみ「じゃあ、
あゆみ「それから、訓練機が成長しないのは可哀そうだから、そこもどうにか出来ないかな。」
幾ら不特定多数の人が使うからとはいえ、進化出来ないのはおかしい。
あゆみ「そっか。今はこれくらいかな。」
作戦を始める必要がある。