戦わない最強戦士   作:223系新快速

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第72話 私の作戦

銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)「作戦?どうやるの?」

あゆみ「私が近づいて、ワザと攻撃させて、それを全部躱してエネルギー切れを狙うよ。」

銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)「恐ろしく手間のかかる作戦ね。」

あゆみ「攻撃が逆効果になるんだから仕方ないよ。」

 

フーちゃんが暴走した時もそうだった。フーちゃんには攻撃が一切効かない。寧ろ攻撃を取り込んで巨大化するから、別の方法でないと止められない。それが、私の説得だった。

 

あゆみ「それと、銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)も協力してほしい。」

銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)「分かったわ。」

あゆみ「さてと、全員に伝えないとね。」

 

私は開放回線(オープン・チャネル)をオンにする。

 

あゆみ「皆聞いて。銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)は零落白夜以外の攻撃は一切決定打にならない。寧ろ、事態を悪化させる。だから、私が接近することで攻撃させ、エネルギー切れを狙うよ。」

ラウラ「一切攻撃しないだと!?」

シャルロット「事態を悪化させるって?」

あゆみ「シールドエネルギーが一定値以下になると強制的に二次移行(セカンド・シフト)する。」

鈴「ハア、何それ。意味分かんないよ。」

あゆみ「篠ノ之博士ならこれくらい出来るということだよ。でも安心して。いつも私がやっていることだから。」

セシリア「そうですわね。任せますわ。」

箒「私達は何をすればいいのだ。」

あゆみ「大量の流れ弾が来るから、それを処理してほしい。でも、銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)には間違っても攻撃しちゃ駄目だよ。後は、周囲の妨害を警戒して。」

 

全員が頷く。よし、後は銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)の操縦者に説明して作戦開始だ。私は個人間秘匿回線(プライベート・チャネル)を開く。

 

あゆみ「銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)の操縦者さん、聞こえますか?」

ナターシャ「銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)の操縦者、ナターシャ・ファイルスよ。」

あゆみ「IS学園の生徒、坂上あゆみです。私と専用機持ち5名、暴走を止める作戦を実行する為に来ました。作戦に協力して貰えますか。」

ナターシャ「ええ。それで、どんな作戦なの。」

あゆみ「私が接近してそちらに攻撃して貰い、それを全部回避してエネルギー切れを狙います。」

ナターシャ「そんな回りくどいことしなくても、普通に攻撃すればいいと思うけど。」

あゆみ「それが駄目なんです。ハッキングのせいで暴走しているんですが、その中にシールドエネルギーが一定値以下になると強制的に二次移行(セカンド・シフト)する指示があるので…。」

ナターシャ「それ本当?」

 

あ、疑心暗鬼になっている。当然か。二次移行(セカンド・シフト)なんてそんな簡単にできる物じゃないから。

 

銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)「彼女の言っているのは本当よ。」

ナターシャ「その声、もしかして銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)!?」

銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)「そうよ。私が伝えたから、彼女はこの作戦を考えた。」

ナターシャ「分かったわ。協力するわよ。」

 

銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)が説得してくれた。

 

あゆみ「ありがとうございます。無駄撃ちして少しでも早くエネルギー切れをするようにしてください。」

「「分かったわ。」」

 

私は接近する。時を移さず次々にエネルギー弾が放たれる。これが高機動性と攻撃力を両立した銀の鐘(シルバー・ベル)か。

 

あゆみ「厄介だけど、見たことはある。」

 

マーチシュートの乱れ打ちみたいなものだ。弾幕は厚いけど直線コースでしか飛んでこないから読みやすい。

 

 

ナターシャ「凄い…。」

 

個別連続瞬時加速(リボルバー・イグニッション・ブースト)を完璧に使いこなしている。イーリでさえ成功率40%だというのに。それだけじゃない。こちらの動きを読んで次どこに撃つか完璧に把握しているから動きに無駄がない。例え無駄撃ちをしなくても、攻撃が命中する確率は低い。

 

ナターシャ「アメリカに持ち帰りたいわね。」

 

 

あゆみが接近する。

 

ラウラ「始まったか。」

鈴「一発残らず撃ち落とすわよ。」

セシリア「偏向射撃(フレキシブル)の本領発揮ですわ。」

箒「わ、私は…。」

シャルロット「無理はしなくていいよ。撃墜されたらあゆみが悲しむからね。」

箒「あ、ああ。」

 

今日専用機を貰ったばかりとはいえ、自分だけ蚊帳の外なのはやはり悔しい。

 

~管制室~

千冬「頼むぞ、坂上。それにしても、束め…。」

玲美「道理で零落白夜に拘るわけだね。実際、こんな内容じゃ、普通の人は諦めちゃうよ。」

 

玲美は立ち上がる。

 

千冬「国津、どこへ行く。」

玲美「引き籠り兎の様子見だよ。」

千冬「そうか。」

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