戦わない最強戦士   作:223系新快速

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第77話 憎しみを乗り越えて

~旅館~

引き籠り兎がどこかに行こうとしている。

 

玲美「何するつもり。」

束「ここにはもう用はないよ。」

玲美「とか言って、また妨害するんじゃない。」

束「だったら何なのさ。」

玲美「アンタはもう負けているんだよ。止めた方が身のためだよ。」

束「五月蠅い!」

 

引き籠り兎が玲美を投げ飛ばす。

 

玲美「そう。じゃあもう何があっても誰も助けないから。」

束「束さんに勝てる奴なんてだれ一人いないよ。」

 

引き籠り兎が出ていく。

 

千冬「国津、どうした。」

玲美「また妨害するつもりのようですよ。」

千冬「束め…。」

玲美「まあ、どうせ失敗するでしょうけど。」

千冬「そうか。さてと、私は織斑の様子を見る。管制室を頼むぞ。」

玲美「はい♪」

 

~管制室~

私は他の人と一緒にモニターを見ている。

 

玲美「何を仕掛けてくるか分かればなあ…。」

 

その時、

 

あゆみ「皆、全速力で一時離脱して!」

 

坂上さんの緊迫した声が聞こえてきた。直後、大爆発が起きる。

 

玲美「な、何、今の何があったの!?」

 

あんな爆発、普通じゃない。

 

玲美「坂上さん、大丈夫?」

あゆみ「あ、国津さん、私も皆も、銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)の操縦者も無事。二次移行(セカンド・シフト)も起きていない。」

玲美「そ、そっか。一安心。けど、何が起きたの?」

あゆみ「慌てないで。順に説明するから。」

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

作戦開始から1時間が経ち、エネルギーは相当削った。このペースなら日没までには余裕で終わる。

 

ラファール7「あゆみ、引き籠り兎にハッキングされました!」

あゆみ「内容は?」

ラファール7「シールドエネルギーの流出です!」

あゆみ「皆、全速力で一時離脱して!ナターシャさんもです!」

 

考えるより先に声が出ていた。それを聞いて皆が一斉に離脱する。直後、

 

ドオオーン

 

大爆発が起きた。

 

あゆみ「あ、危なかった~。」

ラファール7「向こうのシールドエネルギーを削らないと見るや、こっちのシールドエネルギーを削って来るとは…。」

あゆみ「シールドエネルギーに誘爆させてダメージを与えようとしたのかな。」

ラファール7「それはないと思いますよ。シールドエネルギーをそういう風に使う設計はしていないですから。」

あゆみ「そっか。」

 

でも、こうして凄い威力を発揮するとなると、使えた方が良い。これが終わったら使い方を考えよう。

 

ラウラ「あゆみ、大丈夫か。」

あゆみ「う、うん。皆は?」

セシリア「全員無事ですわ。装甲もシールドエネルギーも問題ありませんわ。」

あゆみ「ナターシャさんは?」

ナターシャ「私も大丈夫よ。ちょっと装甲が剥がれたけど、二次移行(セカンド・シフト)することに比べたら全然平気よ。」

あゆみ「そうですか。」

 

そこに国津さんの通信が入る。

 

玲美「坂上さん、大丈夫?」

あゆみ「あ、国津さん、私も皆も、銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)の操縦者も無事。二次移行(セカンド・シフト)も起きていない。」

玲美「そ、そっか。一安心。けど、何が起きたの?」

あゆみ「慌てないで。順に説明するから。」

 

私は今起きたことを説明した。

 

玲美「うへ~、どこまで腹黒いの、あの引き籠り兎。」

 

~沖合~

??1「どうやら、余程私達に介入されたいらしいわね。」

??2「そうね。」

 

あのメンバーではやはりあゆみには釣り合わない。

 

~岸辺~

許せない。私は飛び出す。

 

あゆみ「箒さん、どこに行くの。」

箒「姉さんの所に!」

 

姉さんだけは絶対に許してはいけない。刺し違えてでも止める!

 

あゆみ「箒さん、行っちゃ駄目!」

箒「あゆみ、離してくれ!」

あゆみ「憎しみに囚われたら、また後悔するよ。」

箒「あの時とは状況が違う!それに、あゆみは悔しくないのか?」

あゆみ「私だって悔しいよ。こう妨害ばかりされたらね。でも、憎しみの先には何があるの?」

箒「う…。」

あゆみ「それに、憎むのって、レベルが低いよ。」

箒「どういうことだ。」

あゆみ「自分の方が凄いと思えるなら、相手が下らない事をやっていて自分に迷惑をかけた時に抱く感情は憎しみではなく軽蔑に変わる。憎しみは暴走するけど、軽蔑は暴走しない。」

 

それを聞いて、箒さんも冷静になったのか、力が緩む。

 

箒「そ、そうか…。私はまた愚かなことを…。」

あゆみ「ううん、大切な人のことを考えるのは大切だよ。大事なのは、それをどう使うか。さ、続きだよ。」

 

あゆみは戻っていく。

 

~管制室~

玲美「凄すぎる…。」

 

言葉だけなら玲美も真似られる。でも、あのような重みは出せない。

 

~岸辺~

あゆみは減った分を補給して貰い、また接近していく。

 

鈴「大した根性ね。自分の頑張りを全部無に帰するような話なのに。」

シャルロット「僕達は彼女の頑張りを最大限生かすことだけを考えよう。」

ラウラ「そうだな。」

 

これが代表候補生の実力か。こんなことがあったのに、冷静に対処している。私もあのような力が欲しい。あゆみのピンチを救えるほどの力が。

 

赤椿「私も同じだな。」

箒「だ、誰だ?」

赤椿「私だ、赤椿だ。」

箒「ISが言葉を話すのか?」

赤椿「あゆみや専用機持ちはいつもそうしているぞ。ある程度適合度が高くないと出来ないことだ。」

箒「そうか。赤椿、私はあゆみを助けたい。力を貸してくれ。」

赤椿「それは私も同じだ。だが、力を貸すというのは違うな。」

箒「どういうことだ。」

赤椿「ISと操縦者は一心同体。力を合わせる、が正しい。」

箒「分かった。では、力を合わせてあゆみを助けるぞ。」

赤椿「ああ。」

 

キラーッ

 

赤椿が光り出す。

 

赤椿「よし、単一仕様能力(ワンオフアビリティ)、絢爛舞踏の発現だ。」

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