あゆみ「さてと、この話はあまり他人には聞かれたくないな。」
ラファール7「であれば、テレパシーですね。あゆみと私が力を合わせれば、引き籠り兎には聞こえません。」
あゆみ「ありがとう、ラファール。」
~海岸~
真耶「全員揃っていますね。じゃあ、訓練を再開しなすよ。」
皆が訓練を始める。だけど、私達はやる気が出ない。
清香「あーあ、玲美に先越されちゃったね。」
神楽「残念です。」
癒子「まあ、またチャンスを待つしかないよ。」
そこに、
あゆみ「相川さん、四十院さん、鷹月さん、鏡さん、夜竹さん、岸原さん、谷本さん、本音さん、ちょっといいかな。」
癒子「私達に何か?」
あゆみ「私に付いてきてほしい。話したいことがあるから。」
ナギ「分かった。」
8人が付いてくる。
シャルロット「随分多いね。」
あゆみ「本当はもう一人いるんだけどね。」
シャルロット「え、誰?」
私はその人の名前を囁く。
シャルロット「ええ、それ本当!?」
あゆみ「うん。」
もっとも、そっちは後でやる必要がある。
~管制室~
8人が空いているところに座る。
あゆみ「さてと、皆に集まって貰ったのは、私の凄さに打ちのめされたからって国津さんに聞いたからだけど、それは本当かな。」
清香「そうだよ。あの機動力、私より速いよ。」
神楽「あれだけ派手に動き回られては、狙撃なんてできません。」
静寐「私よりリーダーシップを発揮しているわ。」
ナギ「あたしのパワーも、当たらなきゃ意味がない。」
さゆか「霊の方が逃げ出す人なんて初めて…。」
理子「同じウザキャラでも、自称と他人が認めた物ではレベルが違うよね。」
癒子「専守防衛の鏡だよ…。」
あゆみ「成程。皆理由は違うけど、このままじゃ駄目だって考えたのは同じなんだね。」
ナギ「そう。でも、自分だけじゃどうしても無理だから、取り敢えず凄さを真似ようとした。」
あゆみ「それで、私に声を掛けたって訳か。」
さゆか「うん…。そして、効果はあった…。学年別トーナメントでの結果と言う形で…。」
理子「だけど、それでも勝てなかった。今日だって、玲美が結局格の違いを見せつけられたみたいだし。」
あゆみ「格の違いって…。」
皆、私の凄さにただ恐れ、おののいている。やはり、私の過去を話して、親近感を持って貰う必要がある。
あゆみ「皆の気持ちは分かった。そして、このままじゃ駄目だと思っていることも分かった。でも、皆私の凄さの内部を見ることが出来ていないから、ただ恐れおののいている。」
「「「う…。」」」
あゆみ「でも大丈夫。こういう時、やるべきことを私は知っているから。」
「何をするの?」
あゆみ「私の過去を話して、私の強さの源流を知って貰う。」
「成程、確かにそれは必要かも。」
本音「それはいいけど、どうして本音もなのだ?本音はあゆみんの凄さは認めているけど、恐れは抱いていないのだ。」
あゆみ「私の方から巻き込む形になるけど、本音さんは私のルームメイトだからね。本音さんにも知っていてほしい。」
本音「分かったのだ。」
あゆみ「じゃあ、皆隣の人と手を繋いで、目を閉じて。」
癒子「どうして?」
あゆみ「篠ノ之束には聞かれたくないから、特殊な方法で会話するよ。やり方は準備が出来てから説明する。」
全員が手を繋ぎ、目を閉じる。
あゆみ「じゃあ、始めるね。」
清香「あ、あれ、何で声が聞こえるの?それも、耳からじゃなくて、頭に直接語り掛けてくるような…。」
あゆみ「テレパシーを使っているからね。ISにはそういう機能もあるんだよ。」
ナギ「ヘえ~、便利だね。」
あゆみ「じゃあ、始めるね。テレパシーは集中力を使うから、質問はいいけど雑談は無しで。」
全員の意識が沈んでいく。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
あゆみ「私の過去は他人からすれば色々おかしいから、多分驚きの連続になる。」
「そんなに凄いの?」
あゆみ「うん。まず、私はこの世界の住人じゃない。」
「え、じゃあ、宇宙人?」
あゆみ「そうじゃなくて、平行世界の地球人だよ。」
ナギ「平行世界?」
玲美「漫画やアニメでよくある設定。この世の中の出来事の結果は一通りじゃない。だから、結果が違った場合の世界があって、偶にそこの住人がやってきたりするんだよ。」
「へえ~。じゃあ、常識が違うんだ。」
あゆみ「そうだね。私が元いた世界とこの世界の一番の相違点は、最強の兵器が何か、だね。」
「じゃあ、ISは存在しないの?」
あゆみ「うん。」
玲美「まあ、引き籠り兎が独力で作った物だからね。なくて当然でしょ。」
あゆみ「その代わりに、戦士達が世界を守っている。」
玲美「何かアニメでありそうな話。」
あゆみ「そうだね。その戦士達は、伝説の戦士、プリキュアって呼ばれているんだ。」
清香「伝説の戦士…。」
さゆか「プリキュア…。」
癒子「凄くカッコよくて、」
ナギ「めっちゃ強そう。」
あゆみ「まあね。その世界を守る存在だから、本気を出せば星の一つや二つ、簡単に破壊出来るだけの力がある。」
清香「そ、そうなんだ。」
あゆみ「何かを守るのは、それくらいの力が必要なんだよ。」
静寐「それで、そのプリキュアって、どんな感じなの?」
あゆみ「普段は普通の女の子、だけど、自分の大切なものを奪おうとする敵が現れたら勇敢に戦う。その戦い方は、ISと似ているよ。また、その諦めない姿勢から、男女問わず憧れる人が多い。」
ナギ「そうか~。坂上さんは憧れて真似し続けたから、あんなにISの操縦が上手いのか。」
理子「納得だよね。」
あゆみ「うーん、それは違うかな。」
ナギ「何が違うの?」
あゆみ「私もプリキュアの一人だから。」
一瞬の沈黙ののち、
「「「ええーっ!?」」」
皆の声が私の頭に響いた。