戦わない最強戦士   作:223系新快速

81 / 91
第80話 私の身の上話

あゆみ「さてと、この話はあまり他人には聞かれたくないな。」

ラファール7「であれば、テレパシーですね。あゆみと私が力を合わせれば、引き籠り兎には聞こえません。」

あゆみ「ありがとう、ラファール。」

 

~海岸~

真耶「全員揃っていますね。じゃあ、訓練を再開しなすよ。」

 

皆が訓練を始める。だけど、私達はやる気が出ない。

 

清香「あーあ、玲美に先越されちゃったね。」

神楽「残念です。」

癒子「まあ、またチャンスを待つしかないよ。」

 

そこに、

 

あゆみ「相川さん、四十院さん、鷹月さん、鏡さん、夜竹さん、岸原さん、谷本さん、本音さん、ちょっといいかな。」

癒子「私達に何か?」

あゆみ「私に付いてきてほしい。話したいことがあるから。」

ナギ「分かった。」

 

8人が付いてくる。

 

シャルロット「随分多いね。」

あゆみ「本当はもう一人いるんだけどね。」

シャルロット「え、誰?」

 

私はその人の名前を囁く。

 

シャルロット「ええ、それ本当!?」

あゆみ「うん。」

 

もっとも、そっちは後でやる必要がある。

 

~管制室~

8人が空いているところに座る。

 

あゆみ「さてと、皆に集まって貰ったのは、私の凄さに打ちのめされたからって国津さんに聞いたからだけど、それは本当かな。」

清香「そうだよ。あの機動力、私より速いよ。」

神楽「あれだけ派手に動き回られては、狙撃なんてできません。」

静寐「私よりリーダーシップを発揮しているわ。」

ナギ「あたしのパワーも、当たらなきゃ意味がない。」

さゆか「霊の方が逃げ出す人なんて初めて…。」

理子「同じウザキャラでも、自称と他人が認めた物ではレベルが違うよね。」

癒子「専守防衛の鏡だよ…。」

あゆみ「成程。皆理由は違うけど、このままじゃ駄目だって考えたのは同じなんだね。」

ナギ「そう。でも、自分だけじゃどうしても無理だから、取り敢えず凄さを真似ようとした。」

あゆみ「それで、私に声を掛けたって訳か。」

さゆか「うん…。そして、効果はあった…。学年別トーナメントでの結果と言う形で…。」

理子「だけど、それでも勝てなかった。今日だって、玲美が結局格の違いを見せつけられたみたいだし。」

あゆみ「格の違いって…。」

 

皆、私の凄さにただ恐れ、おののいている。やはり、私の過去を話して、親近感を持って貰う必要がある。

 

あゆみ「皆の気持ちは分かった。そして、このままじゃ駄目だと思っていることも分かった。でも、皆私の凄さの内部を見ることが出来ていないから、ただ恐れおののいている。」

「「「う…。」」」

あゆみ「でも大丈夫。こういう時、やるべきことを私は知っているから。」

「何をするの?」

あゆみ「私の過去を話して、私の強さの源流を知って貰う。」

「成程、確かにそれは必要かも。」

本音「それはいいけど、どうして本音もなのだ?本音はあゆみんの凄さは認めているけど、恐れは抱いていないのだ。」

あゆみ「私の方から巻き込む形になるけど、本音さんは私のルームメイトだからね。本音さんにも知っていてほしい。」

本音「分かったのだ。」

あゆみ「じゃあ、皆隣の人と手を繋いで、目を閉じて。」

癒子「どうして?」

あゆみ「篠ノ之束には聞かれたくないから、特殊な方法で会話するよ。やり方は準備が出来てから説明する。」

 

全員が手を繋ぎ、目を閉じる。

 

あゆみ「じゃあ、始めるね。」

清香「あ、あれ、何で声が聞こえるの?それも、耳からじゃなくて、頭に直接語り掛けてくるような…。」

あゆみ「テレパシーを使っているからね。ISにはそういう機能もあるんだよ。」

ナギ「ヘえ~、便利だね。」

あゆみ「じゃあ、始めるね。テレパシーは集中力を使うから、質問はいいけど雑談は無しで。」

 

全員の意識が沈んでいく。

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

あゆみ「私の過去は他人からすれば色々おかしいから、多分驚きの連続になる。」

「そんなに凄いの?」

あゆみ「うん。まず、私はこの世界の住人じゃない。」

「え、じゃあ、宇宙人?」

あゆみ「そうじゃなくて、平行世界の地球人だよ。」

ナギ「平行世界?」

玲美「漫画やアニメでよくある設定。この世の中の出来事の結果は一通りじゃない。だから、結果が違った場合の世界があって、偶にそこの住人がやってきたりするんだよ。」

「へえ~。じゃあ、常識が違うんだ。」

あゆみ「そうだね。私が元いた世界とこの世界の一番の相違点は、最強の兵器が何か、だね。」

「じゃあ、ISは存在しないの?」

あゆみ「うん。」

玲美「まあ、引き籠り兎が独力で作った物だからね。なくて当然でしょ。」

あゆみ「その代わりに、戦士達が世界を守っている。」

玲美「何かアニメでありそうな話。」

あゆみ「そうだね。その戦士達は、伝説の戦士、プリキュアって呼ばれているんだ。」

清香「伝説の戦士…。」

さゆか「プリキュア…。」

癒子「凄くカッコよくて、」

ナギ「めっちゃ強そう。」

あゆみ「まあね。その世界を守る存在だから、本気を出せば星の一つや二つ、簡単に破壊出来るだけの力がある。」

清香「そ、そうなんだ。」

あゆみ「何かを守るのは、それくらいの力が必要なんだよ。」

静寐「それで、そのプリキュアって、どんな感じなの?」

あゆみ「普段は普通の女の子、だけど、自分の大切なものを奪おうとする敵が現れたら勇敢に戦う。その戦い方は、ISと似ているよ。また、その諦めない姿勢から、男女問わず憧れる人が多い。」

ナギ「そうか~。坂上さんは憧れて真似し続けたから、あんなにISの操縦が上手いのか。」

理子「納得だよね。」

あゆみ「うーん、それは違うかな。」

ナギ「何が違うの?」

あゆみ「私もプリキュアの一人だから。」

 

一瞬の沈黙ののち、

 

「「「ええーっ!?」」」

 

皆の声が私の頭に響いた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。