癒子「まさか、戦士だったなんて。」
玲美「名前は?こういうのって、戦士の時は名前違うよね。」
あゆみ「うん。変身後の名前はキュアエコー。名乗りは、『想いよ届け!キュアエコー!』だよ。」
ナギ「想い?なんかイメージ湧きにくいな。」
清香「どういう戦い方をするの?」
あゆみ「私は戦わないよ。」
「「「え!?」」」
あゆみ「一見すると矛盾しているけど、私は戦わない戦士なんだよ。」
それを聞いて全員がはてな顔になる。
鈴「何それ。思い切り矛盾しているでしょ。」
ラウラ「戦士は戦うからこそ戦士と呼ばれるのだ。それは支援部隊か何かだろう。」
あゆみ「普通なら。でも、皆私のことを戦士と認めてくれているよ。」
ラウラ「戦士と言うからには敵に対して何かするのだろう。」
あゆみ「勿論。私は相手と対話する戦士だよ。」
「「「対話~!?」」」
全員が声を挙げる。
ラウラ「敵愾心むき出しの相手に対して対話などありえん。」
セシリア「そんな甘いことでは勝てませんわ。」
あゆみ「うーん、皆勝てない敵はないと思っているみたいだね。」
「「「当然。」」」
あゆみ「でも、その勝てない敵が現れてしまったんだよ。」
ラウラ「一体どんな敵なのだ。」
あゆみ「相手の攻撃を吸収して自分の物にしてしまう敵。」
それを聞いて全員が絶句する。
ラウラ「そんなのあり得るのか。」
あゆみ「あり得たんだよ。」
玲美「で、でも、この手の敵は吸い込み過ぎて吸い切れなくなって自滅と言うのがお約束だよ。」
あゆみ「町一つ丸ごと飲み込める大きさだよ。」
それを聞いて国津さんは黙ってしまった。
ラウラ「それで、一体、どうしたのだ。」
あゆみ「その敵の名前はフュージョン。スライム状の敵で、プリキュア達が攻撃が一切通らないどころか吸収して大きくなる。万事休すと思われたその時、新たなプリキュアが現れて、その敵の行動を止めたんだよ。」
「「「一体誰?」」」
あゆみ「キュアエコー。」
「「「坂上さんなの!?」」」
玲美「じゃあ、凄いじゃん。」
あゆみ「それだけ聞くとそうだけど、事はそう簡単じゃない。」
本音「どういうことなのだ?」
あゆみ「順に説明するね。フュージョンのかけらのフーちゃんは、私の友達。だけど、私が抱える不満や願望を過大に受け取って、横浜の街を丸ごと消そうと暴走を始めたんだ。」
さゆか「そんなことが...。」
あゆみ「だけど、私はそんなことを願ったわけじゃない。そんな時、プリキュア達に励まされ、私はフーちゃんを止めたい、自分の想いを伝えたい、そう強く願った。そうしたら、プリキュアに変身したんだよ。」
玲美「へえ~そうなんだ。」
あゆみ「だけど、これは大変なこと。」
ナギ「どこら辺が?」
あゆみ「プリキュアは本来人間と妖精が力を合わせて変身し、戦う存在。だから、私が何の助けも借りずにプリキュアに変身したのは、どの世界のプリキュアの伝説にも事例が存在しない。奇跡を越えた出来事だとされたんだ。」
理子「奇跡って言われても...。」
さゆか「イマイチピントこない...。」
あゆみ「そうだね、この世界で言ったら、篠ノ之束以外の人がコアを生み出したに等しいね。」
そう言ったら凄さが伝わったらしく、皆が目を見開いて驚いている。
「「「そんな凄いことをしたの!?」」」
あゆみ「うん。」
清香「そ、それで、どうなったの?」
あゆみ「私はフーちゃんに暴走を止めるように説得したんだ。元々私の為に暴走していたフーちゃんは、暴走を止めて横浜の空に溶け込んでいったよ。」
箒「成程、説得で止めたからか。」
鈴「危ないところもあったけど、新しい戦士が誕生してよかったじゃん。」
あゆみ「ううん、その時は私も、他のプリキュア達も、私はもう二度と変身しないと思っていた。」
「「「え!?」」」
あゆみ「その後、何度も変身しようとしたけど、出来なかった。知的なプリキュア達が解析したところ、プリキュアに変身するには物凄いエネルギーが必要になる。あの時はフーちゃんへの想いが大きかったから変身出来たけど、それ以降はそのようなことはなかった。私は悲しみに暮れる毎日だったよ。」
癒子「そうだよね。折角力を手に入れたのに、1回きりっていうのは...。」
静寐「あれ、でも、それなら今どうして?」
あゆみ「その後キュアエコーは復活したから。でも、この復活は分かっていたことじゃない。だから、毎日が辛かった。そんな私を励ましてくれたのが、ゆりさんだった。」
シャルロット「ゆりさんって、誰?」
あゆみ「フルネームは月影ゆり。月のプリキュア、キュアムーンライトに変身するよ。その強さは数いるプリキュアの中でもトップクラスで、最強の称号が最も相応しいプリキュアかな。」
理子「へえ~、そのプリキュアが何を?」
あゆみ「自身の経験を語ったんだよ。」
ナギ「どういう?」
あゆみ「戦いに負けて、変身能力を喪失した時のことを。」
ナギ「え、最強なのに負けたの!?」
あゆみ「うん。」
玲美「もっと詳しく聞かせて。」
静寐「ちょっと玲美、脱線してどうすんのよ。」
あゆみ「いや、必要な脱線だよ。私の立ち位置を理解するためには、出来ればプリキュア全員について知って欲しいから。」