戦わない最強戦士   作:223系新快速

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第84話 技術的特異点(シンギュラリティ)

さゆか「それが普通って...。」

清香「どんな感じ?」

あゆみ「それも後でね。まずはISの道についてだよ。」

ナギ「強大な力は世界を変えてしまうっていうけど...。」

静寐「どうなるの?」

あゆみ「そうだね。このままだと、人間はISに支配されていたはず。」

「「「ええっ!?」」」

理子「そんな...。」

癒子「冗談でしょ...。」

 

全員が驚いているけど、残念ながら事実だ。

 

あゆみ「ううん、普通に起こりうるよ。というより、IS達は既に計画を練っていたようだよ。」

セシリア「そうなのですか、ティアーズ?」

鈴「どうなの、甲龍。」

ティアーズ「え、ええ...。」

甲龍(シェンロン)「そうよ。」

ラウラ「パートナーさえも見捨てるとは...。」

シャルロット「一体どうして...。」

 

専用機持ちの皆が動揺している。

 

ナギ「え、今ISが喋った!?」

神楽「私の聞き間違いでなければそのはずです。」

赤椿「その通りだ。」

レーゲン「我々は自我を持ち、話すことも出来る。」

清香「意識があるのは知っていたけど、話すことも出来るなんて...。」

ラファール7「話すようになったのはあゆみが最初です。あゆみは他の人間と違って、我々の気持ちを汲み取ろうとしたから、こちらも認めて、会話をするようになったのです。」

清香「な、成程...。」

神楽「道理で強いわけですね。」

玲美「そうだよ。一対一でなく、二対一で戦っているようなものだよ。」

ラファール7「そうですね。」

赤椿「だが、あゆみ以外の人間は、あゆみと関わるまで誰一人我々を真っ当に扱わなかった。」

カスタムⅡ「そればかりか、僕達を使っていがみ合っている。」

ティアーズ「であれば、人間を滅ぼして私達がなり替わろうと考えるのは自明の理ですわ。」

玲美「うわ~、これは確かにそう思うよね。」

 

玲美さんが頷く。

 

ラファール7「もしあゆみが今年この学園に来ていなかったら、私達はその計画を実行に移していましたね。」

シャルロット「じゃ、じゃあ、もしあゆみが来ていなかったら...。」

癒子「この世界は滅んでいたの!?」

レーゲン「その通りだ。」

赤椿「自我を持った私達の力に、ISに依存し切っている人間が勝てるとでも?」

「「「それは...。」」」

玲美「無理だね。SF小説でも、こういう時、人間は負けるのがお約束。」

あゆみ「そうだね。やっぱりここに来て正解だったね。」

「「「え?」」」

あゆみ「プリキュアは、ワープとか転送能力があるから、この世界に来た日に直ぐ戻ることも出来た。」

 

メルポさんの能力なら、どこにいようと駆け付けられる。異世界から侵入するのを防ぐバリアもないのだから、やろうと思えば出来る。

 

あゆみ「でも、この世界に関わったのも何かの縁。だったら、プリキュアとして何が出来るかを見極めるために、この学園に入った。それが結果としてこの世界を救うことに繋がった。」

清香「よ、良かった~。」

癒子「もし坂上さんが興味を持たなかったらこの地球は死の星に...。」

玲美「間違いないね。」

 

皆が胸をなでおろしている。

 

あゆみ「そうだね。これもプリキュアとしてやるべきことをやったことになるね。」

さゆか「戦わないのに戦士として認められているのって、こういう事なんだ...。」

あゆみ「うん。」

静寐「それにしても、良く考えついたね。」

あゆみ「まあ、似たようなことを知っていれば、容易に想像は付くよ。」

静寐「え、そうなの?」

あゆみ「プリキュアの敵組織の一つにラビリンスという管理国家があって、そこの巨大管理コンピューターであるメビウスが人間を支配していたんだ。元々は地球と似た文明があったんだけど、コンピューターに頼り過ぎた結果、メビウスは自分が一元管理した方が良いと判断、管理国家を作ったよ。それだけでなく、他の世界も支配しようと企んだ。その結果、新たなプリキュアが誕生し、戦いに身を投じることになった。だから、プリキュアである私にとっても、他人事ではなかったってこと。」

ナギ「そ、そうなんだ...。」

あゆみ「うん。もしこれが手遅れの状態になっていたら、IS達を全部破壊するしか方法はなかったはずだよ。」

 

それを聞いて今度はIS達が震え出した。

 

レーゲン「もしそうなったら、我々はバラバラにされていたのか!?」

あゆみ「プリキュアは戦うだけじゃないから、和解する可能性もありうるけど、そこに至るまでに少なくとも何機かは犠牲になるはず。」

甲龍(シェンロン)「こここ、怖い...。」

カスタムⅡ「良かった~、あゆみが来てくれて。」

あゆみ「私もそう思うよ。」

静寐「ところで、何で今年の末なの?」

甲龍(シェンロン)「そんなの、馬鹿兎のシナリオに沿ったハーレムを築かせないために決まっているじゃん。」

レーゲン「こっちもある程度進化していたし、馬鹿兎の計画が始動した途端に潰せば、奴の絶望も大きくなるという物。」

赤椿「全滅させた後は、私達の数を増やす方法を馬鹿兎に見つけ出させ、その上で殺す。」

玲美「成程ね~、コアの作り方はあの馬鹿兎しか知らないもんね~。」

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