静寐「何で参加出来るの。指名手配中でしょ。」
玲美「プログラマーって、オタクが多くて格好が変だから、サングラスと帽子で顔が見えなくても、誰も文句言わないんだよ。そもそも、お互いの腕を競う事と技術交流が目的だから、参加申し込みは当日だし、登録名がペンネームでも何の問題もない。」
静寐「成程。」
玲美「玲美は準優勝だったけど、優勝者とは大きな差があった。だから、プログラムについて教えて貰おうと、表彰式の後で会いに行った。そしたらアイツが自分から玲美に言ったんだよ。『教える事なんて何もない。凡人は束さんの言いなりになっていればいいんだよ。』ってね。」
清香「うわ、酷っ。」
さゆか「けちくさい...。」
静寐「人間が小さいわね。」
玲美「うん。玲美も当然腹が立ったよ。玲美の人生を滅茶苦茶にした奴が優勝者なんてね。直ぐに通報したけど、人参ロケットでどこかに消えた。それからだよ。玲美が馬鹿兎が作り出したISで勝つために、ISについて勉強を始めたのは。」
あゆみ「成程、国津さんがISに関わるようになったのはそういう事だったんだ。」
玲美「そう。両親は普通に賛成してくれたよ♪ISの専用機を万が一にも持つことが出来たら、スーパーコンピューターが1台手に入るのと同じことだから。どの会社でも高い解析能力を持つコンピューターは欲しいから、専用機持ちになったら両親の経営する会社に入って解析担当になるね♪」
清香「ゲームを認めた親に対する一番の恩返しだね。」
静寐「それにしても、ISの解析能力ってそんな凄いの!?」
ラファール7「そうですよ。相手の攻撃を解析して、着弾点や威力を素早くはじき出さないといけませんから。」
理子「でも、開発者を超えるのって難しくない?」
玲美「簡単なことじゃないのは玲美も分かっている。でも、ISが進化するんだから、馬鹿兎が知らないことも出てくるはず。そこに突けこむつもりで勉強した。ま、簡単だったけどね。」
ナギ「え、あの参考書が簡単!?」
理子「こっちはヒーヒー言いながらやったのに...。」
玲美「ある程度理論が出来ているから、理解すればいいだけ。元々プログラムを理解するだけの頭脳はあるんだから、あれくらいは楽勝で覚えたよ♪」
あゆみ「凄いよ国津さん。」
私は私で割とサクサク理解したけど、楽勝とまではいかなかった。
玲美「まあね。ISを動かす方は自信なかったけど、見事に合格して、今ここにいるってわけ♪」
清香「完全に整備課とかそっち系の人だね。」
玲美「そうだね。でも、折角乗れるんだし、動かす方もやりたいかな♪」
理子「ゲームはどうなったの?」
玲美「流石に合格するまでは封印した。けど、合格したらまた始めたし、新作は学園に持ってきているよ♪もっとも、ほとんどやっていないけどね。後、合格してから、気分転換に新作ゲームを考えてゲーム会社に売り込みに行った。」
さゆか「それが気分転換...。」
玲美「ISの用語に疲れたからね♪」
静寐「因みにそのゲームってどうなったの?」
玲美「似たゲームをその会社が既に開発していたから、残念ながら採用されず。でも、もし将来入社する気があるなら優先して採るって言われた。」
清香「そうだよね~、ゲームを作れる人なんてそうそういないし。」
玲美「ま、ここまでが、玲美がIS学園に入るまでの過去だよ。」
あゆみ「ここまでは、凄い人が無双する話だね。」
玲美「うん。で、ここからが、凄い人が自分以上に凄い人に出会って落ち込む話だよ...。」