Fate/Thunderbolt Fantasy   作:16:25教

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生存報告


交差する奇譚

雷鳴、閃光、天地揺るがす轟きを鳴り物に物語は幕を開ける…と枕に置くにはあまりにも好天にすぐる今宵。

しかしは晴天にあってしても、霹靂を聞くかのごとき驚天動地の幻想奇譚――。

その始まりの時は呆気なき掛け合い台詞より始まったのだったーー。

 

 

✳︎✳︎✳︎

 

 

「お前、いつまでついて来る気だ! 掠風竊塵!」

 

「いつまでと言われても、道程が続く限りどこまでもとしか言えん次第だが。道連れをそう邪険に扱うものではないぞ、殤不患殿」

 

「お前が道連れってだけで背筋が凍る気分だっつうの。なんでこうなってしまったのだか…」

 

街道。多くの旅人が踏み締めたことにより砂利雑草一つない道すがら、二人の旅人が同じくその道を踏み締める。

腰に剣を携えながら道連れに話しかける無頼漢の名は殤不患。訳あって西幽からその身一つで鬼歿之地を超え東離にやってきた酔狂な男である。

その隣で煙管を手にする気品漂う美丈夫は凜雪鴉。

東離の地にて殤不患と知り合い、縁あって彼と道中を共にするこれまた酔狂な男であった。

 

彼ら、というよりも殤不患(以下、不患)は自身の足跡を毎度追ってくる凜雪鴉(以下、雪鴉)に文句を言いながら道を行く。

雪鴉は不患の物言いにやれやれと呟き、言葉を返した。

 

「隣でついてこられるのが嫌だというなら、せめて行く先を教えてくれればよかろう。そうすれば私もお前との退屈な旅路を自分好みに変えられるというものだ」

 

「誰がお前なんぞに旅先を教えるかよ! 行く先々で突然お前の顔を見る身にもなれ、身の毛もよだつ気分になるわ!」

 

「だったら仕方があるまいよ。諦めて道中の同行を認めてくれたまえ」

 

雪鴉の言い分に不患は思わずため息を吐く。

西幽から鬼歿之地を超え東離までやってきて一番最初に目をつけられたのがこの男だったのが自分の運の尽きだったのやもしれない。

それを強く感じた不患は思わず、先ほどよりも歩速を緩めてしまう。

そんな道連れの様子を目に入ったからか、凜雪鴉は面白そうにさらに話を続ける。

 

「そんなにも私との道中が気に食わないというのか。まったく我儘な奴め。ならば仕方ない。いっそその過程を無くしてしまうのはいかがかな? さても、旅とは行く先ではなく、行くまでに歩いた道の風景、人との出会いに趣があると考える私としては、あまり薦められたものではないがね」

 

「なんだそりゃ? 瞬間移動でもしろっていうのか。そんな神仙じみたこと誰が出来るっていうんだよ」

 

雪鴉の提案に不患は億劫そうに返すが、雪鴉もまた不患の返答に呆れた態度を示した。

 

「神仙すらも慄くとんでもないものを携えているお前が言える立場ではないだろうが…それはそれとして、瞬間移動は神仙だけが使える秘技でもなかろう。そらお前も知ってるこれなどはまさしく、神仙に立ち向かうべく作られた叡智の結晶だろう」

 

そう言い雪鴉が取り出したものは菱形の形の鏡のような物体であった。

一見すると実態の不明なソレを、しかし不患は見覚えがあるらしく、目にした瞬間に表情を驚愕のものへと変える。

 

「お前それは、逢魔漏じゃねえか! 一体どこから…!」

 

「どこからも何も、私がこれを手に入れる手段など、いくらでもあったことなどお前は知っているだろう? そう、あの無界閣での出来事の隙になぁ」

 

不患の問いに飄々と答えていく雪鴉。

雪鴉が手に持つもの。それは逢魔漏と呼ばれる、無界閣で育った魔界の植物だった。それはあらゆる異世界との往来を可能にし、望みの場所を写した時を見計らって手で触れると、その世界への門となる鏡なのだ。

不患が思い出すのは、いつぞやの神蝗盟や魔族と戦った出来事。その舞台となった魔族の根城である無界閣では、確かに雪鴉は自由に逢魔漏を盗み出す時間も隙も多くあったことを思い出したのだった。

 

「テメェなんていうモンをくすねてんだ! 扱い方を間違えたらとんでもないことになることをお前も知ってんだろ!」

 

不患の言う通り、逢魔漏はただ望みの場所へ一瞬で行ける便利なものではない。

逢魔漏が異世界の風景を写した時、もし鏡に触れていれば問答無用でその場所へと引き込まれる危険なものでもあるのだ。さらには、移動に使った鏡は効力を無くし使えなくなるため、移動する際には元の場所に帰るために別の逢魔漏を用意しておかなければならない面倒な仕様でもある。

そんな危険なものを盗み出している雪鴉のあまりにも傍若無人の行動に不患も堪らず怒鳴りつける。

しかし雪鴉はそんなことは意に返さず、飄々とした態度を続ける。

 

「盗賊が物を盗み出して何が悪い。それにこれの扱い方についても知っての通り私は熟知している。それのおかげでお前もあの時助かっただろう?」

 

「っ! いやまぁ…確かにその通りだが」

 

雪鴉の言い分が事実なだけに強く言い返せない不患。

それを面白く思ったのか、雪鴉は笑いながらキセルを吹かす。

 

「まぁ危惧する通り、確かにこれはおもちゃにするには危険極まりない物だが…しかし転ばぬ先の杖と言う言葉があるように、今後これが有効に使える場面が来るかも知れんだろう? 例えば、気に食わない奴と一緒に道中を共にしたく無い時とかな」

 

「んなことに使われるぐらいなら、その逢魔漏も浮かばれねぇよ…」

 

「物に心があったならば、な。お前との旅の中でそんな奇物はいくつか見てきたが、幸いにもこの逢魔漏にはそんなモノはない。なら使いたい時に思いっきり使い倒してやるのが道具としても本望だろうよ。それでどうする? 使うのか? 使わないのか?」

 

無茶苦茶な言い分に不患は再びため息を吐く。捨てろと言って聞く奴じゃ無いのはこれまでの付き合いでとうに理解している。ならば本人が言っている通り、くだらないことで使わせて効力を失くさせた方がマシだと不患は考え、力なく首を縦に振った。

 

「そうか、ならば鏡に近づきたまえ…ん?」

 

不患の返事に機嫌を良くした雪鴉だったが、その瞬間、逢魔漏から光が漏れ始める。

二人はこの輝きを知っていた。逢魔漏が転移を始める際に顕れる輝きそのものだ。

 

「おい掠風竊塵! 一体なんのつもりだ! 早く逢魔漏の光を抑えろ!」

 

「いや、これは一体…」

 

いきなり顕れた逢魔漏の輝きに対して、それを止めるように不患は雪鴉へと叫ぶ。

しかし雪鴉の方は合点の得ぬ面持ちでただ輝く逢魔漏を見つめるのみであった。

そして逢魔漏の輝きはついに二人の体を包むまでに大きくなる。

 

「まずいっ…!!」

 

「!!!」

 

光から逃れようとする不患と雪鴉。しかしどれほどの達人の秘技であろうと、光の速さを超えることは只人の身である以上不可能というもの。

二人の姿が光に包まれていき、そしてその光が収まったその時、その場にあったのは燻んだ鏡一枚のみであった。

 

 

***

 

 

「ーーー患。ーーー不患。一騎当千の英傑にして啖劍太歳の異名を持つ殤不患殿。いいかげん起きてくれまいかね」

 

「ーーーーーーっ! その名で、俺を呼ぶんじゃねぇ…!」

 

意識を微睡に浮かべている中、聴覚を聞きたくない声に襲われ不患は閉じられていた目をようやく開いた。

急な意識の覚醒によるものか、直後不患に頭痛が訪れるも、それを手で抑えながら不患は自身を覚醒へと導き、今目の前で胡散臭くほくそ笑んでいる詐欺師へと目を向けたのだった。

 

「掠風竊塵…。一体何が起きたんだ」

 

「ふむ。その前に寝ているお前を根気良く起こし続ける努力をした私に向けて、礼の一つでも言ってはくれないのかね」

 

「それは今起きている事態にもよる。俺の記憶が確かなら、お前の持っていた逢魔漏が原因で今こんな状況になっていると思うんだが」

 

「はてさて、それはどうか」

 

雪鴉は不患の言葉を受け流しながらその手の煙管で煙をふかす。

そんな詐欺師の様子に呆れて問い詰めることを諦めた不患はあらためて周りを見渡すとそこは先ほどまでとは風景が異なった町外れの道であることに気付いた。

 

「さっきとは違う場所なのは間違いないが…見たところ前みたいに危険な場所に飛ばされたわけじゃあなさそうだな」

 

「まぁみたところ、人喰い人やお気に入りの楽師を刃物で突き刺す皇女殿下殿はいはすまいな」

 

嫌なことを思い出させんなよ…だが、この風景、何処かで見覚えがあるような…」

 

雪鴉の軽口を今度は不患が流しつつ、少し感じた違和感をそのまま口にする。

すると、その呟きに対して雪鴉はほうと声に出した。

 

「奇遇だな。私もまさしくそれを感じていたのだ。よもや二人して同じことを考えるとは、まさしく運命を感じるというものだ」

 

「薄気味悪いこと言ってんじゃねぇ!」

 

雪鴉の言葉に背筋に悪寒を感じた不患は体をさすりながら身を捩り雪鴉から遠ざかる。

だがしかし雪鴉はそれでも言葉を続ける。ある一点を視線に入れながら。

 

「何をいうか。コレが運命を感じずなんという。なにしろ、この場は私とお前が初めてあった場所なのだからな」

 

「何っ!?」

 

そう言われた不患はもう一度周りを見る。

すると今度は少し離れたところに廃れた社を見つけ、そこに傘のかかった地蔵があるのを目に入れたのだった。

それを見て間違いなく認める。ここは自分と掠風竊塵が初めて出会った場所であることを。

 

「なんでこんなところに…掠風竊塵、一体どういうつもりだ!」

 

「はて、そこでなぜ私が疑われねばならないのだ?」

 

事態に困惑する不患はすかさずに呑気にキセルを吹く雪鴉を問い詰める。

しかし雪鴉はというと自分は関係ないかのように素知らぬ顔をした。

 

「当たり前だろうが! 元々お前の持ってた逢魔漏のせいでこうなったんだぞ! お前を疑うに決まってんだろう!」

 

「ふむ、それは然り。確かに私も当初はどこかの人外魔境の地に飛んでお前の困る姿を目の前で笑ってやろうとは思っていたが、しかしいささか事態が変わった。まさかこんなところに飛ぼうとはな」

 

不患の叱責に雪鴉はゆるりと当初の目的を語り始める。不患はそれに対して、やっぱり何か企んでたんじゃねぇか、と言葉を漏らしそうになるが、しかし話の流れを優先して今の事態を整理するべく雪鴉の話を聞くことにした。

 

「何? ということは、ここに飛ばしたのはお前の思惑じゃないっていうのか?」

 

「さもありなん。そもそもこの私が、貴様と一緒に始めた旅路を思い返そうなどというまこと気色の悪い趣味などあるはずがないだろう。おそらくは、誰かにここに来るように行き場所を誘導されたと考えるのが賢明だろう」

 

「…それを信じる根拠はあるのか?」

 

雪鴉の推論に不患は疑り深く口を挟む。

不患としては当たり前だろう。これまで幾度このキザな男により自分や周りの人間が煮湯を飲まされたことか。息をするように人を騙くらかすこの男の言うことを不患が信じるには、それに値する要素がまだ決定的に不足していた。

そんな連れ人の不審に気づかない雪鴉ではない。

彼は目を細めてこちらを疑い深く注視する不患を見て、小さくため息を吐くと、懐からあるものを取り出した。

 

「ここまで長い間ともに旅をしてきた仲間にそこまで疑われるとは、いかな私であろうと多少は歯痒い気持をしないでもないが、それでも気が済まぬというなら仕方がない。これを見てみるがよい」

 

「あん、なんだそれって…逢魔漏じゃねぇか。まだ持ってたのか」

 

「当たり前であろう。どこかに行こうというのならまた帰りの手筈も考えるのが旅人の習わし。2枚常備するのは当たり前だ。さぁそれで、問題なのがこの逢魔漏に映し出されているものだ。よく見てみろ」

 

そうして雪鴉が逢魔漏の鏡面を不患へと見せる。普通であれば鏡の性質として不患の顔が映るか、または逢魔漏の性質として別の場所の風景が映るはずであるが、しかし雪鴉の手にするそれにはどちらも写っておらず、代わりに紫色の靄のようなものが鏡面中に映り込んでいたのだった。

見せられたその逢魔漏に不患はひどく驚き雪鴉に問いかける。

 

「なんだこりゃ。紫の靄がかかってなんも見えないじゃねぇか。一体何をしたんだ」

 

「私は何もしていない。そもこんなことができるまでの呪法を私は心得ておらん。だがこれには困ったものでな。突然こんなところに飛ばされてしまったからすぐに元の場所に戻ろうと真っ先にこれを見てみればこの有様だ。試しに無界閣のように行きたい場所を映し出そうともしてみたが、この靄が邪魔をして映し出せん。と、すれば。この靄を出現させて、私たちをここから出させないようにしている首謀者がいるとみた方が普通だろう?」

 

「まぁそりゃそうだが、だとしたらその首謀者ってのは一体何が目的なんだ? なんで俺たちをこんなところに呼んだってんだ?」

 

「さてな。そんなことは私に問われても分からん。首謀者に会って直接確かめんことにはな」

 

そう言ってまたもキセルを吹く雪鴉。

なんだかよくわからん状況に陥った不患はまた面倒ごとに巻き込まれてしまったとため息を吐く。

この道連れとまだ旅を続けなければならないという事実に不患はひどく打ちのめされてしまったのだった。

 

そして、そんな二人に運命はさらなる受難が与え給うた。

 

「っ!掠風竊塵!」

 

「あいや、気づいている」

 

突如、不患が連れの名前を叫ぶと腰に刺した剣を抜き、構えをとる。

それに合わせて掠風竊塵も持ち合わせた煙管を優雅に口から離し、不患の後ろに立って背中を合わせた。

なぜ二人は急にそんな行動を取ったのか。

そんなことは2人にとっては言うに及ばない。ただそこに自分達を狙う不届き者がいたから、それだけだ。

 

「◼️◼️◼️◼️◼️ーーー!!!」

 

不患と雪鴉が構えを取ったのち、周りの森から異形の怪物たちがゾロゾロと2人を囲むように現れ出る。

その姿はまさしく骨の兵士。二足で歩きながらも生物としてあるべき肉はおろか皮すらもなく、骨のみにて体が作られているそれは、明らかに人智を超えた生物だった。

そんな生きているかも分からない生物を見て不患が叫ぶ。

 

「ったく何だってんだ! これもその首謀者って奴の差し金か!?」

 

明らかに雪鴉に向けてであろう怒気が含まれた言葉に雪鴉は言い返す。

 

「そんなこと私が知るものか。しかして、まずはコイツらからその手がかりを見つけるに他ないだろうなぁ、そうだろう剣豪無敵の殤不患殿?」

 

「どの口が言うか…だが、それっきゃなさそうだな!」

 

雪鴉の軽口に呆れ声を出す不患。

しかし身体ではその実、内功を練りすぐに戦闘を行えるように準備を行う。

さて、それではおっ始めるか…と剣を持つ手に力を入れたその時、不患たちの前にまた、別の影が現れたのだった。

 

「待ったーーー!!!」

 

森の影から現れる骨の兵士とは異なる別の集団たち。

それらは骨の兵士たちの間を縫い、あるいは切り捨てて、不患たちと骨の兵士たちの間に割り込む。

そうした後、その集団の1人、白い奇怪な服装に身を纏い、知り合いの楽師のような赤毛を横に結びながら、もう片方では癖毛が跳ねている女性が、不患たちに言葉をかけたのだった。

 

「大丈夫ですか!?お怪我は!?」

 

いきなり現れて、自分達の前に立ったその者たちがまず聞いたのはそれだった。

その言葉に唐突なことで状況を把握しきれていない不患はポカンという擬音が出そうなほど呆けていると、その状態の不患を見て女性はさらに言葉を続けた。

 

「返事がない…!?もしかして既に何か怪我をしたのでは…!?あー!ここに歳をとっていない方のメディアがいればー!」

 

「失礼ねマスター。あとその方別に怪我してないわよ」

 

反応のない不患を見て女性は不患が怪我をしたのではないかと焦り始めるが、しかしそれを後ろに控えていた黒い外套を頭まで被った女性らしき人が訂正する。さらにその横で骨の兵士に対して手にした槍を向けていた青い奇怪な服を身に付けている屈強な男性が言葉を足す。

 

「見たところそいつら俺たちが急に現れて驚いてるだけだと思うぜ。まだ戦闘も始まってないようだしな」

 

「そうなの!? 良かったー…」

 

「マ、マスター。それよりもその人たち、いきなりのことでびっくりされているみたいですよ。声をかけて差し上げた方がよろしいのでは?」

 

青い男の言葉に最初に声をかけてきた女性はホッとしたように胸を撫で下ろす。そして今度は傍にいた、白銀の鎧を纏い、豪奢な剣を手に持つ金色の髪を後ろで結んだ華奢な女の子から何かを提案されると、そうだねとだけ返し、今度は慌てた様子もなく不患たちに話かける。

 

「もう大丈夫ですよ! ここは私たち、カルデアにお任せください!」

 

そう言うとその女性は体を不患たちから周りを囲む骨の兵士たちの方へ向ける。彼女の纏う雰囲気のそれは決して戦闘を行う人種のそれではない。しかし、彼女が気合を入れたその瞬間、先ほどの3人の様子が変わる。

それはまるで歴戦の猛者が戦闘体制に入った瞬間であるように。いや、実際にそうなのであろう。彼らの身に纏うそれが、彼らが只人でないことを示す証左であった。

その様子をただ黙って見ていた不患と雪鴉2人は、ようやっと声を出す。

 

「いや一体何が起きてるんだって言うんだ」

 

「さぁてな。しかしはてさてこれは…とんでもなく面白くなってきたではないか」

 

背中を預ける道連れの言葉にも表せられない下衆な笑い声に不患はげんなりしつつ、少しの間瞑目する。

自分たちの身に起きた不可思議な現象。逢魔漏に立ち込める不明な靄。いきなり現れた骨の兵士に「かるであ」と名乗る者たち。

分からんことだらけのこの状況。

だが、何もしないのは自分の性分ではない。

なら自分は何をすべきか。考えるまでもない。

不患は目を開き吼える。

 

「あー、もう何が何だかわからん状況だが、考えたって仕方がねぇ! おい「かるであ」とか言う連中。俺もコイツら倒すのに手伝ってやるから、片付き次第この事態を説明してはくれねぇか! まぁ駄目って言ってもやるんだがな! 何てったって今の俺はーーー!」

 

そう言うと不患は先だって骨の兵士の前に飛び出すとその剣を骨の体に突き刺した。すると瞬間、突き刺された刀身を通して不患の内功が骨の体に浸透。瞬きをしないうちに骨の兵士の一体が爆発四散したのだった。

 

「暴れる気満々だからな!」

 

いざ、意気揚々と八つ当たりの宣言を上げる不患なのであった。

 

さて、物語は奇々怪界にして謎めいていくばかり。

不患と雪鴉、そして出会った「カルデア」の者たち。

彼らが紡ぐ物語は一体どのような結末になるものか。

心躍る物語の続きは、また次回にて。

 

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