ガンバライダーファイヤー   作:ドラゼイド

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俗に言う説明回です。
色々説明してたら自然と長くなったけど1話の方が文字量多いんですよねなんででしょうか…
ちゃんとした設定とかは纏め直して別でまた上げます。


第2話 2人の適格者

「ところで、適格者って具体的に何をすればいいんですか?」

「その点に関しては彼に説明してもらおう。藤崎くん、頼んだよ」

「わかりました」

 

 知らぬ間に後ろに立っていた青年が端末を操作しながら圭吾の前に出る。

圭吾は社長と藤崎と呼ばれた青年に促されるように室内の中心に設置されていたモニターを見た。

 

「紹介が遅れました。僕はガンバライダーシステムの開発者、藤崎薫です。それではガンバライダーシステムについて説明していきますね」

 

 薫が手短に端末を操作するとモニターに映像が投影される。

 

「ガンバライダーは来るべき脅威を打破するために開発されたものです」

「来るべき脅威?」

「はい。ガンバライジング社がこの規模になる前から我々はとある予言を元に研究を進めてきました」

 

 目の前のモニターに石碑と思われる写真と文字が表示される。

 

「これ、何語ですか」

「古代文字ではありますが文献にも載っていない文字でした。解析を進めた結果このような翻訳文に」

 

 

『やがて訪れる終末の日』

『暗闇に染まる大地』

『現れる強大な悪』

『それを打ち倒せるのは』

『正しき心を持った戦士』

 

 

「これに対抗するために僕たちはガンバドライバーを開発、これを使える適格者を探し始めたんです」

「ちょっと待ってください、大体俺はその適格者のことは何にも知らなかったし適性があるかどうかもわからなかったんですけど」

「選定はドライバーに行ってもらうようプログラムが組まれています。きっとあなたの誰かを守りたいという思いにドライバーが反応したんだと思います」

「そうだったんですか」

「そして先ほど戦った怪物についてですが、ライドバグと僕たちは呼称しています」

 

 スライドが切り替わりライドバグの情報が映し出される。

 

「少し前に存在が確認されてから動向を伺っていましたが人型になって人を襲ったのは今回が初めてです」

「これが敵ってことですか」

「まだデータや情報が集まっていないので確かな答えは出せませんが敵であることは間違いないかと」

「わかりました」

「さて、一通りの説明も終わったことだしここでオペレーターの紹介もしておかないとな」

 

 説明がひと段落した段階で社長が声をかけてくる。

 

「オペレーター?」

「あぁ、君たちの戦いをサポートしてくれるオペレーターだ」

「君たちってことは他にもガンバライダーが?」

「海外支社にもガンバライダーはいるからね。そしてこの日出市には3台のガンバドライバーがある」

「つまり俺の他にもあと2人ガンバライダーがいるんですね」

「その通りだ。さて、オペレーターに話を戻そう」

 

 なにやら話し声が聞こえる、そう思いドアの方を向くとガンバライジング社の制服と思われる服を着た男女が10人ほど立っていた。

 

「社長、この子が?」

「ドライバーコード1、この間のガンバライダーか」

「あぁ、紹介しよう赤谷くん。彼らがオペレーターだ。まずはオペレート部門、前に」

 

 社長の号令でまず5人が前に出てくる。

 

「左から田沼さん」

「オペレート部門の田沼です。」

「隣のガタイがいいのが澤田くん」

「同じくオペレート部門の澤田だ、何か必要なことがあったらいつでも言ってくれ」

「電算部門の山内くん」

「電算担当、山内だ。戦闘時のシステム管理をしてる」

「電算補助原田くん」

「原田です!!!まだまだ見習いですけどよろしくお願いしますね!」

「整備担当佐崎くんだ」

「よろしく、ドライバーの不調があったらすぐに持ってきてくれ」

 

 続いて後ろに並んでいた5人が前に出てくる。

 

「彼らは実働部隊だ、現場での避難誘導などを行なってくれる。君もさっき会ったはずだ」

 

 記憶を思い返してみても圭吾は彼らとは初対面のはずだったはず。

しかしすぐに彼の頭の中で点と点が線になる。

 

「もしかしてさっきの黒服の人!?」

「あぁ、流石に表立ってガンバライジング社の活動であることは明かせないからね」

 

 そうして秋本は圭吾に向き直り頭を下げる。

 

「我々が君を全力でサポートする、未知の敵ではあるがこれからよろしく頼む」

「こ、こちらこそ!皆さんよろしくお願いします!」

 

 ────────────────────

 

「俺に出来ること、ライドバグを倒して平和を維持すること、か」

 

 帰り道、ガンバライダーやライドバグ、オペレーターの話などを聞き早くも圭吾の頭はパンク寸前だった。

 

(ライドバグ、ひとまず民間人に被害が出る前に倒さないとな……)

 

 そんなことを考えながら歩いていると目の前に立っていた男が彼の顔を見つめていた。

 

「あの、俺の顔に何かついてますか?」

「あぁ、すみません。知り合いと似ていたもので」

「そうだったんですか」

「すみません」

 

 そう言って、男は去っていった。

 

(危うくぶつかるところだった……)

 

 お互いに怪我がなかったことに安堵し圭吾は人々の往来の中を行く。

 

「……アイツがもう1人の適格者か」

 

 彼を見つめていた青年は振り返るとボソリと呟いた。

 

 ────────────────────

 

数日後

 

「あれからちっとも連絡が来ねぇ……」

 

 説明を受けてからライドバグ発見の報告が一切来ない。

ベッドに寝転がりながらもすることもないので圭吾は左腕につけた時計を見つめる。なんでも時計の中に通信などの多機能システムを組み込んだらしい。

そういえば何が入っているのか試していなかった、そう思い時計に触れようとした時

 

ピピーッ

『赤谷さん聞こえますか!?』

「うおっ!?びっくりしたぁ!」

 

 タイミングよく田崎さんから通信が入ってきてバランスを崩し、ベッドから落ちる。

 

「痛ってて……」

「大丈夫ですか!?」

「あぁ、はい大丈夫……っていうか連絡してきたってことはライドバグが現れたんですか?」

『はい、場所は日出博物館です』

「わかりました、すぐ現場に向かいます!」

 

 ────────────────────

 

 博物館の中に入ると、フォーゼのバグが暴れ回っていた。

中に置かれていた展示物はひどく壊れていたが幸いにも中に人はいなかった。

 

「ウゥー…」

「よし行くぜ!変身!」

 

 圭吾はファイヤーに変身し、ゲートからハンドル剣を取り出してバグに向かって走り出す。

 

「ハァーッ!」

 

 大振りな太刀筋がバグを切り裂いていく。

だが、バグがハンドル剣をビリーザロッドで受け止めた瞬間ファイヤーに強い電流が走った。

 

「グハァッ!やべぇ、痺れる……」

『電気攻撃、少々部が悪いですね。これから対策を考えます!少し待ってください!』

 

 フォーゼのバグはエレキステイツをモデルにしていた。近づいても近接、遠くても地面に突き立てて遠距離からビリーザロッドで捕捉される。

 

「くっ、どうすりゃいい……?」

 

 思考を巡らせていたその時、博物館の扉が思い切り開いた。

 

 ────────────────────

 

「探したぞ」

 

 自分の目的を一直線に睨み、青年は中に入ってくる。しかし彼の目線の横には予想していなかった存在、ファイヤーがいた。

 

「あんた、この間の!」

 

 彼はため息をつくと問いかけを無視して

 

「おいお前、そこでよく見ておけ」

 

 と言いながら懐からガンバドライバーを取り出し、ICカードを装填する。

 

「変身」

 

《RISE UP! BLIZZARD!》

 

 ドライバーから射出されたホログラムが彼の体を通過するとボディースーツが展開されアーマーを装着する。

博物館の中を冷気が駆け巡り、周りの地面が凍る。

変身が完了した青いガンバライダーはゲートからガシャコンソードを取り出す。

 

《ガシャコンソード!》

 

「電気攻撃か、無駄な足掻きを」

 

 どの距離でも対応できるとしても、動きを止めてしまえば関係ない。

 

《コ・チーン!》

 

「ハァーッ!」

 

 青いガンバライダーはガシャコンソードを氷モードに変え、フォーゼの足と腕を氷で拘束した。

 

「貴様はその程度か」

「どういう事だ!?」

「最低限の対策すらできていない。所詮はなりたてか」

「言ってろ!とりあえずアイツを倒せるなら」

「このバトルを終わらせるのは俺だ。お前に手出しはさせない」

「何!?」

「お前はそこで動くな」

 

 そう言うと、ガシャコンソードを地面に刺しファイヤーを氷柱で拘束する。

 

「がッ!?なんだよこれ……!」

 

 そんな状況を知らぬ顔で青いガンバライダーは顔のパーツを裏返した。

 

《Limiter release! Burst Change!》

 

「バーストチェンジ。すぐに終わらせてやる」

 

 ゲートから真紅のマフラーが転送されそれが強くたなびくと青いガンバライダーを起点として冷気が一層強くなる。大気中の水分を氷に変えのそこら中に結晶が舞う。

 

《Burst Break!》

 

 チャージが終わり待機状態に入るととモニターに表示された必殺技を選択する。

 

《ツインエレメントソード》

 

 選択したタイミングでバグが足の氷を破った。だが間髪を入れずにガシャコンソードを地面に突き立て氷漬けにし炎モードに刀身を回転させる。

ゲートから取り出したタドルクエストガシャットをスロットに差し込み足元の氷の上を滑っていく。

 

《TADDLE CRITICAL FINISH!》

 

「ハァーッ、セリャァーッ!」

 

 滑るスピードと回転の勢いを加えながらバグを横に一閃する。

フォーゼのライドバグは爆散し、爆発の余波でファイヤーも吹き飛ばされる。

 

「痛ってて、いきなり何すんだよ!」

「……フン」

「っていうか、お前は一体誰だ?」

「ガンバライダーブリザード……お前を倒す」

「はァ!?ちょっと待て!」

 

 ブリザードはファイヤーに向かってガシャコンソードを降り下ろした。

だが、その攻撃が当たることはなく、大きなクレーターと共に土埃が舞い、2人は互いに振ってきた何かの勢いに壁の方まで吹き飛ばされる。

それが晴れるとそこには誰かが立っていた。

 

「まったく、ガンバライダー同士で戦うなんてナンセンスだね」

「……まさか」

「3人目の、ガンバライダー!?」

 

 

 

 

次回予告

「奴等が現れれば倒す、アンタらとツルむ気はない」

「あの赤い人は一体誰なんでしょうか?」

「笑顔だけでも俺は守れてたんだな」

「ガンバライジング社の技術を結集させて作ったガンバストライカーです」

「さぁ、痺れる攻撃、味わいな!」

第3話 黄色の閃光




ガンバライジング社
仮面ライダー研究機関。
将来来るべき巨悪に立ち向かうためにガンバライダーに関連するシステムを開発した。
表向きの活動としては警察や消防など危険な作業が多い業種へのパワードスーツのリリースであるが、それらはガンバライダープロジェクトの副産物的扱いのため社内ではあまり重要視されていない。
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