ガンバライダーファイヤー   作:ドラゼイド

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3話目になります。
ストーリーを組み立てていくのもなかなか難しいですね…


第3話 黄色の閃光

「じゃあ、少し落ち着いて話そうか」

「何だと?」

「どういう事だ?」

 

 黄色いガンバライダーが指を鳴らすと目の前が眩しくなり、それが和らいだタイミングで2人はガンバライダールームにいた。

 

「なんでガンバライダールームに?」

 

 圭吾は変身を解除した。

 

「君たちと、話がしたかったからね」

 

 そう言って黄色いガンバライダーは変身を解除する。

 

「紹介が遅れたね、僕は松永聡。君も変身を解除したらどうだい?宮原裕樹くん」

 

 そう言われた後、ため息を吐きながらブリザードは変身を解除した。

 

「宮原裕樹だ」

「それにしても、なんで俺を襲おうとしたんだ?」

「お前には関係ない」

 

(感じ悪いなコイツ……)

 

 裕樹はため息をつくと、2人を睨みつける。

 

「奴等が現れれば倒す、生憎だがお前らとツルむ気はない。用が済んだんなら俺は帰らせてもらうぞ」

「ツルむって、適格者同士の連携はとれてるほうがいいんだけどね。まぁ、今日は君達の事も知れたし解散にするかな」

 

 ものの数分もしないうちに話は終わってしまい2人はガンバライダールームから去ろうとしている。

 

「えっ、ちょっと待って下さいよ!」

 

 二人を追いかけた圭吾は閉まりかけたドアに頭をぶつけた。

 

「この先大丈夫か?これ」

 

 そう呟きながら圭吾もガンバライダールームを後にした。

 

 ────────────────────

 

 翌日、圭吾は文乃に買った本を預けたままだったことを思い出し立花書店へと向かった。

 

「やっぱり、か……」

 

 案の定、立花書店は閉店していた。外壁は剥がれ落ちているところが多くとても開店できる状況ではなかったが、工事が行われているらしく何人かが忙しなく店の中に出入りしていた。

変身する前とはいえバグの被害が出てしまったことが圭吾の心の中でインクを垂らしたようにじわじわと広がっていた。

 

「赤谷さん!」

「あ、立花さん」

 

 視線の先には文乃が立っていた。

 

「心配したんですよ!爆発が起きたと思ったら本預けてどこかに行っちゃうし!」

「すみません」

「まぁいいです。赤谷さんが無事だったので」

「その、お店は大丈夫なんですか?」

「お父さん、これを機に家をリフォームするとか言い出して大変でしたよ。本は結構ダメになっちゃいましたけど。」

「……」

「それより赤谷さん、あの後赤い鎧を着た人見ませんでしたか?」

 

 ふと文乃がそんな質問をしてくる。

赤い鎧、どう考えてもガンバライダーのことだが守秘義務があるので「それ俺です」などと大っぴらには言えなかった。

 

「赤い鎧?」

「えぇ、爆発が起きた後変な怪物と戦ってた人です。その人が赤い鎧を着てたので」

「いや、俺は見てないですね」

「そうですか……あの赤い人は一体誰だったんでしょうか?」

「おーい文乃!ちょっと手伝ってくれ!」

 

 店の中から誠が顔を出す。

 

「じゃあまたお店開けるようになったら来てくださいね!」

「はい、その時はまたお邪魔します」

 

 文乃はニコリと笑った後、店の方に走っていった。

 

「……笑顔だけでも、守れてたんだな」

 

 建物自体は壊れてしまったが、前を向いている人はいる。彼女の笑顔を見て、圭吾の心は少し軽くなった気がした。

 

ピピッ

 

 そんなタイミングで通信が入る。

 

『バグの反応をキャッチしました!』

「場所は!?」

『湾岸地区です』

「湾岸地区って、走っても時間かかりますよ!」

『大丈夫です、時計に手をかざしてください』

「手をって、こうか?」

 

 時計に手をかざすとゲートが出現し、その中からバイクが出てきた。

 

「これって!」

『ガンバライジング社の技術を結集させて作ったガンバストライカーです。赤谷さんは普通二輪免許を持っていると聞いていたのでこちらで用意させていただきました。やはりライダーといえばバイクですから!』

「よっしゃあ、行くぜ!」

 

 テンションが上がりつつも、圭吾はバイクを飛ばした。

 

 ────────────────────

 

「ここにいたのか」

 

 圭吾がバグ発生の知らせを聞いて数分後、聡は反応のあった場所でマリカと対峙している。

 

「キャッ!」

「皆さん焦らないで!落ち着いて避難してください!」

 

 そばで逃げ遅れていた人を誘導し、誰もいなくなったことを確認するとガンバドライバーを装着する。

 

《Ganba Driver,System Start-Up》

 

「さてと、久しぶりだからリハビリがてら」

 

 そしてICカードをクルクルと投げ上げ、落ちてきたところで目の前に突き出し叫ぶ。

 

「変身」

《RISE UP! THUNDER!》

 

 ICカードをドライバーに装填すると上空から稲妻にも似た黄色い閃光が落ち、ガンバライダーへと変身した。

 

「ガンバライダーサンダー。さて、行こうか」

 

《ガシャコンスパローォッ!》

【甦nィッ苦@rォォォ…】

 

 サンダーは自分の名前を名乗るとゲートからガシャコンスパローを取り出し、マリカと同時に駆け出す。

 サンダーとマリカ、互いの弓がぶつかり合い、激しく火花を散らす。

 

「全く、レディ……じゃないかもだけど手荒な真似はしたくないんだよ、ねッ!」

 

 鍔迫り合いの中でサンダーはソニックアローを上に払い、ガラ空きだった胴に蹴りを入れる。

マリカはノックバックしながらソニックアローを引いて矢を放つが、サンダーは後方へバク宙して回避し着地のタイミングで矢を放ちソニックアローを弾き落とす。

弾き落としたタイミングで続けざまに矢を乱射し攻撃の隙を与えない。

 

「さてと、そろそろ頃合いかな」

 

 顔パーツを裏返して再度嵌め直す。

 

《Limiter release! Burst Change!》

 

 ゲートからウイングが出現し、バーストの余剰エネルギーが稲妻としてボディから放出される。

 

《Burst Break!》

 

 エネルギーのチャージが終わり必殺技を選択する。

 

《零式・弩級一閃!》

 

 ガシャコンスパローを鎌モードへ分離しマリカへと駆け出す。接近したタイミングで×状に切り抜き、飛びながら地面に着地する。

地面をガリガリと削りながら距離を取り、再度地面を蹴ってマリカへと接近する。

ゼロ距離になったタイミングでガシャコンスパローを素早く弓モードに合体させ、アーマーへと突き刺した。

ギリギリチャンバラガシャットをゲートから取り出し装填、ゼロ距離でエネルギーをマリカに撃ち込み、爆散した。

 

「ふぅ、なんとかなったね。おや?」

 

 遠くからバイクの音が聞こえてくる。

全てが終わったタイミングで、圭吾は現場に到着した。

 

「松永さん、お待たせしました……ってあれ?バグはどこに」

「あぁ、もう倒しちゃったよ」

「えぇっ!?」

「それよりどうしたの、湾岸道路通ったらここまで5分で着くはずだけど」

「それが来る途中に戦闘員のバグが現れてそっちの対処に当たってたんですよ、100体くらいいて」

「それは災難だったね」

「でもすごいですね、対処にあたってた10分そこらで倒しちゃうなんて」

「これでも久しぶりなんだけどね」

 

 そう言いながら聡はベルトを操作する。

 

「さて、帰ろうか」

「え、バイクもないのに大丈夫なんですか?」

「こうすればすぐ帰られるよ」

 

 聡がドライバーに手をかざすと筐体を象ったゲートが現れる。

 

「このゲート、ガンバライジング社に直接繋がってるんだ」

「え?」

「こっちの方が早いし僕免許持ってないからさ。それじゃあ、お先」

 

 そう言うと聡はゲートの中に入る。

後を追おうとバイクを押し進めたところで無情にもゲートは閉じられてしまった。

 

「これバイク使わないほうが早いんじゃ……」

 

 

 

次回予告

「……集まり悪すぎない?」

「まだ一撃も当てられてないよ!」

「まだまだァッ!」

「戦況を見極めること、それが重要だ」

「原理が分かればこっちのもんだ!」

第4話 特訓開始




ゲートはドライバーからの信号を受けてガンバライジング社に帰還、座標を再入力してから任意の場所に飛ぶ仕組みになってる(という設定)なので遠方に飛ぶということでもない限りバイクの方が早いという利点もあります。
まぁ主人公には否が応でも乗ってもらうんですけどね()

ガンバストライカー
ガンバライダー専用のバイク。
最高速度は時速500キロ。
ガンバドライバーや時計に組み込まれた専用のシステムと連動し、ガンバライダールームから送られた情報をリアルタイムで共有、目的地までのナビ、任意での自動走行、搭乗者に最適なポジショニングや路面に左右されない安定した走りが可能になっている。
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