仮面ライダーSPIRITS〜混沌の死者達〜 作:仮面ライダーハードエボル
side:戦場
〝ファイズ・アクセルフォーム〟による早業で黒影トルーパー部隊と改造ゲリラ達を殲滅したファイズ。
その圧倒的な力を目にした蜘蛛怪人は冷や汗を流した。
(
(あれ程の速度を出す為に兵士を再改造したとして、あそこまでの速度が出せるか?否!もし造れたとしても最高速度に達する前にオーバーヒートで暴発する可能性が高い!!!)
(ならば
「おいおいファイズ!!お前どんどけ強いんだよ!?」
「そうか?」
「敵は減った。これで残りはあの2人だけだ・・・・・」
蜘蛛怪人がファイズの能力を警戒し、対抗策を考えていたら2号はファイズを褒める。
ファイズはオートバジンの元へ行き、左ハンドル部分に〝ミッションメモリー〟を挿して専用武器〝ファイズエッジ〟を取り出す。
チェイサーは〝ブレイクガンナー〟を構えながら、マイペースに動く。
そんな風に自由に動く3人を前に蜘蛛怪人の焦燥は落ち着いていき、代わりにフツフツと怒りが湧いていた。そして───
「・・・・・図に乗るなよ、
「やれやれ、以外に短気だね・・・・・」
───遂に堪忍袋の緒が切れた蜘蛛怪人は怒りに任せて3人の元へ突っ込み、それに呆れたデュークも後につづく。
ファイルに襲いかかった蜘蛛怪人は鋭利な爪を持つ両腕と背中の蜘蛛の足を使い、ファイズに攻撃する。
ファイズはそれを〝ファイズエッジ〟で巧みに捌き、蜘蛛怪人の猛攻を掻い潜って斬りつける。
「ヌゥゥっ!!」
蜘蛛怪人は咄嗟に距離を取り、蜘蛛の糸で瓦礫を絡めとってファイズに中近距離で攻撃する。
ファイズはこれも躱しながら〝ファイズフォン〟を取り、コード106を入力して〝フォンブラスター・バーストモード〟に変形し、蜘蛛怪人を狙い撃つ。
「グァっ!!!」
「ハァァ、ラァっ!!!」
「ガァァっ!!!!」
蜘蛛怪人が〝フォンブラスター〟の弾丸を浴びて怯んだ所にファイズが一気に距離を縮め、〝ファイズエッジ〟数回斬りつける。
斬りつけられた蜘蛛怪人は後ろに吹き飛び、その衝撃で背中の蜘蛛の足が千切れる。
それを確認したファイズは〝ファイズフォン〟を〝ファイズギア〟に戻し、〝ファイズフォン〟のENTERキーを押す。
すると〝ファイズフォン〟から〝ファイズギア〟を中心に〝フォトンブラッド〟のエネルギーがスーツの紅い線を伝って〝ファイズエッジ〟に満ちていく。
ピピッ
〝ファイズエッジ〟が満ちたと同時にファイズが掛け声と共に〝ファイズエッジ〟を振り上げた事で、エネルギー波が放たれる。
放たれたエネルギー波はそのまま蜘蛛怪人の元へ辿り着き、蜘蛛怪人はエネルギー波によって拘束された。
「グウゥゥ・・・・・!!(馬鹿な・・・・・動けんっ!!!)」
完全に拘束したのを確認したファイズは即座に駆け出し、〝ファイズエッジ〟で斬りつける必殺技───〝スパークルカット〟を繰り出す。
「ギ・・・・・ギギ・・・・・スバラシイ・・・・・性能・・・・・だ」
「それだけの力を持って・・・・・キサマ・・・・・ハ・・・・・ナンノ・・・・・タメ・・・・・二・・・・・理解・・・・・デキ・・・・・ン」
「何の為・・・・・か」
「人を・・・・・〝夢〟を守る為だよ・・・・・」
side:2号&チェイサー
「直情で来ても結果は同じだよ」
2号とチェイサーの攻撃を避けたデュークは〝ソニックアロー〟で2人に斬りつける。
しかし2人は間一髪で躱し、チェイサーはそのまま〝シンゴウアックス〟をしてデュークに振り下ろすが、デュークは〝ソニックアロー〟で受け止めて逸らす。
そこへ2号がデュークの頭上へジャンプして踵落としを繰り出すが、これに気づいたデュークは即座にこれも躱すも、チェイサーの〝ブレイクガンナー〟に撃たれ、後ずさる。
「クッ・・・・・(どうなってる?先程とは動きがまるで違う・・・・・!!)」
2号とチェイサーと戦っていたデュークは2人の少し前の動きの違いに焦っていた。
最初はデュークの性能と能力で2人を翻弄し、追い込んでいた。しかし、実際追い込まれているのはデュークの方だった。
デューク自身は気づいていなかったが、最初の時に2号とチェイサーがデュークに挑んで来た時の2号の精神状態は万全ではなかった。
デュークが説明した悪の仮面ライダー───〝ダークライダー〟やそれらに従属する量産型仮面ライダーと言った存在が2号の心を動揺させ、力を鈍らせていた。
しかし今の2号の精神状態はファイズの覚悟を聞いた事やチェイサーの強い精神力を見た事で2号自身の精神も更に強く
なった。
その事に今更ながら気づいたデュークは2人の精神を揺らそうと動く。
「(ならばまた翻弄して───)「そう何度もやらせるかよッ!!!」!?」
しかしデュークの動きを先読みしていた2号の追撃のパンチにより、ホログラムやステルスを使えなかった。
そこへチェイサーが下から〝シンゴウアックス〟を振り上げて来るが、デュークは咄嗟に避ける。
だがチェイサーは避けられるも振り上げた〝シンゴウアックス〟をそのまま手を離し、頭上に投げる。
頭上には既に2号がおり、2号は飛んで来た〝シンゴウアックス〟をそのまま受け取ってデュークへ振り下ろす。
「っ・・・・・(なんという破壊力・・・・・これが〝力の2号〟のパワー!?だが・・・・・!!)」
「君達会って間もないんだろ?なのに何故ここまで連携が出来ているんだ!?」
「確かにな・・・・・俺とチェイサーは今日会ったばかりだ」
「だが俺達にはお前に無い物がある!!」
「私に無い物・・・・・だと・・・・・!?」
「誰かを守りたいと想う〝心〟!!」
「必ず救うと誓った〝覚悟〟!!」
「そしてェっ!!!」
「「互いに信頼出来る〝仲間〟!!!」」
「だから安心してェ!!!」
「背中を預けられるッ!!!」
「クっ!!!?」
同じ信念を持つ2人の攻勢にデュークは始終おされ、遂には泥塗れになって転がされる。
デュークが離れたのを確認した2号とチェイサーは共に距離を取り、必殺技の体制に入り、空高くジャンプする。
フラつきながらも立ち上がったデュークも《レモンエナジースパーキング》を発動し、2号とチェイサーと同じ様にジャンプする。
そして一定の高さまで飛んだ2人と1人はそれぞれキックの体制に入る。
2号は回転を加え、チェイサーは紫のエネルギーに包まれ、デュークはレモンの果汁が溢れる様なエネルギーを纏い、2号とチェイサーのキックと、デュークのキックが激突した。
3人のライダーキックは拮抗するも2号とチェイサーに軍配が上がり、遂にデュークが押し負ける。
2人の必殺キックを喰らい、吹き飛ばされたデュークはそのまま変身が解除され、元の戦極凌馬に戻った。
「馬鹿な・・・・・この私が・・・・・!?」
一度は翻弄し、負かした相手に敗北した戦極凌馬は屈辱と怒りに身を震わせていた。
その時すぐ近くで爆発が起こり、そこに目を向ければファイズが蜘蛛怪人を倒した後だった。
今まで見てきた大人達は自分勝手で簡単に全てをめちゃくちゃにして来た。だが目の前にいる3人の大人は自分達の為に命を懸けて戦ってくれた。
そんな姿を見た子供達は次第に忘れていた笑顔を浮かべる。
「やっと・・・・・笑ったなぁ・・・・・」
「あぁ・・・・・子供は笑っているのが丁度いい・・・・・」
「おい、まだ終わってねぇぞ!!」
2号とチェイサーは変身を解き、避難民達の無事を確認し、子供達が笑顔になってるのを見て2人は嬉しくなった。
だがファイズは変身を解くこと無く、そのまま戦極凌馬の元へ近づく。
「お前には色々と聞きたい事がある。多分だが・・・・・お前以外にもまだいるんだろ?」
「・・・・・」
戦極凌馬以外にも〝ダークライダー〟がいる───そう確信したファイズは戦極凌馬に質問するが、当の本人はファイズを睨んだまま黙秘する。
何も言わない戦極凌馬にファイズは取り敢えず拘束しようと動き出した瞬間、無数の蔓の鞭と赤いエネルギーの矢がファイズを襲う。
「!?」
「乾ィ!!!」
突然の襲撃にあったファイズはそのまま一文字達の元まで吹っ飛び、変身が強制解除される。
乾巧を襲った無数の蔓は戦極凌馬を絡め取り、そのまま森の中へ回収する様に消えていった。
気配が完全に消えたのを確信した2人は直ぐに乾巧の元へ駆け寄る。
「何だったんだ今のは・・・・・!?」
「恐らく・・・・・奴の仲間が潜んでいたんだろう」
「つまり・・・・・
「だが・・・・・奴らが此処に来る事はもう無いだろう。少なくとも今は・・・・・」
そう言ってチェイスは駆け寄ってくる滝や真実に、避難民達や子供達が来るのを見る。
「そうだな・・・・・今だけは・・・・・な?」
「ふ・・・・・」
駆け寄って来る皆の姿を見た一文字と乾も互いの顔を見て笑い、一文字とチェイスは乾を支えながら皆の元へ歩いて行く。
side:戦極凌馬
「はぁ・・・・・はぁ・・・・・」
蔓に回収された戦極凌馬は片膝を着きながら息を整える。そんな彼に2人の人物が声を掛ける。
「全く・・・・・あんたともあろう男がここまでやられるとはなぁ?」
「私もそうだったけど、相手を舐めすぎたのが一番の敗因ね・・・・・」
「・・・・・君達に言われるのは癪なんだが、シドに鈴鹿まさこくん?」
戦極凌馬を救出した2人の正体───1人はシド。かつて戦極凌馬と共に〝ユグドラシル〟に所属し、〝錠前ディーラー〟として暗躍していた〝ダークライダー〟───仮面ライダーシグルド。
もう1人は鈴鹿まさこ。前の世界───戦極凌馬とシドのいた世界で葛葉紘汰と駆紋戒斗───仮面ライダー鎧武と仮面ライダーバロンとの戦いから5年たった世界で城乃内秀保───仮面ライダーグリドンの秘書として〝ヘルヘイムの果実〟をばら撒こうとしていた〝ダークライダー〟───仮面ライダーシルフィー。
「そんな事を言うなよ、チーフ・・・・・同じ
「と言うより、あなたが暗躍を失敗するのは構わないけどね?やられてしまったら
「あなただってそれぐらい分かるでしょ?」
「・・・・・それで、目的の物は手に入れられたのかい?」
「あんたがあの蜘蛛野郎と手を組んでいる間にある程度な・・・・・」
「それは上場・・・・・私も無駄に敗北した訳では無い」
「なら戻りましょう、私達のアジトに・・・・・ね?」
そう言って鈴鹿まさこが手をかざすと空中にジッパーが現れる。ジッパーが下に降りて開くと、そこから別の空間に繋がる道が出来た。
そこから3人はジッパーを潜って行き、ジッパーが閉じる頃には誰もいなくなっていた───1人を除いて。
side:???
「成程・・・・・だいたい分かった・・・・・」
転移した仮面ライダー
仮面ライダーファイズ
変身者:乾巧
登場作品『仮面ライダーファイズ』
仮面ライダーファイズの世界で登場し、仲間と共にオルフェノクの王───アークオルフェノクと戦い、最後まで人間として最後まで生きた。
しかし、『スーパーヒーロー大戦GP』でショッカーの歴史改変マシーンを動かしていた自覚のないまま蘇り、『仮面ライダー4号』の戦いで歴史改変マシーンを破壊し、消滅した。
仮面ライダーデューク
変身者:戦極凌馬
登場作品『仮面ライダー鎧武』
仮面ライダー鎧武の世界で登場し、その世界のライダーシステムである〝戦極ドライバー〟を開発した張本人であり、自身のドライバーで人間を神の領域まで高める事を目指していた。
しかし、沢芽市の戦いで駆紋戒斗が目の前で自身の研究に頼る事無くロード・バロンに進化した。それを見た戦極凌馬は怒りのままに変身して戦うも、腹に穴を開けられてしまい、そのままビルから落とされて障害を閉じた。
仮面ライダーシグルド
変身者:シド
登場作品『仮面ライダー鎧武』
仮面ライダー鎧武の世界で登場し、沢芽市の若者達に〝ロックシード〟を販売していた錠前ディーラー。元は裏社会の売人で、力の渇望を戦極凌馬に見込まれて〝ユグドラシル〟に入る。
最後は〝ユグドラシル〟を裏切り、〝ヘルヘイムの王〟ロシュオに挑むも敗北し、念動力で岩盤に挟まれて死亡した。
仮面ライダーシルフィー
変身者:鈴鹿まさこ
登場作品『鎧武外伝・仮面ライダーグリドンVS仮面ライダーブラーボ』
仮面ライダー鎧武の世界で鎧武とバロンの決戦から5年後の世界で城乃内秀保の秘書として〝ヘルヘイムの果実〟の変異種をばら蒔いていた黒幕。
しかし計画の途中で呉島貴虎───仮面ライダー斬月に邪魔をされ、排除しようと動くも返り討ちにあい、「貴様の戦いは終わる事は無い」と捨てセリフを吐いて消滅した。