仮面ライダーSPIRITS〜混沌の死者達〜   作:仮面ライダーハードエボル

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忘れられし3番目
EPISODE,09 〝銀の被害〟


side:エジプト

 

 

太陽が照らす砂漠の平原・・・・・そのど真ん中に黒くてデカい岩の瓦礫に2人の男が岩の瓦礫を調べていた。

 

 

「風見、お前の報告通りだ。確かにこれは今の科学で作れる代物ではない・・・・・」

 

 

「そうか・・・・・」

 

 

2人の正体はかつて秘密結社〝デストロン〟を壊滅した風見志郎───仮面ライダーV3と結城丈二───ライダーマンであった。

 

彼らがここにいるのは今から1日前に目の前の瓦礫───黒いピラミッドを調査をしていた風見志郎は中に隠されていた無数のミイラ怪人を回収しようとしていた鷹怪人を撃破し、黒いピラミッドを破壊した。

 

その破壊後を調べて貰おうと結城丈二を呼び出した。しかし、分かった事は今の科学で作れない技術の塊であった事だけだった。

 

そんな結果に風見志郎は申し訳なさそうに結城丈二を見る。

 

 

「すまんな結城・・・・・こんな所まで呼び出して」

 

 

「なぁに・・・・・アイタ・ペアペア」

 

 

「ん?アイ・・・・・何だそれは?」

 

 

「・・・・・ふふ」

 

「この話は長くなるから・・・・・また今度な」

 

 

「?」

 

 

結城丈二のはぐらかしに軽い疑問符をうかべる風見志郎だが、深く聞く事はしなかった。

 

その代わり、2人の先輩達から聞いた報告の話をする事にした。

 

 

「それはそうと結城・・・・・本郷さんや一文字さんからあった報告だが・・・・・」

 

 

「あぁ・・・・・仮面ライダーチェイサーに仮面ライダーファイズ・・・・・そして〝ダークライダー〟名乗る仮面ライダーデューク・・・・・だったな?」

 

 

「本郷さんがあったチェイサーは一見人間に見えるが身体の全てがほぼ機械で出来ているそうだ・・・・・そこに()()()()()()()は一切無かったらしい」

 

 

「逆に一文字さんがあったファイズは狼ベースの怪人だが人の心を持った人間で、変身する時はベルトを着けて携帯を使うそうだ」

 

 

「・・・・・何故携帯なんだ?」

 

 

「解らん・・・・・その上ファイズが使うマシンは人型に変形するそうだ」

 

 

「・・・・・」

 

 

ファイズの辺りから自分達の知る仮面ライダーの常識が崩れて行くのを2人は感じていた。

 

そこで新入り2人の話は一旦終わり、一番の問題である〝ダークライダー〟の話に移った。

 

 

「仮面ライダーデューク・・・・・一文字さんの話では避難所の者達を問答無用で襲ったそうだ」

 

「その上そいつには黒影トルーパーと言う仮面ライダーの量産型の兵までいたそうだ」

 

 

「そのデュークは一文字さんとチェイサーの2人で1度倒したがそいつの仲間らしき者達の手引きで逃げられたって話だ」

 

 

そこまで先輩達から聞いた報告を互いにまとめた風見志郎と結城丈二は口を閉じた。

 

特に〝ダークライダー〟と呼称する存在の話に2人は怒りを感じていた。

 

 

「新たな戦い・・・・・か・・・・・それも悪の仮面ライダーも含めて・・・・・」

 

 

「どんな敵が来ようと関係ない・・・・・俺達は戦うだけだ・・・・・仮面ライダーとして・・・・・」

 

 

そう言って2人は瓦礫が残る砂漠を後にする。ほんの少しの不安を胸にひっかけて・・・・・。

 

 

 

 

 


side:ニューヨーク・国連ビル

 

 

ガモン共和国から帰って約1ヶ月、滝とチェイスはいつもの食堂で食事をしていたが、滝は新聞のある一面をじっと見ていた。

 

その新聞にはスペインの近海で銀の幽霊船や銀のシャチに襲われるという奇妙な海難事故が多発していると書かれている。

 

 

「銀の幽霊船に銀のシャチ・・・・・ロマンチックよねー!!私だったら銀のイルカに襲われてみたいな〜なんて♪」

 

 

「おいおい、これは立派な海難事故だぜブリジット!」

 

 

「本当にただの海難事故ならこんな巫山戯た記事を出すわけが無い・・・・・」

 

ヒソッ

「滝・・・・・本郷猛に一文字隼人、乾巧から何か連絡なないのか?」

 

 

ヒソッ

かさ「全く連絡無しだよ・・・・・例の組織やデュークとは関係ないのか・・・・・?」

 

 

滝とチェイスは周りに聞こえない様に記事に関する話をしていた。ニューヨークで別れた本郷猛や、ガモン共和国で共闘した一文字と乾巧からは何にも連絡がなかった。

 

因みに乾巧は仮面ライダーデュークの仲間が襲ってくる可能性があると言って真実達と共に残っている。

 

そんな2人にホプキンスが見覚えのない1人の女性を連れて来た。

 

 

「タキ、チェイス!お前達に客だぞ・・・・・スッゲー美人の」ボソッ

 

 

「よォ・・・・・ってどちら様?」

 

 

「俺も知らん」

 

 

「・・・・・」

 

 

滝とチェイスに会いに来たという女性は黒いコートにサングラスを掛けた何処か怪しさあった。

 

しかし敵意などが感じなかった事から滝とチェイスは少し離れた席に移動し、女性と向かい合った。しかし───

 

 

「えー・・・・・お砂糖はいくつ?」

 

 

「・・・・・」

 

 

「え?要らない?体に悪いよ」

 

 

「・・・・・」チュー

 

 

「えー・・・・・と」(^_^;)

 

 

───相席したまでは良かったが、無口でクールな女性とジュースをストローで飲むチェイスを前にさすがの滝も少し気まずくなっていた。

 

すると今まで黙っていた女性がサングラスを外して口を開いく。

 

 

「自己紹介が遅れました。私はアンリエッタ・バーキン・・・・・インターポールから来ました」

 

 

ピクッ

「・・・・・」

 

 

女性の正体は国際刑事機構───インターポールの捜査官で元デストロン特別捜査官(ハンター)であり、ライダーマンの結城丈二と親交がある人物だった。

 

 

〘インターポール捜査官〙

 

アンリエッタ・バーキン

 

 

それから女性───アンリエッタは調べていた滝の経歴を語り出す。滝がインターポールに出向してショッカーとゲルショッカーを陰ながら壊滅させた鉄人である事。

 

そして改造人間である本郷猛と一文字隼人の2人と親友である事も・・・・・。

 

 

「ヘェ・・・・・よく知ってんじゃん・・・・・」

 

 

「しかし彼等・・・・・チェイスと乾巧の事は調べても()()()()()()()()()()()だけだった」

 

「Mr.チェイス・・・・・貴方と乾巧は何処から来たのかしら・・・・・?」

 

 

「・・・・・」

 

 

「まぁいいわ・・・・・」

 

 

アンリエッタはチェイスへの質疑を一旦やめて、話の続きをする。

 

ゲルショッカーの壊滅後、その流れを汲む様に秘密結社デストロンが再編成され、インターポールは滝が残したデータを元に壊滅部隊デストロンハンターを組織する。

 

 

「そして・・・・・後に現れた秘密工作機関〝GOVERNMENT

OV DARKNESS 〟・・・・・通称〝GOD秘密機関〟「ワリ、タンマ」!」

 

 

滝の知らない2つ目の組織の名が出た時に滝がストップをかける。

 

 

「分かんねぇな・・・・・その辺の話は。裏の世界なんて知るもんじゃねぇよ」

 

「おかげで日本を引き上げてからの俺は操作の制限に情報の遮断・・・・・暇人の窓際族さ!」

 

「この間までは・・・・・な」

 

 

「この間・・・・・?」

 

 

「アンリエッタ・・・・・アンリとか言ったな。仕事の話ならもちと簡単な方がいい・・・・・」

 

 

そう言って滝は隣に座っていたチェイスの肩を組み、親指をビッと自分に突きつける。

 

 

 

 


side:スペイン・アンダルシア地方

コスタ・デル・ソル郊外

 

 

「あ〜〜あ、随分さびれちまってまぁ・・・・・」

 

 

スペイン近海で発生している〝銀の被害〟を調べるべく、滝達3人は地元の漁師に頼んで海に出ていた。

 

「無理もねぇよ、こうバケモンにうようよ出られちゃな・・・・・」

 

「銀の幽霊船銀のシャチ銀のサメ・・・・・オマケに銀の津波だ。このままじゃこの漁師町も干上がっちまうぜ」

 

 

滝達を船に乗せた漁師のホセの言うように、港の方は他の漁師は何処にもいなかった。

 

これ程までの怪事件が起こり続ければ誰もが恐怖して海に出る事をしなくなるのは当然の事だった。

 

 

「俺も落ちぶれてなきゃあこんなおっかねぇ海に出ちゃいねぇ」

 

 

「落ちぶれた?」

 

 

「おう、俺はこう見えても元マタドール(闘牛士)よ!」

 

 

「へ〜〜、マタドール!!」

 

 

「コルドバの第1級闘牛場に出た事もあるんだぜ」

 

 

「スゲェスゲェ!!!」

 

 

(スグに誰とでも仲良くなっちゃう奴ね・・・・・)

 

 

「それがトチって牛に突き上げられちまって・・・・・大怪我しちまったんだ」

 

「それからどうにもこうにも恐怖症になっちまってよ・・・・・」

 

 

そう言ってホセは大きな傷跡のある右足を見せる。ホセの言う通り、これ程の怪我をしては恐怖症になるのも無理はなかった。

 

ホセの話を聴きながら海を見つめていたチェイスはふと海面に目を向ける。ホセの話に合わせる様に目の前の海面が銀色に薄らと光るのを確かに見た。

 

 

「(銀の光・・・・・まさかこれが・・・・・)おい滝「この大バカ野郎!!あれだけ船を出すなと言ったのに死にてぇのか!!!」っ!?」

 

 

注意を呼びかけようとチェイスは滝に声をかけると同時に1隻の船が猛スピードで並列し、持ち主であろう小柄な老人がショットガンを持って怒鳴ってきた。

 

 

「∑ヤベェ網元だ!!!」

 

 

「あ・・・・・網元が何でショットガンを持ってんの?」

 

 

「昔はな、今じゃイカれた爺さんだ。すまねぇグレコさん、もうしねぇから!!!」

 

 

そう言ってホセは大急ぎで船を港の方へ走らせていく。それ程グレコと呼ばれた老人は地元で恐れられているみたいだった。

 

 

「馬鹿観光客もようく聞け!!でねぇと次はぶっぱなす!!!」

 

 

ダァンダァン!!!

 

 

「撃ってるよオイ・・・・・撃ってるよ」(((((°°;)

 

 

未だに警告の発砲を止めない老人に滝は引いていた。そんな滝達が去って行くのを見届けた老人───グレコは一仕事が終わったと言うようにショットガンを肩に担ぐ。

 

 

「・・・・・ったく!これじゃワシがいくら見張っていても・・・・・」

 

 

そう愚痴るグレコの後ろから網を担ぐ1人の新入りの漁師が騒ぎを聞いて来た。

 

 

「爺さんなんの騒ぎだよ、バンバンと・・・・・?」

 

 

「ホセの野郎が無知な観光客を連れて海に出てやがってよ・・・・・」

 

 

「フゥン・・・・・」

 

 

新入りの漁師の名は神敬介・・・・・仮面ライダーXとして〝GOD秘密機関〟と戦い、壊滅させた5人目の仮面ライダーであった。

 

 

 

 

 


side:???

 

 

「あれが滝和也・・・・・それに魔進チェイサーまでいるとは・・・・・」

 

 

漁師町の森が近くにある丘で双眼鏡を持った革スーツの男が沖から帰ってくる滝達を観察していた。

 

 

「この世界・・・・・俺の知る歴史とは違うのか?」

 

 

そう呟く男の後ろには仮面ライダー1号と仮面ライダー2号の乗るサイクロン号と同じカラーリングのオープンカーがあった。

 

しかし、そのオープンカーの車体前部にガトリング砲が二門設置されており、後部には6つのマフラーがあるゴツいブースターが設置されている。

 

 

「(この時代に魔進チェイサーはいない・・・・・まさか〝歴史改変マシン〟がまだ生きている・・・・・?)もしくは・・・・・俺の存在の所為かもな・・・・・」

 

 

そう自己完結した男はサングラスをかけて漁師町へと降りて行く。

 

その男の名は黒井恭一郎───ショッカーの歴史改変による策略によって生まれ、仮面ライダードライブとの衝突の末に正義に目覚めた戦士。

 

仮面ライダー3号───歴史に翻弄された男が滝達に接触しようと動き出す。

 

 

 

 

 


side:???

 

 

「面倒臭いなぁ・・・・・なんで俺がこんな仕事しなくちゃいけないんだよぉ・・・・・」

 

「まぁもう少ししたら始まるからいいか・・・・・最高にスリリングで、命懸けのゲームが・・・・・」

 

 

 

 

〜END〜

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