ブリタさん可愛がり   作:ミソカッスン

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112話・帰還と実験

 「へぇ、スレイン法国の連中があの森にねぇ」

 

 拠点に戻ったモモンガはエイヴァーシャー大森林での出来事をブリタに説明していた。

 

 「はい、恐らくあの樹のモンスターは法国が傾城傾国で支配して操っていたんだと思います」

 

 「法国は本当に碌な事をしないわね。それにしても、あんなモンスターを支配出来ちゃうなんて、凄いアイテムね」

 

 「そうですね。ワールドアイテムはどれも桁外れの性能を誇っています。だからこそ、使う際は奪取されないように細心の注意を払うべきものなんですがね」

 

 「それで?そのわーるどアイテムってのはどうするの?モモンガが使うの?」

 

 「私がチャイナ服を着ているのを想像するとゾッとしますね。というか確か使用条件に女性というのがありましたから私には使えませんね。普段はインベントリに仕舞っておいて、有事の際はブリタさんかクレマンティーヌに使ってもらいましょう。この世界に他のワールドアイテムが存在している可能性が出て来た以上、常時装備しておいてもらった方が安全ではあるんですが、傾城傾国は防具としての性能は皆無な上、装備中は体装備が出来ないですからね」

 

 モモンガはインベントリに傾城傾国を仕舞うと立ち上がった。

 

 「さて、次はあの男と老婆の死体が上位アンデッドの素体になりえるかの実験だな。ブリタさんも立ち会いますか?」

 

 「うげ、私はパス。正直アレかなり気持ち悪いし」

 

 「そうですか、分かりました。クレマンティーヌはどうする?」

 

 「お付き合い致します」

 

 「そうか。それじゃあブリタさん、ちょっと出て来ますね」

 

 「はいよ、いってらっしゃ~い」

 

 ひらひらと手を振るブリタに見送られ、モモンガとクレマンティーヌは拠点を出て、拠点の直ぐそばにある開けた場所に隊長と呼ばれた男と老婆の死体を並べて配置した。

 

 結果から言えば老婆の死体は素体としてはレベル不足であったらしく上位アンデッド創造には耐えられなかった。そして男の方は―――

 

 「うむ。成功の様だな」

 

 蒼褪めた乗り手(ペイルライダー)と呼ばれるアンデッドの創造に成功したモモンガは満足そうに頷いた。

 

 「おめでとう御座います」

 

 クレマンティーヌが拍手を送る。

 

 「ありがとう。しかし、貴重な素体だ。どうせなら<暗黒儀式早熟>を併用して90帯のアンデッドを創造した方が良かったか?いや、それだと素体のレベルが足りないのか?う~む、実験材料が足りなすぎるな」

 

 モモンガが頭を捻っていると、そこにブレインがやってきた。

 

 「お、モモンガ様。今日の分のアンデッドを創ってくれたんすか?」

 

 未だ敬語に慣れないブレインをクレマンティーヌがギロリと睨む。

 

 「あ、いや。創ってくれていたんですか?」

 

 言い直してもなお拙い敬語にクレマンティーヌがため息をつく。

 

 「別に私は言葉遣いなど気にしないがな。それとブレイン、こいつは時間制限を排除した個体だ。とは言え今はコイツ一体しかいないからな。クレマンティーヌとブリタさんとは時間をずらして使ってくれ。足りない時は今まで通り私が適宜召喚するとしよう」

 

 「ありがとうございます」

 

 ブレインは頭を下げると、早速蒼褪めた乗り手(ペイルライダー)をつれ、いつも訓練をしている場所へと向かって行った。

 

 

 

 

 





 モモンガが傾城傾国を着れる世界線

 モモンガ)着てみました。
 アルシェ)おげええぇぇ!
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