「あれは……資料で見たことがあります。エルフどもの王と呼ばれる男ですね。噂では番外次席の父親では無いかと言われておりましたが、その辺りの情報は国の上層の一部の者しか真相は知らされていおりませんでしたので、正確な情報は持ち合わせておりません。申し訳ございません」
鏡に映し出された男の情報をひとしきり喋った後に、クレマンティーヌは詫びと共に頭を下げた。
「情報を否定せず秘匿している辺り、正解だと認めている様なものな気がするがな」
モモンガは
「ほう!番外席次レベル80前後、エルフの王の方は90前後だ!これは良い経験値稼ぎになりそうだな」
「しかし、何も罪を犯していないエルフを殺害してれべる上げを行うのは、ブレインは兎も角、ブリタは反対するのではないですか?」
「む?確かエルフは人間と敵対している種族だったのでは無いか?」
「スレイン法国とは戦争をしていますし、帝国ではエルフは奴隷として扱われておりますが、王国の人間はエルフに対して敵対感情や嫌悪感はあまり無いと思われます」
「そうなのか?まぁ、少し様子を見てみるか」
「それが宜しいかと」
二人は再び
「貴方が破滅の竜王を倒したの?」
「破滅の竜王?知らんな、俺は強い女が暴れていると聞いて様子を見に来ただけだ。しかし態々俺自ら出向いた甲斐があったぞ、その目、それに髪で隠れているが時折見えるその耳、お前、あの女と俺の娘だな?」
「……ああ、貴方が法国の老人たちに聞かされていた男ね。確かエルフたちの王をやっているのだったかしら?」
「そうだ。とは言えいくら俺が子を孕ませても母体が塵では生まれてくる子も塵ばかりだ。そろそろ王などやめて貴様を孕ませに行こうかと考えていたところに貴様からノコノコ顔を出してくれたというわけだ」
「ふ~ん、聞いていた通りの屑ね。まぁ、私も同じ考えだけど」
「何?」
「貴方が私より強ければお望み通り貴方の子を孕んであげるわ。私より弱ければ殺すだけよ」
「……なるほど、確かに俺の子の様だ。しかし躾が必要な様だな。良いだろう思い上がった貴様に本当の力というのがどういうものか、見せてやろうでは無いか」
「貴方が口だけの男ではない事を祈るわ……貴方の神にね」
「……ふん」
2人は静かににらみ合い、同時に駆けだした。
2人の武器が激しくぶつかり合い火花を散らす。その凄まじい戦いは周囲の木々をなぎ倒し地形を変えていく。僅かに生き残ったエルフには二人の戦いが早すぎてみる事さえ敵わない。ただ光の筋がぶつかり合っている様を震えながら眺めていた。
近親相姦、ダメ絶対。
出来れば15巻発売前に完結したいと考えております。
見通しは立ってませんが。