ブリタさん可愛がり   作:ミソカッスン

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116話・未知のタレント

 レベルではエルフの王の方が一回りも上回っている為、数分で決着がつくと思っていたモモンガの予想に反して、戦いは拮抗っしてた。

 それと言うのも、どうやら番外席次と呼ばれる女は、特殊なタレントを有しているらしい。その詳細までは分からないにしても、一回りも違うレベル差を埋める程の何かではあるらしかった。

 

 「ふむ、やはりタレントの存在は脅威だな。番外席次とやらのタレントの詳細が分かれば良いのだが……」

 

 「申し訳ございません。国の重要機密に当たるため、当時の私の立場ではその情報は与えられておりませんでした」

 

 「情報を秘匿するのは当然だな。何も謝ることは無い」

 

 「お心遣い感謝いたします」

 

 「うむ……さて、そろそろ戦いも決着が付きそうだな」

 

 「左様でございますね。それで、れべる上げはどうなさいますか?」

 

 「ふーむ、ブリタさんに奴らを攻撃する理由付けをしたいのだが、何か良い案は無いか?」

 

 「戦いの結果次第ではございますが、一つ提案が―――」

 

 

 

 

 クレマンティーヌの提案はこうだ。

 

 「人助け?」

 

 「はい。先の会話を聞く限り、エルフの王は戦いに勝利すれば番外次席を犯すでしょう。それも躾と称した乱暴なやりかたで。その映像をブリタに見せれば、不快感や嫌悪感を覚えると思います。そこでエルフの王のレベルを告げてレベル上げに適した相手だと伝えれば、討伐の理由になるのではないでしょうか?」

 

 「なるほど。しかし、問題が2つあるな。1つは番外席次が負けた時点で、性交は本人が承諾している事だ。もう1つは番外席次の方の経験値が入らない事だな」

 

 「前者についてですが、あの男の対応から察するに、同意の上とは思えない扱いをすると思いますので、見た目には同意の上の行為だとはバレないかと。それと、後者についてですが、番外席次は自分より強者を探していると聞いた事があります。先のエルフの王との遭遇時もそうでしたが、モモンガ様が強いと分かれば突如襲い掛かってくる可能性があります。そこを反撃すれば良いのでは無いでしょうか?攻撃が無かった場合、番外席次のみ後日始末する口実を探せば良いかと」

 

 「う~む、あまり作戦に憶測や運が絡むのは私の理想に反するが―――情報が少ない上に機を逃せば実行できない作戦でもあるな……良かろう、クレマンティーヌ、お前の案を採用する。とは言え、番外席次が戦いに勝利した場合他の手を考える必要があるからな。戦いの行く末を見守ろうではないか」

 

 「かしこまりました、モモンガ様」

 

 2人は遠隔視の鏡(ミラー・オブ・リモート・ビューイング)に映し出される戦いの結末を確認する為に、再び鏡に視線を注いだ。

 

 

 

 

 

 

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