ブリタさん可愛がり   作:ミソカッスン

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今更ですが、冒険者パーティではなく、冒険者チームだった様で、すみません。


13話・指名依頼とルクルット・ボルブ

 【鉄の闘志】はバレアレ家が赤いポーションの研究に必要な薬草を採集する為にンフィーレアをトブの大森林まで護衛するという指名依頼を受けに冒険者組合を訪れていた。モモンガはバレアレ家から直接依頼を受けようかと考えたが、それはブリタが止めた。ブリタが言うには依頼はきちんと組合を通して受けないと組合に目を付けられるようになるらしい。少し煩わしいと思うがそれがルールだというのなら従うべきだと考えたモモンガは大人しく組合を通して指名依頼という形で依頼を受けることにした。ちなみにだが、ブリタは悪目立ちを避ける為に【見習い戦乙女セット】装備は脱いでいる。

 二人が受付で手続きをしていると、後ろから声を掛けてくる男がいた。

 

 「お、ブリタちゃんじゃん。俺らのチームに入ってくれる気になった?」

 

 ブリタは声を掛けて来た人物を確認すると苦い顔をした。

 

 「うげ、ルクルット」

 

 「うげは酷いなぁ」

 

 モモンガがそちらを確認するとチャラそうな金髪の男が立っていた。装備からすると野伏だろう。

 

 「ブリタさん、お知り合いですか?」

 

 「ああ、モモンガは初めてか。コイツはルクルット・ボルブ。銀級冒険者チーム【漆黒の剣】のレンジャーよ」

 

 「おいおい、紹介はそれだけか?俺とブリタちゃんの仲じゃん」

 

 ルクルットはブリタの肩に手を回そうとしてそれをペシリと払われている。

 

 「恋人なんですか?」

 

 何の気なしにモモンガが訊ねると、ブリタはさらに不機嫌な顔をして答えた。

 

 「そんな事実はない。コイツは女と見るやこんな感じの態度を取るチャラいヤツなのよ」

 

 「はは、ブリタちゃんは相変わらず手厳しいなぁ。俺がナンパするのは美人だけだぜ?」

 

 「はいはい」

 

 「冷たいなぁ。ところで、さっきから気になってたんだが隣のそいつは何者だ?」

 

 ルクルットがモモンガの方を見て訊ねた。

 

 「モモンガよ。私とチームを組んでるわ。チーム名は【鉄の闘志】よ」

 

 それを聞いたルクルットは大げさに顔を手で覆い天を仰いだ。室内だが。

 

 「えー!ブリタちゃんチーム組んだのかよ。俺があんだけ誘ってもチームに加わってくれなかったのに」

 

 「アンタからは下心しか見えないのよ。第一格下の私をチームに誘うのを他のメンバーは良い顔してなかったじゃない」

 

 「それは、そうかも知れないけどさ」

 

 「もう良いでしょう?私たちこれから指名依頼を受けるのよ。あんまり時間を取らせないで」

 

 ブリタが手でしっしとルクルットを追い払おうとするがルクルットは尚も話を続ける。

 

 「指名依頼?どんな?」

 

 「何でアンタにそんな事を教えないと行けないのよ」

 

 「良いじゃん教えてくれよ」

 

 「はぁ~……薬師が薬草採集をする為にトブの大森林までの行くの、その護衛よ」

 

 それを聞いてルクルットは何やら考え込む。そして暫く考えた後口を開いた。

 

 「なぁ、その依頼、俺たちも一枚かめないかな?」

 

 「はぁ?」

 

 「だってそっちは二人とも戦士職だろ?護衛なら俺みたいなレンジャーが居た方が良いだろう?それに森での採取ならドルイドのダインが居た方が効率が良いと思わないか?戦闘になったらニニャの魔法だって役立つだろうし、護衛に一枚盾役としてペテルもいた方が良い、な?」

 

 ルクルットの提案にブリタは思わず確かにと納得してしまう。モモンガは本当は魔法詠唱者だが、鎧を着ていると使える魔法が極端に制限されてしまうらしい。護衛依頼を受けるにしては戦士二人とはあまりに手駒が足りない。

 ブリタは悩んだ末判断をモモンガに託した。

 

 「モモンガはどう思う?」

 

 「私ですか?依頼主が許可をくれるなら良いと思いますよ?ルクルットさんの仰ることももっともですから」

 

 「そうなのよねぇ~……」

 

 「依頼料を払うのは依頼主なのですから、兎に角依頼主に相談してみては?」

 

 「……うん、そうね。ルクルット、ちょっとここで待ってて、依頼主に確認してくるわ」

 

 「オッケー」

 

 【鉄の闘志】はバレアレ薬品店に赴き、ンフィーレアに事のあらましを説明すると彼は【漆黒の剣】の同行を承諾したため、トブの大森林までの護衛依頼は【鉄の闘志】と【漆黒の剣】の合同依頼となった。

 

 

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