【鉄の闘志】が戦闘を行っていた頃、【漆黒の剣】は作戦通りに敵をおびき出す事に成功した。敵の魔法により痛手を受けつつも墓地の端にまで敵を引き付けた先にはンフィーレアとハムスケが待っていた。ハムスケは死角から尻尾で一人片付けると、ハムスケに気が付いた敵がターゲットをハムスケに絞り、一斉に魔法を放った。ハムスケはそれらの魔法をその身で受ける。大してダメージを受けないハムスケは一人ずつ確実に仕留めていく。主君であるモモンガに少し時間を掛けて倒せと申し付っているので4人倒したところで一旦距離を取り【漆黒の剣】と合流した。
「流石は伝説の魔獣!あれほどの魔法の使い手をいとも容易く倒すなんて」
「でも何で残りもさっさとやっちまわないんだ?」
ニニャの賞賛の声に、ルクルットの疑問の声が続いた。
「某でもアレだけの魔法を食らうと流石に痛いでゴザる。ダイン殿、回復をお願いして良いでゴザるか?」
「む?うむ、任せるのである」
確かに、一発一発は大したダメージではないだろうが、ハムスケは敵の魔法を全て受けていた。蓄積ダメージは結構なものだろう。そうなるように態と全ての魔法を避けずに受けていたのだから。ダインはハムスケに近づき治癒魔法を掛ける。
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ハムスケの傷は徐々に治っていくが、敵はその隙を見逃さない。敵が放った魔法はハムスケに命中し、それがまた小さなダメージを与える。
「3人とも、ハムスケ氏の回復が終わるまで時間を稼いで欲しいのである」
「了解です」
ペテルが武技<要塞>を発動させ前に出る。
「あまりに長くはもたねぇから早くしてくれよ」
ルクルットは回収した弓で牽制し、ニニャも低位の攻撃魔法で敵を足止めする。
そんな戦いが漸く終わった頃、墓地の中心部の方から【鉄の闘志】が姿を現した。ブリタは今回の救出対象であるリイジー・バレアレを担いでいる。どうやら作戦は成功したようだ。ンフィーレアはブリタに駆け寄るとリイジーの安否を確認し、緊張の糸が切れたのかその場にしゃがみ込んだ。
お互いに状況を報告し合い(【鉄の闘志】は嘘を交えつつ)、状況を報告するため冒険者組合に赴いた。
状況を報告し、組合員を現場である墓地に連れて行く、そこで幾つかの質問に受け答えをし、その日は解散となった。組合では後日また聞き取りがあるらしい。【漆黒の剣】は皆余程疲れていたのだろう。こういう時はブリタに一緒に祝杯でも飲もうと言いだすであろうルクルットでさえ、今日はさっさと宿に戻って寝たいということらしい。
そういう事で【鉄の闘志】も宿に戻った。そこでモモンガは直ぐに鎧を消し