ブリタさん可愛がり   作:ミソカッスン

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40話・クレマンティーヌのお手製資料(2ページ目)

 2枚目には近隣諸国のモンスターと強者とされる情報が書かれていた。リ・エスティーゼ王国を中心的に書いたのはモモンガたちがリ・エスティーゼ王国を拠点に活動しているからだろう。自分の知識を中心に書くのではなく相手に合わせて資料を書ける判断にモモンガの中でクレマンティーヌの評価が僅かに上がる。

 

 1番上にはバハルス帝国の情報が書かれている。

 

 【ゴ・ギン】

 バハルス帝国の闘技場で武王と呼ばれる存在。恐らく帝国4騎士を全員相手に互角以上に戦える。

 

 「ん?帝国のモンスターの情報はこのゴ・ギンというヤツのみか?」

 

 モモンガの問いが不満に思ってのものだと感じたクレマンティーヌは冷汗を流しながら頭を下げる。

 

 「も、申し訳ございません。帝国は騎士たちが巡回していて、モンスターは直ぐに駆逐されます。また稀に難度の高いモンスターが現れたとしても、フールーダをはじめとする魔法省の者たちが対応するため余りモンスターの数が多くないのが現状でして」

 

 クレマンティーヌは早口で思いつく限りの言い訳をする。

 

 「別に謝る必要はない。それにしても帝国から受ける印象は王国から受ける印象より遥かに良いな」

 

 「少し前までは帝国も貴族たちによる腐敗が恰好確認できました。それでも王国よりは遥かにましでしたが。しかし、今代の皇帝が粛清を進めたため今は大分マシになっていますね。問題も多いようですが」

 

 「ふーん……」

 

 モモンガはさして興味もないのか次の項目に目を移す。

 

 【フールーダ・パラダイン】

 人類の中では最高峰の魔法の使い手、第六位階までの魔法が行使できる。スレイン法国の調べでは神人ではないとの事。帝国の主要人物につき接触は難しいと思われる。

 

 【帝国4騎士】

 帝国の騎士の中でトップの実力を持つ4人の騎士。とはいえ4人合わせてもガゼフ・ストロノーフと同等程度、ブリタのレベル上げの相手にはならないと思われる。

 

 【漣八連】及び【銀糸鳥】

 どちらもアダマンタイト級と呼ぶには些か実力不足。成果と特殊性を持ってアダマンタイト級になった為れべる上げには役不足であろうと判断できる。

 

 下記は噂程度の信憑性の人物である。

 【首狩り兎】

 闘技場のオーナーであるオスクの護衛として雇われているラビットマン。オスクの話ではいジャニーヤの頭領と同等の力を持っているという話だが眉唾である。

 

 帝国の部分の報告を読みをえたモモンガは帝国にさして興味を持てなかった。唯一気になったのは闘技場の存在だ。ブリタを闘技場で活躍させ名声を得るのもありかと考えた程度だった。

 モモンガはそのまま次の項目に目を移した。

 

 次の国はローブル聖王国という国だ。この国は永らく亜人との紛争が続いており、アベリオン丘陵には幾つもの部族の亜人が生息しているらしい。

 

 【十傑】と呼ばれる亜人。

 それぞれがハムスケより劣る程度の亜人。ただし種族を率いているのでその討伐難度はハムスケより遥かに高いと思われる。

 例えば石喰猿は食べた原石に合わせた能力を3つまでストック出来るが、【白老】と呼ばれる変異種はそれより遥かに多くのストックが可能らしい。正確な数は不明である。

 

 その他にも細々と【十傑】なる亜人についての情報が書かれているがあまり興味の持てないモモンガは軽く読み流した。ハムスケより劣るというなら大した経験値にはならないだろうし、他に狩るモンスターが見つからなかった場合に虱潰しに潰していくぐらいの可能性がある程度だからだ。

 モモンガはそのままローブル聖王国の強者たる人物の項目に目を移す。

 

 【9色】

 聖王により授けられる称号。特筆すべきは白を頂くレメディオス・カストディオ。聖騎士団の団長でありガゼフより強いという情報もあるが詳細は不明。

 

 【ケラルト・カストディオ】

 レメディオスの妹。信仰系の魔法詠唱者で公には第4位階の魔法が行使できるとされているが、実際は第5位階まで行使出来るのではという情報もある。真偽のほどは定かではない。

 

 こちらもあまり興味が持てない。ガゼフより強いとなれば良い武技を持っていそうではあるが、立場上接触は無理だろう。

 

 モモンガはローブル聖王国の項目は適当に読み流し、ページを捲った。

 

 

 

 

 

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