ブリタさん可愛がり   作:ミソカッスン

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52話・バハルス帝国へ

 「ブリタさん、帝国に行ってみませんか」

 

 スチーム風呂上がりのブリタは下着姿で肩からタオルを掛けた格好で、拠点の広間でストレッチをしていた。そんなブリタにモモンガが声を掛けた。

 

 「帝国?別に構わないけど、何で?」

 

 「カッツェ平野でレベル上げをしたいんですけど、ちょっと下準備が必要で。色々根回しも必要になりそうなので帝国を拠点に活動した方がスムーズにレベル上げが出来そうかな、と」

 

 「ふーん……まぁ構わないけど、クレマンティーヌとブレイン、それとハムスケとドラゴンたちはどうするの?連れてく?」

 

 「そうですね。ハムスケとドラゴンたちは冒険者組合で登録しているので問題はないでしょう。連れて行きます。クレマンティーヌは法国に目を付けられているみたいですし何処の国でも連れて歩かない方が良いでしょう。ブレインは……まぁ野盗の用心棒をしていたのはこの王国でですし、知っているのは諜報能力にたけた一部の人間だけみたいですけど。クレマンティーヌは知っていましたし、念の為に拠点に置いて行きましょう。何、用事があれば転移の魔法で連れて行けば良いですからね」

 

 「了解。帝国にはどうやっていくの?モモンガの魔法?」

 

 「いえ、国から国への移動ですからね。不法入国ともなれば問題になるでしょう。初回に限り魔法は無しで移動しましょう。そうだ、今度こそドラゴンに乗ってみ「い・や・だ!」ま……はは、了解です。ではブリタさんはまたハムスケに乗って行くという事で。明日エ・ランテルの冒険者組合に行って帝国に行くことを伝えておきましょう。ついでにドラゴンの翼と巨人の死体を卸して、それから傭兵団の討伐報酬も受け取れるようなら受け取りましょう。調査がまだの様なら別に後日で構いませんけどね」

 

 こうして今後の方針が決まった。翌朝、クレマンティーヌとブレインに説明すると、レベル上げをするなら自分も連れて行けとブレインがごねたが、レベル上げの際にはクレマンティーヌと共に転移門の魔法で呼び寄せると言うと大人しく引き下がった。

 その後、ドラゴンたちに巨人数体分の死体を入れた巨大な麻袋を背負わせ、それを縄で縛る。全ての死体は量があり過ぎるので諦めた。ドラゴンの翼の方はハムスケに背負わせて同じように縄で縛った。こちらも同じく量があり過ぎるので取りあえず6匹分だけに済ませた。

 

 

 

 

 「【鉄の闘志】の方々ですね?こちらへ」

 

 エ・ランテルに着き、関所に出来ている列に並んでいたモモンガ達の前に兵士がやってきてそう告げた。2度目とは言えドラゴンの出現に人々が騒ぐのには変わりなかった。出来るだけ混乱を避けるため、【鉄の闘志】は列に並ぶのを免除された。

 城壁を抜けた一行は直ぐに冒険者組合に行き、素材を提出しその分の報酬を受け取った。傭兵団の方はまだ調査が済んでないという事だったが、ドラゴンと巨人の討伐報酬はかなりの額になったので問題ないだろうという判断になった。

 【鉄の闘志】が帝国に行くと告げると全力で説得されたが、王国に留まる理由も特になかったのであっさりと袖に振り、【鉄の闘志】は帝国を目指して旅立ったのだった。

 

 

 

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