上位アンデットが1体増える度にモモンガは魔法でそのアンデットの動きを封じていく。そしてさらに上位の個体が発生するようになると、そのアンデットは魔法で攻撃して弱ったところでブリタの方に送り出す。その間、上位アンデットは増え過ぎないように、沸いた瞬間に消滅させる。ブリタは弱りきったアンデットに止めを刺すだけだ。【鉄の闘志】の二人はその作業を淡々と繰り返していた。
「ちょっとモモンガ、こんなので強くなれるなら最初からこれで良かったんじゃないの?なんでドラゴンとかトロールの時はバフだけ掛けて私一人で戦わせたのよ」
「パワーレベリングだとプレイヤースキルがおざなりになりがちですからね。出来るだけブリタさんには戦い方を学んで欲しかったんですよ。とは言え、今回のアンデットははちょっと強すぎますし、プレイヤースキルももう十分でしょうから、今回からは楽しちゃいましょう」
「ぷれいやーすきる?要は実戦経験を積ませたかったって事?まぁ、それなら納得しなくもないけど……」
「今回の方法ならかなり強い敵でも無理なくレベル上げが出来ますからね。もう少しレベルが上がったら武器を変えてさらに上位のアンデットが発生しないか実験してみましょう」
「了解」
そんな事を繰り返して半日。ブリタのレベルは遂に70近くになっていた。
「ふぅ……これだけレベルが高いアンデットを押さえつけるのは流石にキツイな。これ以上高位のアンデットが増えると安全が確保できない。悔しいが今回のレベル上げはここまでか……」
モモンガは準備しておいた魔法。第10位階のその上、全ての魔法の頂点とも言える超位魔法を使用し円陣を組んだ死の騎士たちもろとも全てのアンデットを吹き飛ばした。
「流石に疲れたな。しかし、この方法ではもうブリタさんのレベル上げは難しいな。どうするか……出来れば一体ずつ強いモンスターを相手に出来る方法があれば良いのだが……流石にそれは都合が良すぎるな。う~む……」
「ふ~、お疲れモモンガ」
ブリタのレベル上げ方法を考えて頭を回転させているモモンガに、ブリタが声を掛ける。その手には刀ではなく2本の直剣が握られていた。
刀ではもう職業レベルが上がらないと判断したモモンガは、グローブ系の武器を渡した。今回のレベル上げではそれすら限界までレベルがあがり、今は2刀流で職業を上げるための装備だ。
「ブリタさんも、お疲れ様です。大分レベルが上がったぽいですね」
「まぁ、間違いなく強くなった実感があるわね。それにしても、さっきのアンデットを全滅させた魔法、凄かったわね。アレが第10位階魔法ってヤツ?」
「いえ、アレはその上の超位魔法というヤツですね。厳密には階位魔法とは少し違うのですが」
「へぇ~」
そんな魔法があるんだな、と考えたブリタは狂喜乱舞するフールーダの姿を思い浮かべ、はっとフールーダを見た。
しかし、フールーダは微動だにしていない。
目を見開き、口を開き、涙を流しながら、アンデットたちが居た場所を眺め、ただただその場に立ち尽くしていた。
この辺色々雑過ぎて矛盾とか多そうです。
ちなみに、消滅させた死の騎士くんは35体。
最後(最初?)の1体は現在現場に走って向かっております。
24時間テ〇ビのマラソンを彷彿させますね。疲労しないけど……