モモンガとブリタは村の端に転移した。二人が
「貴方たち、大丈夫?」
しかし少女たちはモモンガを見て抱き合って震えるばかりだ。ブリタが優しく二人を諭す。
「落ち着いて、この骸骨は味方よって、あなた怪我してるじゃない」
年上の方の少女は背中に大きな傷を負っているようだ。
「モモンガ、貴方回復魔法は使えないの?」
「使えませんね。ただポーションなら持ってますよ」
モモンガはインベントリから瓶に入った赤い液体を取り出してブリタに手渡した。
「赤い、ポーション?……とにかくこれを飲んで」
ブリタが少女にポーションを差し出すと少女は肩をびくりと震わせた。
「血!?」
「だからポーションだってば、信じて」
少女は恐る恐るポーションを受け取るとそれを口に運んだ。するとみるみる痛みがひき、あっという間に傷は治った。
「……嘘」
少女は自身の背中をさすって確認するが、やはり傷は綺麗に治っているようだ。
「さて、この娘たちどうしようか。まさか連れて行く訳にもいかないし」
「ふむ、それじゃあ私が防御の魔法を掛けておきましょう。<
モモンガが魔法を唱えると少女たちの周りに光のドームが現れた。
「そこに居れば大抵は安全な筈です。あと念の為にアイテムも渡しておきましょうか」
モモンガはインベントリから小さな角笛の様なアイテムを2つ取り出して少女たちの方に放り投げた。
「それを吹けばゴブリンの軍勢が現れて守ってくれるはずです。さて、ブリタさん残りの敵も急いで片付けてしまいましょう」
「ええ、そうね」
二人が村に向かおうとすると後ろから声が掛かった。
「あ、あの!助けて下さってありがとうございます!」
「ありがとうございます!」
年上の少女が礼を言うと、幼い方がそれに続いて頭を下げる。
「お名前は何というんですか?」
先ほどから呼び合っていたので名前は把握していると思ったが、確かにきちんと名乗ってなかったなとブリタが考えていると先にモモンガが口を開いた。
「ブリタと愉快な仲間です」
「おい……まったく、それ諦めてなかったのね」
ブリタはやれやれと首をふると改めて名乗った。
「私がブリタ、こっちがモモンガ。冒険者チーム【鉄の闘志】よ」
名乗って去っていく二人の姿を眺めながら、少女たちは難度も礼を口にしていた。