タイトルがオヤジギャグですみません。
side:スレイン法国
モモンガが飛行と透明化の魔法を併用し、上空からの聖王国観光を楽しみ、ブリタがホテルのベッドの寝心地は拠点のベッドに劣るなと、ちょっとした不満を漏らしていたその時、スレイン法国ではとある重大な作戦の成功の報告がもたらされた。
「先ほど漆黒聖典第1席次から報告が入りました。
―――おおおおおおっ!―――
その場に歓声が巻き起こった。
スレイン法国の最奥、限られた人間しか立ち入ることが許されぬ神聖なこの場所では、現在12人の人間が集まっていた。どの者在籍する機関の最高位に位置する者たちだ。立場ある者たちだけあって、決して若くない者たちだが、先の報告を聞いた彼らは興奮を抑えらない子供の様だった。
「流石は六大神が残せし秘宝だ!」
「それで、その破滅の竜王の難度はどの程度のものだのだ?法国の切り札足りうるものなのか?」
「第1席次の報告では少なくとも彼自身の力を上回るものだとか、また番外次席にも匹敵、もしくは上回るのではないかとの事です。本人には口が裂けても言えませんがね」
含みを持つ笑みで冗談が言えるのは、この国に久々にもたらされた明るいニュースのせいだろうか。
「確かに、彼女が台詞を聞いては、飛び出して行きかねないな」
「ここのところ、悪い知らせばかり続いていたからな。この知らせはありがたい」
「全くだ。陽光聖典が王国如きに敗れ捕らえられ、時を同じくして土の巫女姫は謎の爆発によって死亡。これはやはり破滅の竜王が関係しておったのか?それに、叡者の額冠を奪われ巫女姫が発狂してしまった事件もあったな」
「それらに加え、王国は腐り計画を大きく変更せざるをえなくなったのも、竜王国に派遣する戦力が足りずこのままでは竜王国というストッパーを失ってしまう可能性が高いのも問題だ」
「それで、その破滅の竜王はどのように戦力に組み込むのだ?先も話に上ったが、下手に動かせば竜王が動くのではないのか?」
「それなのですが―――」
この日、会議の進行役を務めていた土の神官長、レイモン・ザーグ・ローランサンは、少し溜めて皆を見渡した。
「派手に暴れさせれば良いのではないでしょうか」
「何?」
「まずはエルフの国にぶつけましょう。目障りなエルフの王をも始末できるやもしれません。少なくともあの国を亡ぼす事は可能でしょう」
「待て待て、先も言ったが竜王はどうするのだ」
「確かに、破滅の竜王を動かせばそれを討伐する為に竜王が動く可能性は高いでしょう。しかし、それがどうしたのでしょう?我が国とはなんの関わり合いも無い事です。化け物が勝手に暴れて、それが竜王たちと戦う。それだけの事でしょう」
「………」
ゴクリ、と息をのむ音が響いた。
「破滅の竜王を使えば、幾つかの計画は大幅な前倒しが可能です。エルフの国の殲滅も、腐敗しきった王国を帝国に吸収させるのも、数十年単位の短縮になるでしょう。それに、上手くいけば目障りな竜王すら屠ってくれるかも知れませんよ?切り札は切ってこそです。竜王が居なくなれば番外席次という切り札も切りやすくなるのではないですか?」
レイモンの提案に皆は再び息をのんだ。
初登場の人が登場しすぎて面倒――げふん、げふん
分かりにくかったのでレイモン以外は名前と役職など、敢て記載しませんでした。
逆に分かりにくくなってたらすみません。