水を司る魔法科高校の転生者   作:排他的

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今回はコメディというか茶番回です。

『カーディナル、見捨てられる』

『シスコンとブラコン』

『総司コスプレ計画』

の三本をお届けします。まぁ短いですが。


スピード・シューティング後の話

新人戦・スピード・シューティングは総司が優勝、真紅郎が準優勝という形で終わった。真紅郎は順位が決したすぐ後で愛梨に手招きされてそのままお仕置されていたが、総司は普通に見捨てた。

 

「……真紅郎、お前は良い奴だったよ」

 

「そう思うなら見捨てんなァァァァ!!?」

 

「……お前俺の事懇親会で見捨てたし、これでおあいこね〜」

 

総司は哀れみの目で真紅郎を見ていた。可哀想だとも思っていたが、助けるか助けないかはまた別の話だ。

 

総司は手を振りながらそのまま去っていく。真紅郎が涙目で助けを求めようと愛梨の元から逃げようとするが、稲妻の異名を持つ愛梨から逃げようということ自体浅はかだった。

 

ガシリと腕を掴まれると愛梨にどこかへと連れられて行った。

 

……少し時間が経ってから妹である一条茜から久しぶりにメールが届いた。お兄ちゃんありがとう!から始まり、真紅郎くんの可愛い写真も見れたよ!という言葉も書いてあった。愛梨が何をやらせたのか少し理解してしまって寒気がした総司だった。

 

「真紅郎……」

 

兄として家族として茜の恋路は応援したいが、真紅郎の胃はなんか茜と付き合ったら将輝との相乗効果で穴が開きそうな気がしないでもない。

将輝は戦闘や公の場ではともかくとして、日常面ではポンコツが目立つ。茜は将輝と喧嘩することが多い。恋人になったら将輝の参謀として将輝の味方になるか、茜の恋人として茜の味方となるかで胃はキリキリと痛むことになるだろう。

 

総司は兄妹仲はかなりいい。余計なことも言わないし、そもそもあまり本家にいる事が少ないからだ。土日は東京や他の地方都市に向かって夜に帰ってくることも多かった。今は私兵が増えたことでそういう問題からは解放されたが。

 

「……どうなろうが、俺はどちらかというと茜寄りだ。可愛い妹を裏切る奴は俺が全力で社会から抹消してやる」

 

それが例え、その可愛い妹が好いている天才であったとしても、だ。達也は度が過ぎたシスコンだが、総司も割とシスコンである。

 

「……いや怖いから」

 

スピード・シューティングを優勝したにも関わらず、夕食時に暗く重い雰囲気を出して周囲の生徒を怖がらせている総司を注意しようとしたら、思ったよりも怖いことを言っていて戦慄している真由美。

 

だが総司の言葉に賛同する同じ穴の貉がやってきて、その真由美の言った言葉を否定した。

 

「なにが怖いのですか?大事な家族を、大切な人を守るために使える力全て使って、その人を傷つけた人を排除するのは当然でしょう?」

 

お兄様大好きで、怪我した摩利の代わりに本戦ミラージ・バットに出ることになった司波深雪である。

 

「わかるか司波さん」

 

「もちろん、お兄様を傷つける人はどんな手を使ってでも排除するのは当然でしょう?」

 

「当たり前だ、家族を傷つけるやつはどんな手を使ってでも生きていられなくするのは当然だ」

 

「「ふふふっ……」」

 

「(もうヤダこのブラコンシスコン……!)」

 

真由美はさっさと立ち去った。妹を可愛がる真由美ではあるが、ここまで度が過ぎている訳では無い。このままではこいつらに染められると思った真由美は摩利の元へと逃げていった。

 

「(深雪……総司とあんなに仲良くなるなんて……)」

 

ただブラコンとシスコンという点と大切な人を傷つけられたらどうするかで話しているだけなのに、雫は深雪に対して嫉妬していた。

 

「(このままでは総司が深雪に惹かれるなんてことになりかねない……!)」

 

絶対そうなるわけないのだが、雫の脳内には今、達也と妹達の話題で盛り上がっている2人が付き合いだしてそのまま結婚して「私たち幸せになります!」と雫に言ってそのまま雫は失恋するという最悪な未来(妄想)が出来ていた。

 

「(総司ぃぃ……!)」

 

「……悔しいけど深雪は多分一条君には振り向かないだろうし、雫のアプローチに気づかない一条君が告白するなんてこともありえないと思うよ、雫」

 

雫が地面に手をついて負のオーラを出しているのを見て、ほのかは心の中で自分の考えたことを伝えると、雫は幾分か気が楽になった。

 

慰めた後にほのかは気になったことがあったので雫に聞いてみた。

 

「そういえば雫、昨日大量の男物の服をしまい込んでたけどあれなんなの?」

 

「……ふふっ、あれこそ総司専用コスプレグッズ!総司がアイス・ピラーズ・ブレイクで着る用の服を大量にお父さんと航のチョイスで持ってきてもらった!」

 

「え?」

 

ほのかは固まった。まさか雫がアイス・ピラーズ・ブレークの衣装自由の項目をコスプレと思っていたとは思わなかったからだ。

 

「……王子様の服とか色々あったけど?」

 

「とりあえず明日は観戦が終わったら総司を部屋に連れ込んで着せ替えタイムをやる」

 

「着たら恥ずかしいのがいっぱいあったんだけど!?」

 

「大丈夫。総司はなんだかんだ言いつつも着てくれる。いつもそうだし」

 

「いつもやってるんだ……」

 

総司はスーツと学生服と日常の簡素な服しか着ないから雫が色々な服を着せようとしたのが始まりで、北山家に総司が来たら服を色々着せる時がたまにある。

 

「……どれを着せようかしら」

 

「これなんかいいんじゃないかしら」

 

「いいわねそれ!」

 

「……のう愛梨、総司が着てくれると思うか、それ?」

 

第三高校の生徒が泊まるホテルで同じく総司のアイス・ピラーズ・ブレイクの衣装を選んでいる愛梨とさりげなく総司が着たら面白そうな服を勧める栞、選んだ服に呆れる沓子の姿があった。

 

愛梨と雫はまたぶつかり合う運命にあるが、それは次の日のこと……。




リロメモがそろそろリリースされますね。個人的にひとつ悲しいと思ったことがあります。

https://youtu.be/6NoYepp8AjI 七草泉美のPV

https://youtu.be/LNvFwZinez8 七草香澄のPV

これふたつ見て思ったんですが、必殺技が鎌鼬になってるんですよね。窒息乱流(ナイトロゲン・ストーム)は?って思いました。いや単独だから仕方ないんですけど……鎌鼬はどこから来たんでしょうか……

まぁそれは置いておいて、リロメモ楽しみにしてこれからも投稿頑張ります。テストも終わりましたし!
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