水を司る魔法科高校の転生者   作:排他的

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テストが終わったので投稿します。


新人戦・モノリス・コード/再成の持ち主

「勝手なことをしないで欲しい。君はまだ学生の身だろう」

 

「……『大天狗』風間玄信少佐ですか。いや申し訳ない、この間潰した組織の幹部が無頭竜東日本支部に逃げていたことが分かりまして」

 

総司が正雪達と無頭竜東日本支部を壊滅させ終わって2日が経った。その間新人戦ミラージ・バットがあったが、第一高校が一位と二位の座を手に入れている。

 

2日経ってからようやく異変に気づき、こうして総司の元にやってきたのは風間玄信。国防陸軍第101旅団所属の独立魔装大隊の隊長である。

 

「屁理屈を言ってくれるな」

 

「そもそも俺がこうやって動くのは許可されている事だということをお忘れでしょうか?」

 

「……分かってはいるが」

 

総司が金沢周辺付近の闇に紛れる裏社会の組織を子供ながら部下を率いて滅ぼすことが出来たのはとあるところからの許可があったからである。風間もどこから来た許可なのかはわかってはいないが、直属の上司からこの件に手を出すなと言われている。

 

「風間少佐、ひとつお聞きしたいことがあるんですが」

 

「何かな?」

 

「摩醯首羅について教えていただけませんか?教えていただければこれから我々が得た情報を貴方方にも流させていただきます」

 

実を言うと総司はほとんどの国防軍の者と仲良くない。遠山つかさと国防軍の情報部という例外を除いて、総司は仕事を奪っていく厄介者と思われている。

 

総司も邪険に扱われるのもここまでにして国防軍のどこかの部署と協力して事に当たりたいと考えていた。戦力は足りているが人手は多い方がいいと思っているということもある。

 

だが無償で「協力させてくれ!」というとこちらがなめられるため、摩醯首羅という情報とこれからの情報の交換でどうかと願い出たのだが……

 

「摩醯首羅など私は知らないな……他を当たってくれ」

 

「そうですか、では俺はこれで」

 

シラを切られたと総司は思った。摩醯首羅の情報は使う魔法のことと日本の魔法師ということだけ。再生と分解を操るその魔法師は誰なのか知りたかったが、答えないなら仕方ないと思って総司はこれから始まる本戦 ミラージ・バットの観戦に向かうのだった。

 

「(流石に情報の釣り合いが取れていなかったか……夏休みに戦力増強を狙わないとな……飛行魔法も効率よく使わないと……)」

 

凡そ高校生の考えるものでは無いことを考えながら。

 

その後、総司は新人戦モノリス・コードの代表選手が追い詰められた対戦相手の放った過剰な魔法攻撃(オーバーアタック)によって出場停止になり、代わりの選手として達也と達也の推薦した二科生が出ることを知るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これまた珍しい形のCADを持ってきたもんだな……硬化魔法を応用して刃を飛ばすなんて普通思いつかないと思うんだが」

 

「あれよく持ってましたよね。普通の規格のCADじゃないですよ……」

 

「達也さんが知り合いに作ってもらって送って来られたジョークグッズって言ってた」

 

「ご都合主義が過ぎるだろ……」

 

総司と雫、そして石山という割と異色な組み合わせが新人戦モノリス・コードの試合を観戦している。エリカなどの面々とは別で観戦しているのは石山がいるからだろう。雫は総司を探しに行ってそのままこうなった。

 

彼らは今、レオが対戦相手をなぎ倒すのに使っている武装一体型CADの中でもあまり見ないCADである小通連に注目していた。

 

「使い手も中々ですね、正雪さん程ではありませんがパワーがあります」

 

「正雪はもうゴリラみたいなもんだからなぁ……」

 

「いやいや、あの西洋剣はかなりの重さを誇りますし、それを魔法無しで持ち上げて尚且つ凄まじいスピードで振りますからゴリラの中のゴリラですよ、正雪さんは」

 

「「あははは!」」

 

「2人とも、後ろ……」

 

総司と石山がレオの小通連の威力にも目をつけ、身近なパワーがエグい正雪と比べて正雪をゴリラと称していると何故か顔を青ざめさせている雫から肩を叩かれて後ろを向いた。すると……

 

「あははは……誰がゴリラを超越したキングオブゴリラなんですか?」

 

「……俺は比喩で言っただけだ、キングオブゴリラだと断定したのは石山だから俺は悪くない」

 

「ちょ、総司様!?ってギャァァァァァ!?」

 

怒り狂ったわけではないが般若みたいな化身が後ろにいる正雪がそこにいた。責任転嫁されて石山は撃沈した。ついでに総司にもゲンコツが落とされた。総司はたんこぶが出来た頭を抑える。

 

「……私としてはあの古式魔法師に目が行きますね。索敵に鎮圧など多種多様なことが魔法で全て出来るのは少し羨ましいところです」

 

「こ、細かい作業は全て私に任せきりですからね……さすがのうき「またやられたいですか?」……すいません」

 

正雪は達也の推薦でチームに入ってきた吉田幹比古の古式魔法の多様性に目を惹かれたらしい。茶々を入れた石山は氷のような睨みを受けて瞬時に縮こまった。

 

「吉田家の次男は俺と同じで評価は良くなかった気がするが……力を保管していたのかな?」

 

「ううん、スランプに陥っていたのを達也さんが助けたみたいだよ、総司」

 

「……司波くんはとんでもないな。ジョークグッズを持ってくる上九校戦の試合に投入したり、吉田家の次男のスランプを解決したりと……本当に同級生か疑わしいんだけど」

 

「貴方がそれを言いますか」

 

「総司が1番言っちゃダメな言葉だと思う」

 

「総司様…少し自分のやってきたことを思い返してください……ね?学生のやることじゃないでしょう?」

 

「従者と友達の言葉が辛い……!」

 

吉田幹比古は神童と言われていたが力を失って評価が下がったという話を聞いていた総司は自分のように力を隠していたのかと考えていたが、そうではなく、達也がスランプを解消させたと聞いて達也のチートぶりに頭を抱えそうになった。

 

まぁ一瞬でお前も同じようなもんだと雫達に言われてしまったが。

 

「このまま行くと総司のお兄さんとぶつかることになるね」

 

「……なんかやな予感するなぁ……」

 

順調に勝ち進む達也達を見て雫が呟いた言葉を聞いて将輝がなにかポカをやらかさないか少し不安になる総司だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マジでやらかしやがったアイツゥ!?」

 

「落ち着いて総司!?」

 

「貴女もですよ雫さん!」

 

総司の懸念通り、将輝はやらかした。新人戦モノリス・コード決勝戦は草原のステージで将輝率いる第三高校チームと達也率いる第一高校補欠チームが激突した。

 

薄いマントを硬化魔法で盾にすることで真紅郎の不可視の弾丸(インビジブル・ブリット)を防いだりとここでも達也の作戦が見れて総司は今度は何が出るんだろうとワクワクしていた。

 

そんな中、事件は起こった。障害物がほとんどない草原のステージで将輝と達也は偏倚解放と術式解体を撃ち合って互いに近づいていっていた。

 

撃とうとしていた偏倚解放を全て破壊されるというあまり遭ったことのない状況に将輝は追い詰められて操作が鈍ったのか想子の量を多めに使って普通の威力より遥かに高い偏倚解放を放ってしまったのだ。

 

「……いや待ってください。無傷じゃありません!?」

 

「どうなってるんでしょうか……」

 

「……見つけたかもしれない」

 

「「「え?」」」

 

だが達也は骨折するほどの威力の魔法を食らっても立ち上がった。その姿に総司は目を見開いて呟いた。その言葉に3人が総司を見る。

 

「ハハハッ……こんな身近にいたのか……いやまだ確定はしてないけどさ……どう見ても普通に動いてるよ!あの威力の魔法を食らって!再成か!再成なのか!再成なんだね司波くん!!」

 

「お、落ち着いて総司!」

 

ずっと、沖縄の時の大亜連合侵攻の時に現れた神の如き力を振るった摩醯首羅を探し求めてきた。それに当てはまるかもしれない存在を見つけて総司はキャラが崩壊した。

 

いつもの総司ではなくなった総司を見た雫が慌てて落ち着かせることで総司は少し落ち着いたが顔から笑みは消えていない。

 

「直立戦車の件もあるけど追加でいいかな?」

 

「え、はい」

 

「司波達也の過去の情報を探してきてくれ、主に沖縄侵攻の時の渡航記録とかをさ」

 

「わ、わかりました」

 

いつもの冷静な総司をずっと見てきた石山や正雪も困惑しながら総司の頼みを承諾した。

 

この試合は達也率いる第一高校補欠チームが優勝した。見事急な試合を乗り切り十師族の将輝を踏み越えた達也に新たな災難がやってくることを、まだ達也は知らない。




達也くんが再成を使ったことでキャラが少し狂った総司。今後もちょくちょくこうなると思います。
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