「プラスルちゃん?どうしたの」
「………そうか、プラスル、レオ君たちと一緒に行きたいんだな」
『プラッ、プラッ!!』
「え、そうなの、プラスルちゃん」
『プラッ!!』
「プラスルはきっとポケモンを酷い目にあわせる奴等が許せないのだ、だから自分も戦いたい、そうだな、プラスル?」
『プラッ!!』
「………レオ君…君にプラスルを託したい」
「……あんたはそれでいいのか?」
「もちろん、寂しい……だが、それよりも私はプラスルの意思を尊重したい」
「……そうか、だが、無理だ」
「え……」
『プラ!?』
「レオ!?」
「俺はダークポケモンをリライブさせる方法を探す、そのために手持ちをできる限りダークポケモンにしとおきたい」
「ん?レオ、リライブって」
「あとで教える……ミレイ、プラスルはお前の手持ちにしたらどうだ?」
「えっ」
「前に他の地方を旅したいと言っていただろう、そのためにはまずポケモンと触れ合うことが大切だ」
「僕も賛成です」
「シルバさん」
「いい考えだと思うぞ、久々に意見が同意したなシルバ」
「えぇ、まぁ、そうですね、ギンザルさん」
「……プラスルちゃんはそれでいい?本当にギンザルさんとお別れしてもいいの?」
『プラ………プラァ!!』
「力になりたい……か」
「レオ?」
「いや、そんな気がしただけだ」
「決まりだな、ミレイちゃん、これがプラスルのモンスターボールだ」
ミレイはギンザルからプラスルのモンスターボールを受け取ったのだった。
「ミレイちゃん、いつかミレイちゃんが他の地方を旅するときプラスルも連れていってくれまいか?」
「……遠くまで行ってしまってもいいんですか?」
「その方がプラスルのためになる、だから、これから先もずっとミレイちゃんにプラスルの面倒を見てほしい」
「……はい、任せてください」
「……お取り込み中悪いがリライブについてこれを見てくれ」
レオは1冊のファイルをギンザルの机においた。
「ミラーボの部屋を出るときに見つけたボルグファイルだ」
「いつの間に……またボルグファイル見つけたんだね、レオ」
「ああ…このファイルにはダークポケモンが元に戻ること、リライブについてまとめられていた」
レオはボルグファイルを開いたのだ。
『【リライブについて】
ポケモンの心を閉ざし戦闘マシンへと作り変えたダークポケモン。
このダークポケモンが元のポケモンに戻ることをリライブと呼ぶ。
はっきりとした原因はまだわかっていないが様々な要因があるようだ。
これらの要因を取り去ると共に2度と元に戻ることのないダークポケモンを作り出さねばならぬ。
【ダークポケモン研究所 所長 ボルグ】』
「ボルグという男がダークポケモンを作ったのか」
「その可能性が高いな、とにかく俺はリライブの方法を探す、また、このボルグという男に会えれば何か分かると思う」
「そうか、では、こちらも情報を集めよう、時々情報交換をしよう、P★DAの番号を2人とも教えてくれるか?」
「ああ、わかった」
「ギンザルさん、時々プラスルちゃんのこと連絡しますね」
「ああ、ありがとう、元気でな、プラスル」
『プラァ!!』
「僕も奴等の情報を集めます、2人ともお気を付けて」
「ああ、頼んだぞ、シルバだったな」
「はい」
「お前も無理をするなよ」
「ええ!!」
そして、レオとミレイはギンザルの家を後にしバイクが止めてある所へ向かおうとしたのである。
「レオ、これからどこへ向かうの?」
『プラプラ?』
「ともかくボルグというやつを見つけ出す」
「どこにいるのかな?」
「さぁな、とりあえずはシャドーの痕跡を追ってくしかない」
「そうだね」
その時
「そこのお2人さん」
「ん?」
レオとミレイは老人の女性から話しかけられた。
「誰だ?」
「ホッホッ、私はビーディ、この町の占い師じゃよ」
「占い?……興味がない」
レオはビーディを無視してバイクの方へと向かおうとしたのだ。
「この町の空気が大分よくなったの、しかし、黒い物の取り除きかたは分からんようじゃな」
「!!なんだと」
「え、ビーディさんすご……」
「ホッホッ、私は占い師じゃからな……解は北の方にあるようじゃ」
「北?」
「北かぁ、そういえば、私のおじいちゃんも北の方にあるアゲトビレッジに住んでたな…………!!あ、いっけぇなぁぁぁい!!」
「ミレイ!?どうした」
「いけない、私、おじいちゃんの所へ行く途中だったんだ」
「今の今まで忘れてたのか…」
「う、うん」
「……お前って本当に天然だな」
「天然なら可愛いでしょ?」
「うるさいっ!!」
「ホッホッ、仲の良いこと……それならばそのアゲトビレッジに黒い物を取り除くヒントがあるかもしれんのう」
「レオ、きっと、おじいちゃんとおばあちゃん心配してるよ、行こうアゲトビレッジに……」
「ああ、そうだな、すまない、助かった、感謝する」
レオとミレイはバイクに乗りアゲトビレッジを目指すためパイラタウンを後にするのだった。
アゲトビレッジ、オーレいちの自然を誇る村でありかつて名トレーナーだった老人たちが暮らす村である。
「やっと、ついたー、はぁぁ、空気がおいしい~、ね、プラスル~」
『プラプラ~』
「ちゃん付はやめたのか?」
「うん、いつまでもプラスルちゃんじゃなんかよそよそしいもん」
『プラッ!!』
その時
「ミレイちゃん?ミレイちゃんじゃないか!!」
ひとりの老人がこちらに近寄ってきた。
「あ、おじさん~」
「いやぁ、ミレイちゃん、暫く振りだね、もー、すっかり、美人になっちゃって」
「おじさんったら」
「まぁ、それはさておき、ローガンさんたちが心配してるぞ」
「そうそう!!すっかり、遅くなっちゃって」
「早く行ってあげなさい」
「うん、行こうレオ」
「ああ」
そして、とある家の前でミレイはインターホンを鳴らしたのだ。
『はい、どちら様で?』
「セツマおばあちゃん、私、私、ミレイ!!」
『ミレイちゃん!?よかった~お入り!!』
玄関の戸が開くと2人の老人に出迎えられたのだった。
「ミレイちゃん、遅かったじゃないの~」
「心配したんじゃよ」
「うん、ごめんなさい」
「とにかく、無事でなによりじゃ……所でそちらの方は?」
「あ、私の彼氏」
「違う」
「もう、レオ!!ノリ悪い……えっと、私の命の恩人」
「どうゆうことじゃ?」
ミレイはこれまでの出来事、ダークポケモンのこと、シャドーのことを話したのである。
「そうか、それは大変じゃったの、孫を助けていただきありがとう、ワシはミレイの祖父のローガンじゃ」
「同じく祖母のセツマです」
「俺はレオだ」
「ま、中でゆっくり話そう」
「そうね、お茶をいれましょう」
その時
「ローガンさん、大変ですぅぅ~」
この村ではまだ若い老人が慌てて走ってきた。
「何事じゃ!?」
「ハァハァ、大変なんです、聖なる祠に変な連中が……なんか、変な格好した、ハァハァ」
「レオ、それって」
「シャドーかもな」
「……ミレイが説明してくれた組織のことじゃな?」
「断定は出来ないが……可能性は高い」
「こうしちゃいれぬ、祠へ急がなければ」
ローガンはものすごいスピードで走っていったのだった。
「レオ、私たちも」
「ああ、ミレイ、案内してくれ」
「うん、任せて」
そして、祠へと繋がる洞窟へ入ると中にはシャドーの戦闘員が待ち構えていたのだ。
「やはり、シャドーか」
「ちょっと~また、侵入者?」
「たく、お前がモタモタしてるからさっきのじぃさんに駆け抜けられちゃうんだろ」
「は?私のせい?」
「いいから、撃退するぞ!!」
「はいはい」
シャドーの戦闘員たちが一斉にポケモンを出して来たのでレオは手持ちを全て出して対抗したのである。
その頃、
「なんじゃ貴様はここになのようじゃ」
「お答えできませんな」
聖なる祠にてローガンとシャドーの戦闘員が対峙していた。
「えぇい、怪しい奴はワシが追っ払ってやる!!」
「ハッハッ、ご老人が無茶してはなりませんな」
「バカにするでない、これでもかつては最強のトレーナーと呼ばれた男じゃ、ピカチュウ、久々のバトルじゃ」
ローガンはモンスターボールからピカチュウを繰り出したのだ。
「おやおや、そのピカチュウも随分お歳のようですな……カポエラー!!」
シャドーの戦闘員はモンスターボールからカポエラーを繰り出したのである。
「ダークポケモンの恐ろしさを思い知りなさい!!」
「うぐぐ、強い……」
丁度、レオはシャドーの戦闘員たちのポケモンを蹴散らし終えたところだった。
「さぁ、レオ、早く祠へ行きましょう!!」
「ああ」
そして、洞窟を抜け祠へとレオたちは祠へとたどり着いた。
しかし、
『……ピカ』
息を切らしたピカチュウと無表情のカポエラーがいたのだ。
「たしかに、そのピカチュウのレベルは高い、普通のポケモンならあっという間にやられていたでしょう、しかし、こちらはダークポケモン、そして、そのピカチュウ、最初にでんこうせっかを使ったのが仇となりましたな……スタミナが切れていますよ、御老体」
「おのれぇ……」
「さぁ、とどめだ、カポエラー、ダークラッシュ!!」
「ピカチュウ!!よけるじゃ!!」
『ピ、ピカァ……』
ピカチュウはスタミナ切れで動けなかったのである。
「ピカチュウ!!」
「アリゲイツ、ダークラッシュ!!」
『アリゲイツ!!』
アリゲイツはダークラッシュでカポエラーを妨害した。
「レオ君!?」
「あとは任せろ!!」
「おじいちゃん、大丈夫!?」
「ワシは平気じゃ」
「おやおや、それはブルーノのアリゲイ……ということは貴方がレオですか」
「だったらどうする?」
「無論、排除し貴方が奪ったダークポケモンを全て奪い返すまでだ」
「アリゲイツ、いけるか?」
『……アリ』
「よし、ハイドロポンプ!!」
「カポエラー、よけてダークラッシュ」
カポエラーはアリゲイツのハイドロポンプを避けるとアリゲイツに向かってダークラッシュをした。
「アリゲイツ、ダークラッシュで迎え撃て」
しかし、アリゲイツはダークラッシュを放たずハイパー状態となり、カポエラーのダークラッシュの直撃を受けてしまったのだ。
「そのままカポエラーにダークラッシュ!!」
「こちらもダークラッシュ」
アリゲイツとカポエラーのダークラッシュがぶつかり合いカポエラーが負けて押し飛ばされたのである。
「よし!!」
そして、レオはカポエラーにスナッチボールを投げてそのままスナッチしたのだった。
「アリゲイツ!!」
『アリッゲイツ!!』
レオはアリゲイツをハイパー状態から元に戻すとアリゲイツをモンスターボールに戻した。
「何故だ、ダークアリゲイツはダークカポエラーより性能が劣るはず」
「……あのな、ダークポケモンの欠点は極端にしか動けないって所だ、同じダークポケモンでもだいぶ心を開いたダークポケモンの方がよりよい動きができる、今のダークラッシュだって俺のアリゲイツはお前のカポエラーとは違う打ち込み方をしていた、だから、力では劣っていても勝てたんだよ」
「おのれ、ここでセレビィを捕獲し祠も破壊する予定だったが仕方がない、バトル山に向かっているダキム様に報告しなければ」
シャドーの戦闘員はそのまま走り去っていったのだった。
「レオ君、君はいったい何者なんじゃ」
「……」
「……まぁいい、ミレイの命の恩人じゃ、悪い理由ではないじゃろう」
「おじいちゃん……」
…果たしてどうだろな、俺は悪党だ…
「でも、何でシャドーはここを狙ったのかな」
「セレビィを捕獲すると言っておったな、セレビィとダークポケモン、何か関係があるのか」
「さぁな、とりあえずこれを読んでみれば分かるかもな」
レオの手にはボルグファイルが握られていたのだ。
「あ、ボルグファイル!!」
「奴が落としていった」
『【セレビィについて】
様々な要因があるリライブ。セレビィはこのリライブを強力に進める力があるようだ。
ダークポケモンがセレビィに会うと閉ざす前の心を思い出し元のポケモンに戻ってしまうのだ。
アゲトビレッジの聖なる祠にもリライブを完了させる力が秘められているようだ。
これらの存在を取り除かねばダークポケモン計画の成功はありえないだろう
【ダークポケモン研究所 所長 ボルグ】』
「セレビィにはダークポケモンを元に戻す力があるのね」
「この祠にはの、セレビィのときわたりの力が宿っていると言われておるんじゃ、そして、その力はポケモンの楽しかった頃の思い出を思い出させると」
「ときわたり?」
「レオ、ときわたりはね、セレビィだけが行える時間移動のことだよ、セレビィには時間移動する力があるの」
…時間移動……だと、そんなことが…
「……そんなポケモンがいたのか」
「うん、セレビィだけが時間移動できるんだよ」
「ミレイ、それは違うの」
「え」
「時間に関してはもう1体、ポケモンがいるんじゃよ」
「え、初耳!?」
「しかも、そのポケモンは
「どこにいるの?」
「さぁの、ワシは見たことないからの~、ただ、シンオウ地方という場所に神話が残されているそうじゃ」
「へぇ~あ、話ずれちゃったね、セレビィにダークポケモンをリライブする力があるならこの祠にもダークポケモンを元に戻す力があるのかな?」
「……恐らく、ある程度ココロが開けたダークポケモンはここでリライブできるんだろうな、セレビィならばココロの開き具合に関係なくリライブできる……と言った所か」
「レオ、試してみようよ!!」
「ああ、よし、アリゲイツ」
レオはモンスターボールからアリゲイツを出したのである。
「アリゲイツ、この祠に触れてみろ」
アリゲイツは無言のまま祠に触れてみた。
『……』
「どうだ?」
その時
祠から緑の光が現れアリゲイツを包んだのだ。
「アリゲイツ!?……リライブが始まるのか」
そして、緑の光が強くなり光が弾けるように消えたのだった。
『アリゲイツ!!』
「…………レオ、アリゲイツのダークオーラが消えたわ」
「!!本当か、よかった」
『……アリ……ゲイツ……』
「アリゲイツ?どうした」
そして、アリゲイツは光輝いたのである。
「これは………し、進化か!!」
そして、アリゲイツはオーダイルに進化した。
「そうか、今まで使っていて気になっていたがダークポケモンはレベルが上がっている様子がなかった、リライブしたことにより今までの経験値が全て入り進化したのか」
『オーダイル!!』
アリゲイツはリライブされオーダイルへと進化し光を取り戻したのだった。
ようやく、リライブまできました~そろそろエンテイかな~