「あ!!レオ、気づいた?」
「ミレイ…ここは…」
「バトル山付属のポケモンセンターだよ」
「そうか…エンテイのスナッチに失敗して…そうだ、俺のポケモンたちは?ハリテヤマは…」
「うん、治療を受けてるよ…受けてるけど…」
「けど…なんだよ…」
「ハリテヤマがね……!!レオ」
レオはミレイの話の途中で走り出していた。
しかし
「うっ…」
レオの体に激痛が走りレオは床に倒れ込んだのであった。
「レオ!!安静にして、全身打撲してるんだから」
「全身打撲ね…骨折よりマシだ!!」
レオは立ち上がりポケモンたちの治療室へと急いだのだ。
治療室ではレオのポケモンたちがみんな治療を受けておりその中でもハリテヤマの傷は酷い有り様だった。
「一命は取り留めたの…けど、全身火傷に全身打撲、それから肩を骨折しててとてももうバトルに戻れる状況じゃないわ、完治しても暫くはリハビリが必要だそうよ、あとのみんなは少しの休息で平気みたい」
「そうか……」
「君も君のポケモンたちも勇敢だった、特にハリテヤマとオーダイルがね」
そこへ、バトル山のエリアリーダーであるセネティがやって来た。
「オーキド博士、彼が目を覚ましたよ」
そして、こちらにオーキド博士もやって来たのだった。
「全く!!なんという無茶をしたんじゃ!!」
「まぁまぁ、オーキド博士、彼のお陰でバトル山から奴等が去ったわけですし…レオ君だったね、本当にありがとう」
「……いや…別に…」
「で、どうすんじゃ?ワシはこれからローガンに会いにアゲトビレッジへ向かうが」
「……治療しているポケモンたちをアゲトのセンター移すことは可能か?」
「……可能なハズじゃ」
「なら、そうする…俺もアゲトへ向かう」
「レオ、そんな体でバイク運転しちゃダメよ!!」
「構うものか…骨折して血だらけで運転したこともある」
「ミレイちゃんの言う通りじゃ、万が一ってこともあるのじゃぞ」
「……オーキド博士はアイオポートからどうやってこちらまで?」
「ローカルバスじゃよ」
「でしたら僕の車にお乗りください、レオ君たちも乗っけて彼のバイクはレッカーしてアゲトまで運びましょう」
「よいのか?セネティ君」
「えぇ、もちろん!!」
「良かったね、レオ!!」
「……いいのか?」
「ああ!!ここを救ってもらったお礼さ!!」
「……助かる…」
レオたちはセネティの車でアゲトまでやって来たのだった。
そして、アゲトビレッジのポケモンセンターのベッドにハリテヤマを初めとするレオのポケモンたちが寝かされていた。
「ハリテヤマ…本当によく頑張ってくれたな…ありがとう…」
『ハリテヤマ…』
「もう、戦わなくていい、ゆっくり怪我を治せな…」
『ハリ…』
「オーダイルも他のみんなもありがとうな!!」
『オーダイル』
『ブラッキー』
『エーフィ』
『ホゥホゥ!!』
そして、レオは治療室を出てセンターのロビーへと戻ってきた。
「レオ、これこらどうするの?」
「ポケモンたちの傷が回復したらこの『F-ディスク』ってやつについて調べる」
「どうやって?」
「さぁな、だけど、今の手がかりはこれだけだ…そうだ、あのクレインって博士に相談してみるか」
「そうね、それがいいわ、それに暫くユキナリさんもアゲトにいるみたいよ」
「そうか、心強いな…………ん?何だか外が騒がしいな…」
「何だろうね…」
レオとミレイがセンターの外へ出てみるとそこにいたのは…
『エンテイ!!』
「エンテイ…どうしてここに…」
『エンテイ!!』
「まだ、俺を敵だと思ってるのか…」
『エンテイ!!』
そして、エンテイはレオへかえんほうしゃを放ったのだ。
「わっ…危なっ!!」
「何するのよ!!」
「やめろミレイ…」
その時
『ブラッキー!!』
『エーフィ!!』
『ホゥホゥ!!』
『オーダイル!!』
そして
『ハリテヤマ…』
「お前ら安静にしてろ!!特にハリテヤマ!!」
『エンテイ!!』
『ブラッキー!!』
『エーフィ!!』
『オーダイル!!』
『ハリテヤマ!!…』
『ホゥホゥ!!』
『エンテイ!!』
エンテイはかえんほうしゃを放とうと口の中に火炎を準備した。
「いい…お前らは反撃するな…」
そして、レオはポケモンたちより前に進みかえんほうしゃを放とうとするエンテイの前まできたのである。
「レオ!!」
「来るな!!……俺、ひとりでいい…」
『……………』
「…………エンテイ…一緒に戦ってくれ…」
『……………』
エンテイはかえんほうしゃを放つのを止めるとそのままレオの目の前で伏せのような状態となった。
『……エンテイ…』
「……一緒に戦ってくれるのか?」
『……エンテイ……』
「……エンテイ、感謝する…」
数秒後にはエンテイの姿は消えその代わりにレオの手にはモンスターボールが置かれていたのだった。
「ねねね、レオ、どーゆーこと?」
「エンテイは俺を敵だとは思っていなかったみたいだな…」
「えっ…」
「俺に戦う意思があるかどうかを確認しにきただけだ」
「にしては暴れたね…」
「だな…だが、心強い仲間ができた」
そして、1週間程過ぎハリテヤマを除くレオのポケモンたちの傷もほぼ完治していた。
「レオ君、預かっていたディスクだけど全ては解析できなかった…でも、何かの起動プログラムのようだよ」
「起動プログラム?」
「うん、恐らくは何か乗り物の起動に使う物だね、かなり複雑だからこれぐらいしかわからないけど…」
クレイン博士はF-ディスクをレオに返したのである。
「……そうか…」
その時
「ギンザルからメールか…」
『レオ君、ミレイちゃん、久しぶりだな、プラスルは元気かい?そんなことよりもミラーボの部下が逮捕されたんだ、今、こっちに留置所にいる、署長には話を通してあるから一度話をしてみてくれ』
「ミラーボの手下か?ディスクのこともわかるかもな…」
「やぁ、レオ君、メールを見てくれたんだね」
「ああ…」
『プラプラァァ~』
プラスルはギンザルに抱きついた。
「おぉ~プラスル~元気だったか?」
『プラプラ~』
「…っと、こっちだ」
そして、ギンザルの案内でパイラ警察署前までやって来たのだ。
「レオ…緊張してるの?」
「……警察署…か…初めて来たな、いろんな意味で…」
「話通してあるぞ…」
「わかっている…わかっているが…」
「緊張するのね…」
「………………2人ともこないでくれるか?」
「えっ…」
「ここはスナッチ団風に話を聞くつもりだ…」
「……わかったわ…」
「よし、署長に話してくる」
ギンザルは中へ入ると1分も経たないうちに出てきた。
「いいぞ…俺とミレイちゃんは外で待ってる」
「ああ…」
レオが中へと入るとちょうど警官がひとりと署長らしき人がいたのであった。
「……パイラ警察署署長のヘッジだ」
「……レオだ…」
「ギンザルから話は聞いている奥の取調べ室に2人いる、好きにしてくれ」
「……感謝する…」
「ユイト、部屋まで案内するんだ!!」
「はっ!!了解です」
ユイトの案内でレオは取調べ室の前にきた。
「こちらです」
レオが取調べ室に入るとそこには廃ビルにいたスーラとブレスがいたのだった。
「ちょ…どうしてあんたが!?」
「スーラ、ひょっとして逮捕されたとか?」
「黙れ!!……聞きたいことある…これについてだ」
レオは机の上にF-ディスクを置いたのである。
「!?」
「!!」
「……知ってるって顔だな…」
「知らないわ、ね、ブレス!!」
「え…えぇ、スーラ…」
「………」
取調べ室の外では、
「署長、案内しましたけど、部外者に取り調べさせていいんですか?」
「ユイト…時にはルールを破ることも必要だ、それが正義となるならば…」
その時
取調べ室からゴン!!という鈍い音が聞こえてきた。
「署長!?」
「ユイト、いくな」
「でも…」
「いいから」
「ひぃぃぃ、ブレス~」
「スーラ~、もう!!何てことするのよ」
レオは口を割らないスーラとブレスに圧力をかけるため机を横の壁まで蹴飛ばしたのだった。
「もう一度聞く…ディスクについてだ…」
「知らない知らない!!」
ブレスは完全に取り乱していたのである。
レオは今度はモンスターボールからオーダイルを出した。
「この顎で頭噛み砕かれるのがいい?」
『オーダイル!!』
「ひぃぃぃぃ!!もう、言おうよ!!スーラ!!」
「ダメよ!!そんなことしたら…」
レオは今度はエンテイを出したのだ。
「言います!!言いますよ!!えっと…なんだっけ、ね、なんだっけブレス!!」
「えぇっと!?」
「思い出したわ、それはこの町の地下にある町、アンダーで使われるディスクよ!!」
「アンダー?」
「私の私物に黒い鍵があります、その鍵を廃ビルのエレベーターに差し込めば地下に行けます!!」
「本当だな、もし嘘なら……」
「命に代えて本当ですぅぅ!!」
「だろうな…」
レオが取調べ室から出ようとした、
その時
「あの~私たちが漏らしたってシャドーの方々には内密にしてくださぁい!!」
ブレスはそう言い土下座をしスーラも土下座をしたのである。
「いいだろう…まぁ、お前ら暫くは塀の中だろ、出る頃には俺がシャドーを潰しておく…そこは安心してくれ」
そして、レオは署長に許可をとりブレスの私物から黒い鍵を手に入れたのだった。
エンテイが遂にレオの手持ちになりました~、スーラとブレスと取り調べするレオは実は『東京喰種re』6巻のとある人物が取り調べするシーンを真似してみました、あ、安心してください、レオは半殺しにされても半殺しにはしない…ハズです…