レオとミレイは廃ビルのエレベーターの前にやって来た。
「ここか…」
レオはスーラたちから奪った鍵を使いエレベーターを起動させたのだ。
「行くぞ、ミレイ」
「うん…レオ、気を付けて行こうね」
「ああ」
レオとミレイはエレベーターに乗りパイラタウンの地下にあるアンダーへと降りていったのである。
そして、エレベーターが停止するとレオとミレイはエレベーターから降りた。
「何これ…」
「……街だ…」
レオもミレイも何かシャドーの基地のような物を想像していたがそうではなくアンダーはパイラタウンの地下にある都市だったのだ。
「……噂では昔、パイラで鉱物を掘っていた連中が地下で寝泊まりし鉱物が尽きてもそこに留まった者たちがいたと聞いたことがあるが本当にいたとは…」
「見て見て色んなお店があるよ」
「ミレイ、目立つから騒ぐなよ」
「あ、ごめん」
その時
街にあった巨大モニターに映像が映ったのである。
『みなさん、お楽しみのヴィーナスタイムです!!』
モニターにはピンク色の衣装を羽織った女が映し出されていた。
『今日はアンダーの皆様に大事なお知らせがあります、このアンダーに実はスパイが入り込んだのです、もし、怪しい人物を目撃したら直ぐ様お知らせください、では、ヴィーナスタイムこれにてさようなら!!』
そして、モニターは切れたのだった。
「え、私たちが入ったのもうバレちゃったの?」
「……どうやら、この街はシャドーが統一してるみたいだな」
「じゃ、さっきのヴィーナスって人、幹部かな」
「可能性は高いな、ミレイ、用心するぞ」
「うん」
レオとミレイは怪しまれない程度にアンダーの街を散策したのだ。
「やはりな、ここは完全にシャドーの支配下にあるんだな」
「まじ怖い…」
街には露店や屋台がたち並び、また、ポケモンセンターはないものの有料ではあるが回復マシンを置いた回復屋や漢方を扱った薬局にショップ、モーテルやホテル、バー、レストラン、育つ物は限られるが農園まであり、闇医者だと思うが病院まであったのである。
話を聞いているとここの住人にはここで一生を過ごすものもいれば頻繁に地上に向かう者もいるようであり、また、ディスクがどこで使われる物かも判明した、
アンダーはこのディスクを読み込ませることでUFO
型の乗り物に乗ることができF-ディスクは街のコロシアムのある場所へ向かえるディスクらしく他にも何種類かあるようだ。
「でも、レオ、どうして、ここの人たちは地上にでないで地下にいるのかな?」
「見ててはっきりした、昔、鉱物がとれなくなったとき直ぐ様新しい鉱物が発見されたとニュースになったがそれは誤報だと報道されここは廃鉱になったらしい、けど、そうじゃなくてここの人間たちは新たな鉱物を独り占めにしたかったんだ」
「その鉱物って?」
「エンペラーメタルだ」
「なにそれ?」
「少量でもポケモンを拘束する力を持つ鉱石だ、主にモンスターボールの材料になる、最も今のモンスターボールのエンペラーメタルはカントーのシルフカンパニーが人工的に作り出したやつらしいけどな、職人が作るボールには天然の物が必ず使用されている」
「……わっかんない…」
「本でも読め、つーか、オーキド博士に聞けし」
「よく、そーゆーの知ってるよね…」
「だって、俺のスナッチマシンにも天然のエンペラーメタル使われてるし」
「え?」
「まぁ、それはいいとして恐らくここでエンペラーメタルが発掘されているからここに人がいるんだろ、恐らく、時代により色んな買い手がいたが今はそれがシャドー、それにダークポケモンの配布もここなら気にせずできるしな、シャドーにとっちゃ都合いいんだろうな」
「なるほどねぇ」
「ま、長くは持たねぇよ」
「ん?」
「エンペラーメタルは鉱山から発掘される量が限られてる、前の鉱物が尽きてから発見されたとして……そうだな、あと5年後にはここは閉鎖されてると思うぜ」
「5年か…」
その時
「もしかしてレオさんにミレイさんですか?」
レオとミレイは街にいた少年に話しかけられたのだ。
「どうして名前を知っている…」
「君はだれ?」
「やっぱりそうか、なら話は早いね、ねぇ、この強化パーツをスレッドの家まで持っていってよ、スレッドの家は大きなアンテナがあるからすぐわかるよ、ザックからって言えばわかるからさ、よろしくね」
ザックは強化パーツをレオに渡すと走っていったのだった。
「ちょっと……どーする、レオ」
「この街の情報を得られるかもしれない、行ってみるか」
そして、レオとミレイは街の周囲を見渡し大きなアンテナの家を見つけたのである。
「あなたたちはレオさんにミレイさん!!」
「ねぇ、どうして私たちの名前知ってるの?」
「それは、パイラのギンザルさんから」
「そうなんだね」
「僕はクロです、あ、ザックからスレッドへ強化パーツだね、どうぞ」
レオとミレイはスレッドの家に入るとスレッドとその妹のシホに歓迎された。
…俺はお前たちが憧れるような人間じゃねぇ…
「この強化パーツを取り付ければPCがバージョンアップできるんですよ」
「お兄ちゃんはね少しずつシャドーからデータを引き出してるんです」
「スレッド君、すごいんだね」
「そんなぁ…」
「………………エンペラーメタルだろ?」
「え?」
「ここに住人が住んでいる理由は?」
「……ええ」
シホがレオとミレイにお茶を出しみんなイスに腰を下ろしたのだ。
「ありがとう、シホちゃん」
「これは大人から聞いた話ですけどどうしてアンダーがエンペラーメタルを公表せず地上に隠したかというと……」
スレッドはエンペラーメタルにまつわる話をレオとミレイに話すのであった。
無論、エンペラーメタルはオリジナル設定です。