ポケモンコロシアムXD   作:中2病人間M

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シャドー

オーレ地方、そこはカントー地方などからは遠く離れた土地、しかし、この地方にも直接的ではないがカントー地方の秘密結社、ロケット団が進出していた。

 

 

この物語はアニメポケットモンスターの主人公、サトシがピカチュウと共にマサラタウンから旅に出る数年前の物語である。

 

 

 

 

 

カントー地方、ロケット団本部。

 

 

「サカキ様、シラヌイで御座います」

「入れ」

「失礼いたします」

 

 

シラヌイという男はサカキの許可と共に部屋の中に入ったのだ。

 

 

「シラヌイ、マスターボールのコピーの調子はどうだ?」

「……なんとも言えませんね、手に入れたマスターボールの設計図ですが設計図の中にはシルフカンパニー独自の技術が多く再現は難しいでしょう」

「そうか、解析には一度マスターボール本体を手に入れる必要がありそうだな」

「マスターボールの重要な部分である捕獲したポケモンを外に放出しない技術は我々の知り得ない技術です」

「……そうか」

「……サカキ様」

「なんだ?」

「私から1つ提案がございます」

「提案?」

「マスターボールは他のモンスターボールにはない機能を多く揃えており現状でのコピー量産は不可能に近いでしょう、しかし、一部の機能のコピーにはいずれ成功します」

「ほう、それで?」

「その足りない機能を他の機能で補いより強力な物とする」

「……他の機能とは?」

「ダークポケモンをご存じですか?」

「ああ、最近、開発中のポケモンを戦闘マシンに改造する技術だな、しかし、そんなポケモンをカントーで使用すれば騒ぎになりかねない」

 

 

ロケット団は秘密結社だが表社会にロケット・コンツェルンという名で進出している、しかし、裏の顔でも一応知られており警察にもマークされているのでそんなポケモンを使用すればどうゆう末路になるかは目に見えていた。

 

 

「ええ、もちろん、考えております、そして、現在、ダークポケモンを開発した科学者を呼んでおります」

「連れてこい」

 

 

シラヌイは無線機を取り出したのだ。

 

 

「……入れ、ボルグ」

「失礼します」

 

 

扉の開く音と共にサングラスをかけた科学者、ボルグが入ってきたのである。

 

 

そして、ボルグはサカキに敬礼した。

 

 

「ダークポケモンについて詳しく教えてもらおうか」

 

 

ボルグという科学者は自身が研究開発しているダークポケモンについて語り始めたのだ。

 

 

「ええ、ダークポケモンとはポケモンを強制的に洗脳電波で心を閉ざし洗脳し極端に戦闘力を向上させて戦闘マシンにしたポケモンです」

 

 

ボルグは1冊のファイルをサカキに渡したのである。

 

 

「これはボルグファイルです、現状でのダークポケモンについて記されています」

「そしていずれはこの技術をボールに組み込み新たなボール、ダークボールとでも呼ぶべきものに……」

 

 

ボルグがボルグファイルをサカキに説明しそれに続いてシラヌイがその技術をモンスターボールに組み込む計画を明かした。

 

 

「……ダークボール」

「ですが私の開発したダークポケモンはまだデータもなく完全な物とは言えません、より正確なデータを採取するために実験の許可を頂きたいのです」

「実験?」

 

 

ボルグは実験の要領を書いた紙をサカキに渡したのだ。

 

 

「カントー地方から遠く離れたオーレ地方という場所で行いたいのです」

「オーレ地方、なぜそんなところで?」

「カントー地方では警察の監視が厳しく地下でこっそりダークポケモンの研究を行っても大した成果はえられません、しかし、オーレ地方のようなポケモンバトルが盛んで治安も他の地方に比べ良くない地方で実際にトレーナーにダークポケモンを与えて実験をすればよりよい結果が得られるはずです」

「まず、ボルグの開発したダークポケモンを現状よりさらにオーレ地方で強化し、そして、現地のトレーナーに与えデータを整え最強のダークポケモン開発する予定です」

 

 

…ダークポケモン、ポケモンを強力な洗脳電波で洗脳し心を閉じさせ戦いのこと以外考えることが出来なくなるようにしてしまう技術か、実験を重ねていずれは強力なタイプのダークポケモン、さらにはトレーナーを使用しないで私の命令で独自に動くダークポケモン、そして、最終目的としてその技術をマスターボールのコピーに組み込み捕獲するだけでダークポケモンに改造できるモンスターボール、ダークボールを開発する…

 

 

サカキは恐ろしい笑みを浮かべたのだった。

 

 

 

 

そして、ロケット団の幹部が集められたのである。

 

 

「これよりオーレ地方に部隊を送る、しかし、ロケット団としてではなく、オーレ地方の部隊はシャドーを使う、シャドーはオーレ地方で更なる人員と戦力を整えシャドーを今より巨大な組織として活動させる」

 

 

元々、ロケット団が犯罪組織として警察に逮捕された時、全てが共倒れしないよう、ロケット・コンツェルン、ロケット団、シャドーと複数に分けてあり、もしロケット団、シャドーが警察等に潰されてもサカキや幹部たちはロケット・コンツェルンに証拠がないように移り逮捕されないようにしているのだ、ロケット・コンツェルンとロケット団は大きな証拠はないが繋がっていると色んな人々に知られているがシャドーはカントー地方ではシャドーと名乗ることもなく悪事をしており今回、オーレ地方ではシャドーを単体の組織として活動させロケット団とは全く繋がりがないように隠蔽するのだった。

 

 

…ダークボールとダークポケモン軍団が完成したらこのカントーを手始めに世界征服を行ってやる…

 

 

会議に特別に出席していたボルグは立ち上がった。

 

 

「私はシャドーではないが科学者兼シャドー幹部としてオーレに向かいます」

 

 

ボルグの言葉にサカキは頷いたのだ。

 

 

そして、

 

 

「オーレに送られた人員は他の人員を調達した後、現地でダークポケモンの研究を行うのだ、聞くところによればオーレ地方には野性のポケモンは殆どいないが伝説のポケモンが何種か確認されているという報告がある」

 

 

サカキの背後の複数のモニターには砂漠地帯を駆け巡るエンテイ、スイクン、ライコウ、上空を飛行するファイヤー、フリーザー、サンダー、別の画面に映るホウオウらしき影、また、最近確認された海中の黒い影(ルギア)……

 

 

「そのポケモンを捕獲しダークポケモンに改造しダークポケモン計画の手駒とするのだ!!」

 

 

こうしてロケット団はダークポケモンの実験のためオーレ地方でシャドーとして活動することとなったのだった。




この小説ではポケモンコロシアムをアニメ視点で描きます。サトシは登場しませんがよろしくお願いいたします。
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