シャドーがオーレ地方に進出して2年が経過した頃、エクロ
そして、ポケモントレーナーを見つけるとそのトレーナーの前に停止し車の中からスキンヘッドの男たちが数人出てきたのだ。
「なんだお前ら………………!!まさか」
トレーナーはスキンヘッドの集団に見て、すぐに彼らが何者かか気がついたのだった。
「へっ!!俺らはスナッチ団!!」
「お前のポケモンを頂く」
スナッチ団、エクロ峡谷付近にアジトを設ける組織、元々は金品を強奪する窃盗団だったが最近、どこからかスナッチマシンという機械を手に入れて名前をスナッチ団に改名したのである。
そして、そのスナッチマシンを使用して他人のポケモンの強奪を繰り返していていた。
モンスターボールには通常、トレーナーがいるポケモンを他のボールで捕獲出来ないようにプロテクトが掛かっているのだ。
しかし、スナッチマシンはモンスターボールのプロテクトを狂わせて更にはポケモン自身が持っている防衛措置までも狂わせて野生のポケモン同様にモンスターボールに収めることができるようにしてしまうのである。
スナッチマシンは大型と小型が存在しスナッチしたポケモンはスナッチ団のボスであるヘルゴンザがまとめて何処かに送ったり送る前に団員に使用させたりしていたのだった。
「嘗めるな、メタング!!」
トレーナーはメタングをモンスターボールから出した。
『メタング!!』
「相手が悪かったな、俺はポケモンハンターだ、このメタングも少し前にホウエンで手に入れたんだ、殺れ!!」
『メタング!!』
そこへ、車から女が1人出てきたのだ。
「レオ、ここは私たちに任せろ」
「……
レオと呼ばれた男と数人は車に乗って走り去ったのだった。
「お前だけで平気なのか?」
ハンターの男は相手が女なので余裕そうな表情をしていたのである。
「余裕だ」
Jはモンスターボールからボーマンダを出した。
「お前らはスナッチマシンを用意しろ」
そして、数分後、
「そんな……」
『メ、メタング……』
メタングは敗れ戦闘不能寸前になっていたのだ。
メタングは必死で力を入れようしているが力が入らずに転がってしまったのである。
メタングは理解している、このままだと自身の身が危ないことを……別にこのハンターの男に対して忠誠心はない、しかし、ここで奴らに捕まればハンターに使われるより余程酷い目に遭うことを……
そして、
「スナッチマシン用意」
大型のスナッチマシンは起動しエネルギーを蓄積した後にメタングにスナッチボールを放った。
そして、メタングは抵抗も無意味にスナッチボールに吸い込まれスナッチされてしまったのだった。
それから少し離れた場所でレオはハンターのミルタンクをスナッチしようとしていたのだ。
レオの左肩に小型のスナッチマシンがありこれはモンスターボールを握るだけでスナッチボールに変えることができる装置である。
レオは小さい頃、親に捨てられた。
そして、同じくトレーナーに捨てられたイーブイ2匹と共にオーレ地方を転々とき生きるために
スナッチマシンが登場した際にレオはスナッチマシンの扱いが上手いことがわかりスナッチ団の最高スナッチャーに任命されたのである。
レオはトレーナーからポケモンを奪うことを良く思っておらず今までハンターからしかスナッチしたことはなく今回もハンターをターゲットとしていた。
そして、他のスナッチ団団員と共にミルタンクを攻めてスナッチに成功したのだった。
その後、一旦アジトへ戻ろうと車に乗ろうとしたのだ。
その時
「おい、レオ、あれを見ろよ」
団員の示す先には少女がトゲピーを抱えて歩いていたのである。
恐らく迷子にでもなったのだろう。
「トゲピー、あれならハンターに高く売れるぜ」
「……………」
通常、スナッチしたポケモンはボスが一括して管理しているがこの団員はスナッチして近場のハンターに売ろうと考えているのだろう。
レオはその団員たちへの苛立ちを押さえきれなかった。
そして、どう思おうと自分もその一味であることに腹が立ってどうしようもなかったのだ。
…くそ野郎どもが、まぁ、俺もか…
「……ハンターからしか狩らないってか」
「……………」
そこへ、もう1台の車がやって来てJが出てきたのである。
「……レオ、あのトゲピーを狩れ」
「………………………断る」
「なんだと」
「俺は悪人からしかポケモンを狩らない」
Jは呆れた表情をした。
「仕方がない、我々で……」
「!!」
レオは少女に駆け寄ったのだ。
「早くここから逃げるんだ!!」
レオはその少女を逃がしたのだった。
その後、レオは規則違反としてボスのヘルゴンザの前に連れていかれ痛め付けられ、そして、1週間の謹慎を受けたレオは自分の居住スペースに戻されたのである。
…もうこうするしかなぇ…
そして、次の日。
ヘルゴンザと数名の団員は会議をしていた。
その時
アジト中に大きな揺れと爆発音が響いたのだ。
「何事だ!!」
アジトで小型のスナッチマシンが保管されている場所の扉が爆発で壊れていたのである。
そして、煙からレオが姿を現しスナッチマシンに手をかけ笑みを浮かべた。
…大型は破壊した、小型も破壊してもいいが利用価値がある、スナッチ団にこれ以上スナッチさせない……
レオはスナッチマシンを取り装着すると手持ちのブラッキーと共に走り出したのだ。
しかし、
「レオ!!」
Jがレオの前に立ちふさがったのである。
「J!!」
「勝手なことはさせない、ボーマンダ!!」
Jはモンスターボールからボーマンダを出した。
「J、悪いが時間ないんでね」
レオはモンスターボールを手に持ったのだ。
「!!」
『ボゥゥ』
そして、レオはスナッチボールとなったモンスターボールをボーマンダに投げ着けボーマンダをスナッチボールに入れたのである。
「行くぞ、ブラッキー!!」
『ブラッキー!!』
スナッチするのが目的ではなくボールに入れて足止めし時間を稼ぐのが狙いだった。
Jを振り切り出口までもう少しの時に後ろから追っ手やヘルゴンザが走ってきた。
「レオォォォォ、ぶち殺してやる!!」
ヘルゴンザの怒声が響く中、レオは無心になって走り続けたのだ。
出口の側には自分のサイドカー付きのバイクが止めてあったのである。
サイドカーにはもう1匹の手持ちであるエーフィが乗っていてレオは追ってを振り切るとバイクに乗り込みブラッキーもサイドカーに乗り込んだ。
そして、
「去らば……スナッチ団!!」
バイクは勢いよくエンジン音を響かせるとそのまま走り去ったのだ。
そして、ヘルゴンザは遠ざかるレオを見ながら断末魔の叫びを上げたのであった。
次の瞬間、仕掛けてあった時限爆弾が爆発しアジトは大胆に煙を吹いてしまったのである。
レオのバイクは砂漠の中をひたすら走っていた。
『……ブラッキー』
「……ブラッキー、どうしてスナッチマシンを持ち出したか気になってるのか」
『ブラッキー』
レオは少し黙ると口を開いたのだ。
「警察にもっていく」
『ブラッキー』
『エーフィ』
サイドカーに乗っていた2匹は驚いた表情をしていたのである。
「だけど、オーレ警察じゃ駄目だ、ここの警察は殆ど役立たず、まぁ、悪徳警察じゃないだけマシか……他の地方にある国際警察にスナッチマシンを渡す」
『ブラッキー!!』
『エーフィ!!』
「俺も罪を問われるだろうな、けど、これ以上奴等に勝手なことはさせない、恐らくスナッチマシンはスナッチ団の発明じゃない、奴等に造れるのは車のエンジン程度、きっと何か他の組織の援助があるんだろう」
…これが一番最適な方法だろう…
レオはそのまま走り続けて町外れのスタンドまでやって来た。
このスタンドは廃棄になった汽車を利用しておりライダーが給油をしたり軽食を摂ったりポケモンバトルの必需品を購入したりできるのだ。
そして、スタンドの前にはトレーラーが1台止まっていてレオがスタンドに近づいた時、中から男が2人出てきたのである。
「いやぁ~食った食った~、ひと仕事終えたあとの飯は最高だな!!」
「全くだぜ!!」
そうゆうと男たちはトレーラーに乗って去ってしまった。
レオは特に気にすることもなくスタンドに入ると腕っぷしのいいマスターが出迎えてくれたのだ。
レオはカウンターの下に並んで売ってあったポケモンフーズを取ってマスターに渡したのである。
「これ、俺の2匹に盛ってやってくれないか」
「もちろんだ、で、兄さんは何にするの?」
レオはポケモンフーズの代金を支払うとカウンターの椅子に座った。
「俺はハンバーガーとアイスコーヒー」
「了解!!」
レオは普段ならホットコーヒーを飲むが先程走った後なので今日はアイスコーヒーを注文したのだ。
その後、ニュースにてスナッチ団のアジトが爆発しているという速報が流れていたのである。
レオはニュースを見ながら笑みを浮かべハンバーガーを口にしたのだった。
その後レオは食べ終えて飲食代を支払いスタンドから出た。
その時
「待ってくれよ」
1人の男がレオに話しかけてきたのだ。
「俺の名はウィリー、あんた見たところかなり強そうだな、俺とバトルしてくれよ」
「…………………断る」
「どうしてだよ、バトル楽しいぜ!!」
「………楽しいバトル?」
「そう!!」
レオは今までバトル=悪事や自己防衛だったのである。
純粋なポケモンバトルの経験は殆どなく想像すら付かなかった。
「……いいだろう」
「そうこなくっちゃ!!」
レオとウィリーはスタンドの前に立ってモンスターボールを取り出したのだ。
「俺の手持ちはコイツらだ!!」
ウィリーはモンスターボールからジクザグマを2匹出したのである。
「いけっ、ブラッキー、エーフィ!!」
そして、レオはブラッキーとエーフィを出したのだった。
…楽しいバトル………か……
ここからが本格的なポケモンコロシアムの本編です。主人公のレオに関してはゲームでは出生もスナッチ団を抜けた理由も不明だったので、この作品では不本意て団員として活動しており最終的に我慢できなくなりスナッチ団を抜けたという設定です。