ポケモンコロシアムXD   作:中2病人間M

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ポケモン総合研究所

シャドーの事件から5年後のある晩にオーレ地方の海をポケモンを輸送する目的で輸送船リブラ号が航行していた。

 

 

カントー地方の企業、ロケット・コンツェルンよりオーレ地方に向けて送られるポケモンを乗せオーレ地方へと近づいていたのだ。

 

 

しかし、

 

 

「船長!?本船の周囲にヘリコプターが……」

「いったいこれは!?」

 

 

リブラ号の周囲には何機ものヘリコプターが飛行していたのである。

 

 

そして、

 

 

「何だ、あの影は……」

 

 

リブラ号の上空には巨大な漆黒の影があった。

 

 

ヘリコプターの操縦者が何かしらのコマンドを入力するとその漆黒の影は反応し口からリブラ号に巨大な力を放ったのだ。

 

 

「「「「「「うわぁぁぁぁ!!」」」」」」

 

 

その衝撃により乗組員は海へと落ち、力によりリブラ号は海上から持ち上げられそのまま消え去ったのだった。

 

 

 

 

数日後、ある場所でボーマンダとメタグロスがバトルをしていたのである。

 

 

『メタグロス、コメットパンチ』

 

 

メタグロスはコメットパンチをボーマンダに放った。

 

 

「よけて、ドラゴンクロー」

 

 

ボーマンダはコメットパンチをよけ、ドラゴンクローで攻撃しようとしたのだ。

 

 

『メタグロス、サイコキネシス』

「ボーマンダ、りゅうのはどう」

 

 

ボーマンダはサイコキネシスで動きを止められるがりゅうのはどうを放ちメタグロスに直撃させ戦闘不能にしたのである。

 

 

『メタグロス、セントウフノウ、バーチャルバトルヲシュウリョウシマス』

 

 

周囲の風景が崩れ他の風景に変わった。

 

 

「さすがリュウト君だね、自分のイーブイじゃなくてもきちんとバトルできるなんて」

「別にこれバーチャルバトルですし……おいで、イーブイ」

『イーブイ』

 

 

バーチャルバトル、それはVR映像にてポケモンのデータを使いバーチャルトレーナーと架空のポケモンバトルができるシステムであり、ここポケモン総合研究所では多方面からポケモンについて研究していたのだ。

 

 

「やぁ、リュウト、トレーニングはもういいのかい?」

「クレインさん」

 

 

ここの所長であるクレインが来たのである。

 

 

「なんでも最近、バトルの腕が大分上がったみたいじゃないか」

「いや、でも、まだイーブイでの実践はほとんどやってないから、今度はイーブイでトレーニングしなきゃ……父さんのためにも……」

「……うん」

 

 

リュウトの父であるリュウキは3年前にこの世を去った。

 

 

持病を持っていたがそれが悪化してしまったのだ。

 

 

そして、リュウキは親友だったクレインにリュウトが10歳を迎える時にポケモンのタマゴを渡すように頼んでいたのである。

 

 

1年前にリュウトに渡されたタマゴから産まれたのがこのイーブイだった。

 

 

そこへ、

 

 

「マナちゃぁん、あ、リュウト、クレイン所長」

 

 

リュウトの母でクレインの助手であるリリアがやって来た。

 

 

「マナちゃんはまたどこかに?」

「所長、そうなんですよ、お昼ごはんのあとから姿が見えなくて、どこかに隠れてるのかも」

「なぁ、リュウト、僕もお母さんも今、5年がかりのプロジェクトが大詰めを向かえてるんだ、お母さんの力も必要だからちょっとマナちゃんのこと探して来て貰えるかな?」

「うん、いいよ」

「あんまり遠くには行ってないと思うけど念のため外もよろしくね」

「うん、行くよ、イーブイ」

『イーブイ!!』

 

 

そして、リュウトは妹のマナを探しに出ていったのだ。

 

 

 

 

リュウトはマナを探して研究所内を巡っていたのである。

 

 

その時

 

 

『ONBSニュースをお伝えします、先日、アイオポート沖で消息をたった輸送船リブラ号ですが海上にて乗組員全員の無事は確認されました、しかし、リブラ号は消息をたったままで警察は乗組員の証言からして事件性も視野にいれて調査をしています……続いてのニュースです……』

「なんだったんだろうな、船が消えちゃうなんて……っと、マナはどこにいるんだろう」

「リュウト君、マナちゃんを探してるのかい?」

 

 

リュウトの所へ研究員のハイドがやって来た。

 

 

「はい、でも、どこにもいなくて」

「僕もさっきかくれんぼしてたんだけどいなくなっちゃって」

「ということは……」

「カミンコ博士のところだね」

「マナぁぁ……」

 

 

カミンコ博士とは近くの屋敷に住んでいる科学者でありマナとは仲がいいのだ。

 

 

リュウトはスクーターに乗りカミンコ博士の屋敷まで向かったのである。

 

 

 

 

「相変わらず、怪しいなこの建物」

 

 

リュウトは屋敷のベルを鳴らそうとした。

 

 

その時

 

 

「まて、怪しいやつめ!!」

 

 

身長の低い変なメガネの男がリュウト近寄ってきたのだ。

 

 

「あの、チョビ……」

「さては泥棒だな、このカミンコ博士の一番の助手である、チョビンが撃退してやる」

「いや、助手はひとりじゃ」

「なに!?お前、詳しいな、ひとりしかいないから一番は間違えなし!!」

「たしかに……」

「覚悟しろっ」

 

 

チョビンはモンスターボールからヒマナッツを出したのである。

 

 

『ヒマナッツ』

「しょうがないな、イーブイはあんまり実戦ないけど、訓練だと思って……イーブイ!!」

 

 

リュウトはモンスターボールからイーブイを出した。

 

 

『イーブイ!!』

「イーブイ、たいあたり」

『イーブイ』

 

 

イーブイのたいあたりがヒマナッツを直撃したのだ。

 

 

『ヒマナッツ!?』

「ヒマナッツ、すいとる」

『ヒマナッツ』

 

 

ヒマナッツがイーブイの体力をすいとったのである。

 

 

「かみつくだ!!」

『イーブイ!!』

 

 

イーブイはヒマナッツをかみつくで攻撃した。

 

 

『ヒマァァ……』

 

 

そして、ヒマナッツは戦闘不能になったのだ。

 

 

「やったな、イーブイ」

『ブイブイ!!』

「負けた……しかし、負けたからといってここを通すわけには……」

「チョビンさん、僕ですよ、リュウトです」

「……!!リュウト君、あ、君だったのか、いやぁ、思わず泥棒かと」

 

 

その時

 

 

屋敷の扉が開いたのである。

 

 

「あ、お兄ちゃん、こんなところで何してるの?もしかして迷子?」

「マナを探しに来たんだよ、ダメじゃないか勝手に研究所からいなくなっちゃ」

「そんなことよりカミンコ博士の発明品すごいから見に行こうよ」

 

 

マナはまた屋敷に入っていった。

 

 

「ささ、リュウト君も発明品見て行ってくださいよ、歓迎です……でも、マナちゃんはよく入ってきて大変なんですけどね」

「いつもいつも申し訳ありません……」

 

 

リュウトはカミンコと共に屋敷に入ったのだ。

 

 

「このモニターで博士の素晴らしい発明品の紹介VTRが見れますよー、素晴らしいですねー」

「あれ、マナは?」

「おや、あ、博士の部屋だ」

「また迷惑かけるといけないから連れ出すか」

 

 

リュウトはカミンコ博士の部屋へと進んだのである。

 

 

「おや、お前さんは?」

「ポケモン総合研究所に住んでるリュウトといいます」

「ほぉ、ポケモン総合研究所から来たのかい?」

「はい」

「私はアイオポートでパーツショップをしているルースじゃ、そうだ、クレイン所長に例のパーツはいつでも取りに来てくれと伝えてくれの」

「例のパーツ……わかりました」

「ねぇねぇカミンコ博士、今日はどんな発明するの?」

「秘密じゃよ……ん?リュウト君じゃな、久しぶりじゃの」

「はい」

「さてはチョビンがバトルを仕掛けたんじゃな」

「ええ、まぁ……」

「無理もない、5年前にこの屋敷に近寄った強面の女がわしの最大の発明品を盗んだんじゃからな」

「そういえばカミンコ、それってどんな発明なんだ?」

「ルース、あれは生物を瞬時に固めて生け捕りにする光線を放つ装置じゃ、そのまま同時にいたわしのもうひとりの助手が一緒に逃げたのじゃ、まぁ、スパイじゃったんじゃろうな」

「まぁ、それならチョビン君もしょうがないの、それにしてもカミンコ、お前さんにしては珍しい発明品じゃな」

「強いポケモンで襲いかかってきた場合の対処方法として作ったんじゃが装置も設計図も奪われて設計方法も忘れてしまったからわしにはもう作れん」

「よくも自分で開発した物の設計を忘れるの」

「わしの設計は思い付きだからの一度作った物は設計図が無ければ二度と作れん」

「なるほどの」

「……さてとマナ、帰るよ」

「え、お兄ちゃん、もう帰るの?……あ、わかった、お兄ちゃん、マナがいないと帰れないんだ!!」

「もう……」

 

 

その時

 

 

リュウトのP★DAにクレインからメールが入りそこには手伝って欲しいことがあるから戻ってきてとあった。

 

 

リュウトとマナはスクーターでポケモン総合研究所へ戻ると母のリリアにマナを預け所長室へと向かったのだ。

 

 

 

 

「やぁ、おかえり、実は開発している機械のテスト運用をしたいんだ、一緒に来てくれ」

「はい」

 

 

そして、クレインとリュウトは下へと向かったのである。

 

 

「これはスナッチマシン、私とジョシュア君が一緒に開発していたんだ」

「スナッチマシン?」

「ああ、トレーナーからポケモンを奪うことができる恐ろしいマシンなんだ」

「え!?」

「でも、トレーナーから奪うためにこれを開発したんじゃない、ダークポケモンを救うために開発したんだ」

「ダークポケモンってたしか……」

「リュウトも聞いたことぐらいはあるよね、人工的に洗脳され心を閉ざされた可愛そうなポケモンのことさ、さて、スナッチマシンのテスト運用をするからリュウト、装着してみてくれ」

「うん」

 

 

リュウトは渡されたスナッチマシンを腕に装着してみた。

 

 

「おお!!似合ってる似合ってる、さて、あとはこれだ」

 

 

クレインはトランクケースからモンスターボールを取り出しリュウトに渡したのだ。

 

 

「これってモンスターボール?」

「そうだよ、オーレ地方じゃ野生のポケモンは少ないから他の地方からの輸入なんだけどね」

「これ何個入ってるんですか?」

「予備も含めて100個ぐらいかな」

「100個!?」

「多かったかな、さて、これがオーラサーチャーだ、ダークポケモンの放つオーラを確認することが出来るんだ」

「クレインさん、どうしてもういないダークポケモンの対策を?」

「……5年前、ダークポケモンを作っていた研究所は解決後にはデータがなにひとつなくなっていた、ダークポケモンが再び出現する可能性は考えられる、その時のためだよ……さて、ダークポケモンを再現したバーチャルバトルでテスト運用してみよう、先に行ってるよ」

 

 

クレインは部屋から出ていったのだった。

 

 

「ジョシュアさん、クレインさんはどうしてこんなにもダークポケモンの対策を」

「ん?それは所長が言ってた通りの理由だよ」

「それは分かりますけどどこかに依頼されてるわけでもないし、ましてやダークポケモンが今、現れてる訳でもないし何か特別な理由でもあるのかなぁって」

「リュウト君、所長はさ、若い時に君のお父さんと当時の盗賊団に襲われたことがあるんだ、でも、その時、エンテイ、スイクン、ライコウに救われた」

「え」

「けど、5年前にそのエンテイたちもダークポケモンにされてしまったんだ」

「だからクレインさんはこんなにも……」

「……うん」

 

 

その時

 

 

「なんだ君たちは!?」

 

 

部屋の外からクレインの大声が聞こえてきたのである。

 

 

リュウトが部屋から出るとクレインは変な格好した連中に研究所の外へと連れていかれた。

 

 

「クレインさん!!」

 

 

 

 

リュウトは連中を追いかけて外へ出るとクレインは車に乗せられそうになっていたのだ。

 

 

「いったいどこへ連れていこうとしてるんだ!!」

「あんたの新しい研究所や」

「新しい……研究所……」

「時間ないんや、はよ、乗らんかい」

「やめろ、所長を離せっ!!」

「リュウト……」

「なんやガキ?」

「面倒だ、ナップス、食い止めろ」

「了解ですわ隊長、ええか、ガキでも容赦せぇへんで」

 

 

ナップスはモンスターボールからヒメグマを出したのである。

 

 

「イーブイ!!」

 

 

リュウトもモンスターボールからイーブイを出した。

 

 

その時

 

 

「!?」

 

 

先程着けたオーラサーチャーが反応しヒメグマから黒いオーラが出ているのが見えたのだ。

 

 

「なんだこれは!?」

「!!まさかそんな……リュウト、オーラサーチャーが反応している、そいつはダークポケモンだ、さっき渡したモンスターボールをスナッチマシンを使って投げるんだ」

「スナッチマシンやと!?」

「やってみる……」

 

 

リュウトはスナッチマシンのエネルギーをチャージしモンスターボールをスナッチボールにしヒメグマに投げたのである。

 

 

「なんてこっちゃ!!」

 

 

そして、ヒメグマはリュウトにスナッチされた。

 

 

「スナッチマシン、なんでこんなとこにあるんや!?」

「ナップス、移動だ、このことを本部に報告するぞ」

「了解」

 

 

連中はクレインを車に連れ込むと運転先に入ったのだ。

 

 

「まてっ!!」

『イーブイッ!!』

 

 

しかし、車は走り出しクレインは連れ去られてしまったのだった。




親章XD編突入です、時間はかかると思いますがお楽しみください。
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