ポケモンコロシアムXD   作:中2病人間M

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アイオポート

「えーん、所長さんが拐われちゃったよぉ!!」

「泣かないでマナちゃん、所長さんはきっと無事だから」

 

 

リリアは泣いているマナの頭を撫でた。

 

 

「リリアさん、所長のことは警察に連絡したから何か分かれば連絡がくるはずです」

「ありがとうジョシュア君」

「……しかし、まさかこんなことが起こるなんて」

「いつかまたダークポケモンが現れるかも知れないという所長の予感が的中したんだわ」

「……ダークポケモン」

 

 

リュウトはヒメグマをスナッチしたモンスターボールを見たのだ。

 

 

「リュウト、恐らくダークポケモンはリュウトがスナッチしたそのヒメグマだけじゃないわ」

「でも、ヒメグマをスナッチできたということはそのスナッチマシンは正常に動くということだよ、5年前に所長がシャドーのデータロムにあったデータから設計したそのスナッチマシンは完璧ということだ」

「ジョシュアさん……お兄ちゃんの腕の機械があったらポケモンたちを助けられるの?」

「マナちゃん、もちろんだよ……でも」

「そうね、たくさんのダークポケモンがいた場合はリライブホールが必要になるわ」

「リリアさん、肝心の所長が連れ去られたならどうにもならないですよ」

「………………」

「……母さん」

「………完成させましょう、私たちの手で……」

「!!リリアさん、私たちだけでできるわけないじゃないですか」

「あと一息なのよ、ジョシュア君、弱気なこと言ってる場合じゃないわ!!」

「………!!そうですよね、リリアさん、やりましょう!!」

「ええ、それじゃ私は上でデータを確認してきます」 

 

 

そして、リリアは上へと上がっていったのである。

 

 

「そうだ、リュウト君、スナッチしたヒメグマを確認してごらん」

「えっ?」

「5年前の事件ではダークポケモンはトレーナー以外のポケモンや人に攻撃をしていたらしい」

「何ですかそれ!?」

「ジョシュアさん、そんなポケモン怖いよっ!!」

「たぶん、ヒメグマはスナッチしたリュウト君をトレーナーと認識してると思うから試してごらん」

「………うん」

「念のためマナちゃんは少し離れてね」

「……うん」

「出てこい、ヒメグマ」

 

 

ヒメグマのモンスターボールが開きヒメグマが出てきた。

 

 

「………ヒメグマ」

「リュウト君、何か命令してごらん」

「はい……ヒメグマ、こっちにおいで」

 

 

ヒメグマは何も表情を変えずにリュウトの側に来たのだ。

 

 

「あとは命令なしに人やポケモンを攻撃しないように言うんだ」

「はい」

 

 

リュウトはジョシュアの言った通りにヒメグマに伝えたのである。

 

 

「さてと」

 

 

そして、ジョシュアはヒメグマに触れた。

 

 

「……うん、反応しないね、しっかりとリュウト君の指示を聞くみたいだ」

「マナも触る~」

 

 

マナもヒメグマの頭を撫でたのだ。

 

 

「フワフワしてる……でも、全然、喋らないね」

「そうだね、マナ」

「救うためリライブホールの完成頑張ろう!!」

 

 

そこへ、リリアが戻ってきたのである。

 

 

「リュウト、アイオポートまでおつかいに行ってもらえないかしら?」

「おつかい?」

「パーツショップにリライブホール用のパーツを頼んでるのよ」

「そういえばカミンコ博士のところにルースさんって人がいたな」

「そうそう、その人のお店よ、今日はお孫さんがいるはずだから」

「わかった」

「お兄ちゃん、パーツショップの場所ならマナ、知ってるよ、あ母さん、マナが行ってもいいでしょ、マナも役に立ちたいもん!!」

「……でも、マナちゃんの気持ちは嬉しいけど、大事なパーツだし……」

「母さん、僕がついてるから大丈夫だよ」

「……そうね、マナちゃん、よろしくね」

「うん!!任せて」

 

 

そして、リュウトはまたダークポケモンに遭遇したときのために所長が用意したモンスターボールを多めに荷物に入れ、マナを後ろに乗せてスクーターでアイオポートに向かった。

 

 

 

 

 

そして、アイオポートに着くとマナは海を見ながらはしゃいでいたのだ。

 

 

「海、何度見ても大きいねぇ!!」

「マナ、騒がないの!!……所でパーツショップってどこ?」

「あ、そうだ、パーツショップはあっちだよ」

 

 

マナはパーツショップの方へと走り出したのである。

 

 

「マナ、走っちゃ駄目だ、人にぶつ……」

 

 

マナはやはり通行人にぶつかって転んでしまった。

 

 

「いったい、転んじゃったぁ……」

 

 

マナが顔を上げると大柄の男がいたのだ。

 

 

「!?」

「あぁん?どこ見て歩いてるんだ」

「マナ!!」

「お兄ちゃん、このおじちゃんにぶつかっちゃった」

「妹がすいませんでした」

「………おじちゃんだと?よくもこの若くて美形なザクスカ様をおじちゃんと呼びやがったな!!」

「!!お兄ちゃん……」

「マナ、下がってて」

 

 

リュウトはモンスターボールからイーブイを出したのである。

 

 

『イーブイ!!』

「ほぅ、そんな弱いイーブイでやるつもりか!!」

「……ぶつかってしまったことは妹が迷惑をお掛けしました、どうにか穏便に済ませては頂けませんか?」

『イーブイ』

「済ませねぇよ、俺様のダークポケモンで叩きのめしてやるぜ!!」

「!!」

 

 

…ダークポケモン!?…

 

 

ザクスカはモンスターボールからザングースを出した。

 

 

「!!」

 

 

そして、リュウトのオーラサーチャーが反抗しザングースからはヒメグマと同じダークオーラが出ていたのだ。

 

 

その時

 

 

「おやめなさい」

 

 

赤い髪の男と青い髪の男を引き連れた老人がやって来たのである。

 

 

「そのようなポケモンをここで使うのではありません、時と場所を選びなさい」

「うるせぇ、潰されたくなかったら爺はすっ混んでろ!!」

「おやおや……」

「メチャリッチ様、ここは私が」

 

 

青い髪の男が前に出た。

 

 

「頼みますよ、アルドス」

「お任せください」

 

 

アルドスはモンスターボールからフーディンを出したのだ。

 

 

「ザングース、フーディンにダークラッシュ」

 

 

ザングースはダークラッシュで向かってきたのである。

 

 

「フーディン、サイコキネシス」

『フーディン!!』

 

 

フーディンのサイコキネシスでザングースは吹き飛ばされた。

 

 

「ザングース!!」

「……まだやりますか?」

『フーディン』

「くそっ、覚えてやがれっ!!」

 

 

ザクスカはザングースをモンスターボールに戻すと走っていったのだった。

 

 

「私が追いましょうか?」

「エルデス、もう戻ってくることもないでしょう、放っておきなさい」

「かしこまりました」

「フーディン、ご苦労」

『フーディン』

 

 

アルドスはモンスターボールにフーディンを戻したのだ。

 

 

「さて、行くとしましょう」

 

 

メチャリッチはこの場を去ろうとしたのである。

 

 

「ありがとう!!」

「ほっほっ、礼には及びませんよ、お嬢ちゃん、我々は自分たちのやるべきことをやったまでじゃ」

 

 

そして、メチャリッチはこの場から去ったのだった。

 

 

「……ザングース」

『イーブイ』

「どうしたの?お兄ちゃん」

「いや、何でもない」

『イーブイ』

 

 

…ザングース、あれはダークポケモンだった、やっぱりダークポケモンを持った人間は他にもいるってことだよな、それにあのザングースが使っていた技、ダークラッシュってのは…

 

 

「お兄ちゃん、パーツショップこっちだよ」

「あ、ああ」

『イーブイ』

 

 

 

 

リュウトとマナはパーツショップに入った。

 

 

「お、これはイーブイか」

 

 

店の中にいた航海士の男がイーブイに興味を持っていたのだ。

 

 

「これは君のイーブイ?」

「そうですよ」

『イーブイ』

「イーブイはすごい、イーブイは様々なポケモンに進化するんだ、例えば……」

 

 

そこへ、

 

 

「店番ありがとう」

 

 

パーツショップの中に男が入ってきたのである。

 

 

「ん、お客さんかい?おいらは今、この店の店番してるザックだ、よろしく」

「はい、あのポケモン総合研究所から発注を依頼してるんですけど」

『イーブイ』

「大事なパーツなの!!」

「……ポケモン総合研究所……あー、あれか」

 

 

ザックは倉庫からマシンパーツを取り出した。

 

 

「はい、これ」

「ありがとうございます」

『イーブイ』

「ありがとう!!」

「……そういえばさっきあっちで騒ぎがあったけど何かあったのかな?」

「……それはたぶん……」

 

 

リュウトはメチャリッチたちと起きたことを教えたのだ。

 

 

「メチャリッチさんか……実はみんなよく分かってないんだ、お金持ちって噂でよ、アイオポートにはたまにクルーザーで来るんだ」

「そうなんですね」

『イーブイ』

「でね、青い髪の人がザングースから助けてくれたの」

「……そのザングースはダークポケモンだったんです」

「ダークポケモン!?」

 

 

リュウトはポケモン総合研究所でのことも話したのである。

 

 

「まさか、そんなことが起こるなんて、おいらも似たような事件知ってるけど……まさかなぁ……でも、所長なら大丈夫だ、がんばれよ!!」

「はい」

『イーブイ』

「お兄ちゃん帰ろう!!」

「ああ」

『イーブイ』

 

 

リュウトとマナはパーツショップから出ていった。

 

 

「……あーあ」

 

 

航海士はリュウトを追いかけようとしていたのだ。

 

 

「どうしたの?」

「あの子、イーブイ連れてるし、頑張っているからイーブイを進化させる石をあげようと思ったのに……」

「今度あったら渡せばいいよ」

「そうだな」

「そういえばレオさんはブラッキー、エーフィを連れてたなぁ」

「石でもイーブイは進化するし、昼にはエーフィ、夜にはブラッキーに進化する、その他にもあると聞いている」

「へぇ」

 

 

航海士の持っている箱にはほのおのいし、みずのいし、かみなりのいしが入っていたのだった。




アイオポート、海辺の町ってなんかいいよね。
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