「あ、お前、クレインを連れ出したのか!?」
リュウトとクレイン所長がエレベーターに乗ろうとした時、エレベーターから研究員とラブリナが出てきた。
「ラブリナ様、このガキです、侵入者は」
「ちょっと~、クレインさん、聞いてないわよ、出てくなんて~、あのね、クレインさんはこれからとーっても忙しくなるの、だから、邪魔しないでね~」
「いいや、僕たちは帰るんだ、自分の研究所へ」
「だ~か~ら~、あなたの研究所はここ!!……全く、ナップスったらしくじったのね~、クレインさんにはこれから色々研究してもらうのよ、リライブ不可能な究極のダークポケモン、XD001のね」
「バカを言うな、僕がそんな恐ろしい研究に手を貸すわけないだろう」
「……あ、そうだ~、坊やからも言ってくれない?」
「え?」
「坊やもスナッチして使ってみて思ったでしょ、ダークポケモンは同じレベルのポケモンより強力なの、そんな強力なダークポケモンのダークポケモン計画の目標のひとつはリライブ不可能なダークポケモンを製作することよ、001はまだプロトタイプだけどいずれは完成させXDシリーズを量産して戦闘部隊だって作れるわ、そうしたらどんなに素晴らしいことか~、ねぇ、坊やからもクレインさんに協力してくれるように言ってくれないかしら~」
「うん、断る」
「!?なんてこと、坊やも協力しないって言うの……しょうがないわね、少~し、痛い目見てもらうわよ~」
「リュウトっ!!」
「分かってますっ!!」
ラブリナはモンスターボールからラブカスとアゲハントを出したのだ。
「キノココ、ヤジロン」
そして、リュウトはモンスターボールからキノココ、ヤジロンを出したのである。
「やっぱりダークポケモン使ってるのね~」
「僕は救うために使ってるんだ」
「あっそ~、さぁ、ラブカス、みずてっぽう、アゲハント、かぜおこしよ」
『ラブゥ』
『アゲハッ』
ラブカスのみずってぽうがヤジロンへ向かっていった。
「キノココ、ラブカスにしびれごな、ヤジロン、アゲハントにダークラッシュ」
みずてっぽうを放つラブカスにキノココがしびれごなを放ちまひ状態にさせ動きを止めヤジロンはアゲハントにダークラッシュで攻撃したのだ。
しかし、
「あっ……」
アゲハントがかぜおこしをししびれごなが押し返されキノココもまひ状態になり吹き飛ばされたのである。
「キノココ!!……戻れっ」
リュウトはキノココをモンスターボールに戻しドンメルを出した。
「ラブカス、みずてっ……」
「ヤジロン、ドンメル、ラブカスにダークラッシュ」
ヤジロンとドンメルのダークラッシュがラブカスに直撃しラブカスは戦闘不能になったのだ。
「アゲハント、ねむりごなよ」
「ドンメン、かえんほうしゃ!!」
ドンメンがかえんほうしゃを放ちアゲハントを戦闘不能にしたのである。
しかし、
「ドンメル……」
かえんほうしゃがねむりごなを焼ききれずドンメンはねむり状態になった。
「戻れ、ドンメル」
リュウトはドンメル、ラブリナはラブカス、アゲハントをそれぞれモンスターボールに戻したのだ。
「キバニア」
「ロゼリア、エネコロロ」
リュウトはキバニア、ラブリナはロゼリアとエネコロロをモンスターボールから繰り出したのである。
そして、リュウトのオーラサーチャーが反応した。
「……エネコロロ」
「リュウト、ダークポケモンかい?」
「ええ、クレインさん」
「ロゼリア、ミサイルばり、エネコロロ、キバニアにダークラッシュよ」
「ヤジロン、よけながらロゼリアにダークラッシュ、キバニア、エネコロロにかみくだく」
『ロゼェ!!』
ヤジロンはミサイルばりをよけながらロゼリアにダークラッシュで攻撃しようとしたのだ。
しかし、
「ヤジロン!!」
ヤジロンはよけれずミサイルばりを食らったのである。
「エネコロロ、ダークラッシュよ~」
エネコロロのダークラッシュがかみくだくで攻撃しようとしていたキバニアに直撃しエネコロロの特性によりキバニアはメロメロ状態になった。
「ロゼリア、はっぱカッターよ」
『ロゼェ』
ロゼリアのはっぱカッターでキバニアとヤジロンは戦闘不能になったのだ。
「もどれ、ヤジロン、キバニア」
リュウトはヤジロンとキバニアをモンスターボールに戻しイーブイとヒメグマを繰り出したのである。
「イーブイ、たいあたり、ヒメグマ、メタルクロー」
『イーブイ』
『ヒメッ!!』
「エネコロロ、ダークミスト、ロゼリア、はっぱカッター」
『ロゼェ』
「ダークミスト!?」
エネコロロがダークオーラのきりを発生させた。
「ダークラッシュだけじゃないのか……これじゃ視界が……」
『イーブイ!?』
『ヒメェェ!?』
そして、ロゼリアが放ったはっぱカッターが直撃したのだ。
「イーブイ、たいあたり」
『イーブイ』
「ロゼリア、ミサイルばり」
イーブイがたいあたりでロゼリアに攻撃するがイーブイはミサイルばりをうけたのである。
「そこかっ……ヒメグマ、おんがえし」
『ヒメェ』
ヒメグマのおんがえしがロゼリアに直撃した。
『ロゼェェ……』
そして、ロゼリアは戦闘不能になったのだ。
「ダークラッシュ~」
「しまっ……」
エネコロロがイーブイにダークラッシュで攻撃したのである。
『イーブイッ!!』
「大丈夫か、イーブイ!!」
『……イーブイ』
「さぁ、とどめよ、ダークラッ……」
『イーブイ!!』
イーブイはダークラッシュが命令される前にでんこうせっかで攻撃した。
「イーブイ……でんこうせっかを覚えたのか?」
『イーブイ!!』
「よし、攻め込むぞ、イーブイ、かみつく、ヒメグマ、ひっかく」
『イーブイ』
『ヒメェェ』
イーブイとヒメグマの攻撃がエネコロロに直撃したのだ。
「これで決めてやる」
リュウトはスナッチボールをエネコロロに放ったのである。
しかし、エネコロロはスナッチボールから出てきた。
「私のダークポケモンはそう簡単にスナッチできないわよ~……ダークラッシュ」
「たいあたり、おんがえし」
『イーブイ!!』
『ヒメェェ』
ダークラッシュとイーブイとヒメグマの攻撃がぶつかり合い爆発したのだ。
「今度こそ」
リュウトは煙の中へスナッチボールを投げたのである。
そして、煙が晴れると持ちこたえたイーブイと戦闘不能になったヒメグマ、そして、モンスターボールがあった。
「……やったのか」
『イーブイ』
「あらら~、負けちゃったか~、まぁ、エネコロロもそんな強いダークポケモンじゃないし私の手持ちもそんな強いパーティーじゃないからね~……いいわ、貸しにしといとあげるわ、今度会うときにまで考えといてちょうだい、XD001を見れば協力したくなるはずよ~」
「ラブリナ様……」
「負けたんだからしょうがないじゃないわ~……まぁ、デスゴルド様に叱られるのは嫌だけど、さ、行くわよ~」
「はい」
ラブリナはロゼリアをモンスターボールに戻すと研究員と共に去っていったのだった。
「いや、リュウト、すごいよ、こんな短期間でこんなに強くなるなんて……さぁ、シャドーが復活したのは確実だ、こうはしてられない、僕らも急いで研究所に戻ろう」
「はい!!」
そこへ、
『イーブイ』
イーブイが何かを咥えてやって来たのだ。
「よく、頑張ったなイーブイ……これは?」
「どれ、ちょっと見せてごらん……うん、何かのデータロム……かな、重要な物かも知れない、研究所で調べてみよう」
「じゃあ、戻りましょう」
『イーブイ!!』
「ああ」
そして、リュウトたちは研究所へ戻るのだった。
原作よりラブリナの口調は少し軽くしました。