「ここがオアシス?」
「そうだよ、リュウト」
リュウトとシホはポケスポットのオアシスにやって来た。
「スクーターのふたり乗りとか始めてだからワクワクしちゃった」
「僕も初めてだから緊張したよ」
「緊張!?」
「気をつけないと危ないからね」
「あ、そういう意味か」
そこへ、
「リュウト君、シホちゃんじゃない」
アゲトビレッジでダークポケモンのリライブに協力してくれたミレイがいたのだ。
「「ミレイさん」」
「あ、リュウト、ミレイさんと知りたいだったんだ」
「うん、ダークポケモンのリライブに協力してくれたんだ」
「それより私はどうしてふたりが一緒にいるのかの方が気になるな、もしかして、カップル?」
「「違います!!」」
「相性ピッタリだね」
「……そんなことよりミレイさんはここで何してるんですか?」
慌てたシホが話題を変えたのである。
「あ、そうそう、ギンザルさんに誘われてポケスポットに来たのよ、ほら、私のバイクのサイドカーに乗ってるよ」
ミレイの指す方には大きいバイクがあり、そのサイドカーに大男が座っていた。
「あの人がギンザルさん?」
「そうだよ、リュウト」
「てか、ミレイさんのバイク大きいですね」
「あれはね、レオさんから貰ったバイクなんだよ」
「レオさん?」
「ミレイさんの彼氏さん」
「シホちゃん、彼氏じゃないよ」
「ミレイさん、あれから会ってないんですか?」
「……うん、たぶん、シンオウ地方にいるのは間違いないんだけど、ポケモンハンター追いかけまわしてるみたいだし、私が会いにいったら邪魔になると思うんだよね」
「駄目ですよ、待ってるだけじゃ」
「うん、でも、今は待ってたいんだよね、いつか会える気がするから」
「まぁまぁ、シホちゃんもそのあたりで」
サイドカーを降りたギンザルがシホを静止したのだ。
「さて、はじめまして、パイラタウンのギンザルだ」
「ポケモン総合研究所から来ました、リュウトです」
「ここに来たってことはポケスポット目当てかな」
「まぁ、そうですね」
「そうかそうか、それはいいね、じゃ、ポケスポットについて説明しよう」
ギンザルはリュウトにポケスポットの使い方を教えたのである。
「この台にポケモンフーズを入れる、それから暫くしたら見に来る、野生のポケモンが食べていたらバトルして捕獲する、簡単だろ、ポケモンフーズは何でもいいがオススメはミレイさんのやつだ、フェナスシティのキッチンカーで売ってる」
「キッチンカー?」
「リュウト、ミレイさん、普段はフェナスシティでキッチンカーでカフェしてるの」
「すごい、手作りなんですか?」
「うん、かなり栄養高いよ、野生のポケモンってオーレじゃいるにはいるんだけど食べ物が少なくてね、だから、食べに来たポケモンに栄養つけてもらいたくて、もし、ゲット出来なくてもその子がお腹いっぱいになれるように考えたんだ」
5年前、レオがワルダックを撃破した後、レオはミレイとダークポケモンたちをリライブしようと活動していた。
そして、レオとミレイはエクロ峡谷近くの洞窟にいたのだ。
「バンギラス、リライブの進行が遅いな、やはり、ダークポケモンとして強化されたからか」
「うん、ダークオーラも普通の子よりも多いよ」
「そうか」
レオは入れ物からポケモンフーズを取り出したのである。
「バンギラス、これを食べろ」
バンギラスは命令通りそれを食べた。
「また手作りなんだね」
「まぁな、かなり栄養高くした」
「ん?どうして」
「こいつらは戦闘マシンとして使われてた、きっと食事も最低限だったんだろう、前にマクノシタやアリゲイツにフーズやった時も命令した途端、すぐ食ってたからな」
そこへ、何体かの野生のポケモンがやって来たのだ。
「!!野生のポケモンか、珍しいな」
「本当だね」
レオは器を出し、ポケモンフーズを野生のポケモンたちにあげたのである。
「優しいんだね、レオ」
「このオーレの環境、野生のポケモンたちも食事は最低限だ、このポケモンたちにもたくさん栄養とって欲しいからな」
「本当にポケモン好きなんだね、野生のポケモン増えるといいな」
「増えたら増えたで問題だ」
「え?」
「増えれば増えたでポケモンたちの食い扶持が減る、オーレでこれ以上の野生のポケモンと人間の棲み分けは困難だ、増えた分は捕獲されるといいがそれも現実的じゃない」
「……うーん、難しい問題だよね、それにこういう洞窟も巣にするにも食べ物少ないしな」
「人間が先に住んでることもある」
「いやいや、それはないでしょ」
「……俺だよ、ここに住んでたのはな」
「え?……スナッチ団のレオの部屋?」
「スナッチ団に入る前だ、何人かと集団で暮らしてた、あのヤッチーノもいた」
「他の人たちは?」
「色々あって、俺とヤッチーノはスナッチ団、その他は故郷に帰った」
「会いに行かないの?」
「最初は再会することを目標にしてたが状況が変わったからな」
「私も行く、会いたい」
「なんでだよ……で、さっきの話だが、モンスターボールがない以上、保護しようとするやつもいない」
「あ、話しそらしたな、もう……!!そうだ、だったら私、野生のポケモンたちにポケモンフーズ配るよ、そしたら少し増えても平気じゃない?作り方、教えてよ」
「教えるのはいいがひとりでボランティア活動するのか?」
「それはたぶん、無理だけど、なんかいい方法あるよ!!たとえばポケモンフーズを置いて食べに来た子をゲットするとか、あ、でも、そこもモンスターボールの問題とか起きるか」
「どうしたんだ、ミレイさん」
「あ、ギンザルさん、いや、そのポケスポットを思いついた時のこと思い出してて」
「いや、すごい思いつきだったよ、環境の変化で増加した野生のポケモンの保護の一環としてポケスポットにポケモンフーズを置いてやって来たポケモンをゲットする、野生のポケモンがまだいた頃の人間は懐かしがり、若い世代は一種のアクティビティとして盛り上がり、さらに捕獲が可能になったことでポケモンハンターの密輸が減り、管理することで野盗が住み着くことも難しくなり、治安もよくなる」
「それにモンスターボールもシルフカンパニーの協賛で格安で輸入できるようになりましたからね」
「本当にミレイさんには脱帽したよ」
「……レオのポケモンへの思いが全部なんだけどね」
ミレイは誰にも聞こえない声でそう言ったのだった。
因みにポケスポットも殆どはレオ、ヤッチーノが住んでいたことがある場所であった。
その後、リュウトはギンザルたちと複数のポケスポットを周り、ギンザル、ミレイと別れたあと、最後にリュウトとシホでポケスポット、洞窟にやって来た。
「ここが最後のポケスポットだよ……あれ、誰かいるね」
洞窟には男が二人いたのだ。
「あれ、あのふたりはたしかパイラタウンで」
洞窟にいたのはヘボイとトロイだった。
「おい、ヘボイ、全然、ポケモン捕まらないじゃないか」
「しょうがないだろ、トロイ、こんな残飯じゃポケモン食いつかねぇよ」
その時
「ちょっとぉぉ!!」
シホがヘボイとトロイにかけ寄ってったのである。
「ポケスポットにこんなもの置かないでください、ルールとして置いていいのはポケモンフーズに限ります!!」
「シホ、もめないもめない」
「だってリュウト、こんなの野生のポケモン食べて体調崩したら元も子もないし、異臭がしてポケモン近寄らなくなったらあれだもん」
「まぁ、それもそうか」
「おい、なんか文句あるのか、ここは誰かの土地か?」
「そうだそうだ、ヘボイの言う通りだ!!」
「パイラタウンの所有する土地です!!管理もギンザルさんがしてる場所だからルールは守って!!」
「シホ、感情的にならないで」
「だってリュウト……」
その時
「お前ら〜、ポケモンちゃんたちは見つかったかい〜」
洞窟へ特徴的なアフロ頭の男がムーンフォークをしながらやって来た。
「「あ、兄貴……」」
「え、誰」
「ミ、ミラーボ」
シホは震えていたのだ。
「シホ……」
「リュウト、あの人、5年前の事件でシャドーの幹部としてパイラタウンを裏で仕切ってたミラーボだよ、私はその時はパイラタウンにはいなかったけど相当悪さしてたみたい」
「う〜ん、お嬢ちゃん、僕のこと随分と詳しいね〜、けど、そこまでペラペラ喋れちゃ、ちょっと痛い目見てもらおうかな〜」
「ひっ!!」
「シホ、下がってて」
「リュウト……」
「シャドーなら放っておけない」
「うん、何か勘違いしてるみたいだけど僕は今はシャドーじゃないよ〜、あんな組織は脱退して今はさすらいのミラーボ、いずれポケモンで軍団作ってオーレを征服する男さ、少年にも痛い目見てもらおうか、レッツ・ミュージック・スタート!!」
ミラーボはモンスターボールからルンパッパとビリリダマを出したのである。
「オーラサーチャーが反応した、ビリリダマ、ダークポケモンか」
リュウトはヤジロンとエネコロロを出した。
「ルンパッパ、あまごい、ビリリダマ、ダークラシュ」
「エネコロロ、ビリリダマにダークラシュ、ヤジロン、ルンパッパにこうそくスピンだ」
『ヤジッ!!』
エネコロロのダークラシュがビリリダマとぶつかり合い、ヤジロンはこうそくスピンでルンパッパを攻撃したのだ。
「き、効いてない……」
「そのレベルじゃ僕のルンパッパには敵わないよ、ハイドロポンプ」
『ルンパァ!!』
ルンパッパのハイドロポンプがヤジロンに直撃しヤジロンは戦闘不能になったのである。
『ヤジ……』』
「もどれ、ヤジロン」
リュウトはヤジロンをモンスターボールに戻した。
…強い、さすがは元シャドーの幹部、ヤジロンの与えたダメージもとくせいで回復してる、こうなったらせめてビリリダマだけでも…
「イーブイ!!」
リュウトはイーブイを出したのだ。
「ビリリダマを総攻撃だ、イーブイ、でんこうせっか、エネコロロ、イーブイに当てるなよ、ダークラシュ」
『イーブイ!!』
イーブイのでんこうせっかとエネコロロのダークラシュがビリリダマを攻撃したのである。
「ダブルバトルの基本、2体1にもっていくためルンパッパより弱いビリリダマを攻撃したんだね〜、選択はいいね〜、でも、今のレベルじゃ敵わないよ〜、ハイドロポンプ〜」
『ルンパ!!』
ルンパッパのハイドロポンプはエネコロロに直撃し戦闘不能になった。
「もどれ、エネコロロ、ヒメグマ」
リュウトはエネコロロをボールに戻すとヒメグマを出したのだ。
「ビリリダマに再度攻撃だ、イーブイ、でんこうせっか、ヒメグマ、おんがえし」
『イーブイ!!』
『ヒメッ!!』
イーブイとヒメグマはビリリダマに攻撃したのである。
「今だ」
リュウトはスナッチボールをビリリダマに投げた。
「ん?まさか、これはスナッチボール、なんでこんな少年がスナッチマシンを……」
ミラーボはスナッチボールの登場に驚愕していたのだ。
そして、ビリリダマはスナッチされたのである。
「驚いたね〜、まさかスナッチマシンとは〜、ハァ、やめだやめだ〜」
ミラーボはルンパッパをモンスターボールに戻した。
「どうして戻したんだ」
「そんなの今の君じゃ、僕には勝てないからに決まってるじゃん〜、そんな弱いビリリダマはいらないし〜、でも、君、いずれは強くなりそうだよね〜、ね、僕の子分にならないかい〜」
「は?」
「いつか旗揚げするミラーボ組の構成員になろうってことだよ〜」
「断る」
「ま、そう言うと思ってたよ〜、まぁ、どうせ修行しても僕には勝てないと思うし、せいぜい頑張ってよ〜アディオス、いくよ、お前ら〜」
「「はい」」
ミラーボたちは洞窟から出て行ったのだった。
「大丈夫、リュウト」
「負けちゃったな、あいつらが撤退しなければ勝てなかっただろうし」
「しょうがないよ、最初から強い人なんていないもん」
「ありがとう、シホ」
「ううん」
「……あいつらがぶちまけた残飯掃除するか」
「うん!!」
その後、リュウトとシホはミラーボたちの残飯を掃除したのだ。
「こんなもんかな」
「そうだね、リュウト、そろそろ解析どうなったか気になるし戻ろうか」
リュウトとシホはパイラタウンに戻りリュウトのポケモンをポケモンセンターで回復させると共にONBSへと戻っていったのである。
「すっかり遅くなっちゃったね」
「まだスレッド兄さんは上にいるみたい」
その時、局内にシャドーの戦闘員が入ってきた。
「シャドー!?」
「リュウト、シャドーがどうしてここに……」
「邪魔するぜ、代表のレンか、解析のプロのスレッドを出してもらおうか」
「隊長、そこのガキはこないだラボを荒らしたやつですよ」
「……そうか、だが、今回の目的はロムの回収だ、放っておけ」
「シホ、外へ逃げるんだ」
「……でも、リュウトは……」
「食い止める」
「そうか、そういうことか、どけ」
シャドーの隊長はリュウトを蹴飛ばすとシホの腕を掴んだ。
「シホ!!」
「リュウト!!」
「聞いたことがある、スレッドには妹がいる、たしか名前がシホだったな、こいつを人質にする、お前たちは邪魔者を食い止めろ」
「「「了解」」」
シャドーの隊長はシホを連れて上の方へと上がっていったのだった。
シホ、登場回数可能な限り増やします、ミラーボはゲームだと普通に倒せますがコロシアム編でレオを手こずらせた男ですし、コロシアムのゲームだとルンパッパなのにXDではハスブレロって不自然なので今作では現状はリュウトより強いけどビリリダマ、スナッチされた後、飽きて撤退したことにしました、そのまま戦ってたらリュウト負けます。
追記、ポケまんまの設定はポケモンフーズにすり替えました