河童なんだけど生身で配信してたらVtuberだと勘違いされたんで事務所作ります。まる。 作:東風ますけ
俺は友達なんて贅沢なモノは、持ちはしなかったし、持てなかった。
──あの日までは。
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雨が降った。降っていた。降りしきってた。そして、冷たく澱んでいるけれど暖かく、妙に優しい雨だった。
「………なーんて、気取ってみても。なーんも起こりやしないしなー」
俺はルーベルト。ごく普通の河童だ。まぁごく普通かどうかは俺にもわからん。なんせ同族と会ったことがないからな。なんなら人間とも碌に会話してないぜ。お陰でコミュ力は全然上がらないぜ。文章なんてもっての外だ。”ありえない”。
俺が文章を書くことなんて到底ありえない。そう信じて生きてきた。
「………ねぇ?あなた、もしかして河童!?」
この人に会うまでは。
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その人間に話しかけられた俺はホイホイと付いて行った。だって退屈だし。暇だし。何もやることなく、ニートで、穀潰しで、人間とあまり接触しない俺にとって人間の話し相手というものはまさしく、千金に等しい宝物だった。
その人に誘われて最寄りの喫茶店にふらりと入店した。奢りらしい。やったぜ。
………店の中には幸い、他の人間は居なかった。居たのは店主ただ一人。まぁ他の人間がいたら騒ぎになるかもだしな。不安要素は無い方が嬉しい。
窓際の一際目立つ席に座った俺たちはコーヒーを頼んだ。
話を聞くと、その人はどうやら社会人になったばかりの新米さんだった。それも小説家の編集さん。
「で、そんな未来ある若者が俺のような河童に何用で?」
「ルーベルトさんは私より年下じゃ無いですか!………コホン!貴方には私のパートナーになって貰います!」
「俺、人間と結婚するつもりは無いんだ」
「違いますよ!勘違いしてます!ていうか自意識過剰過ぎじゃありませんか!?どんだけ自分に自信があるんですか!」
「彼女居ない歴=年齢ですがなにか?」
「自慢することじゃありませんよ!彼女居ない歴はステータスにはなりませんからね!肝に銘じといて下さい!」
目の前の人間は兎に角、ハイテンションだった。どこまで行っても進み続けようとするその気概は好印象だが、やや猪突猛進気味だな。美人なのに不思議と距離を取られてモテないタイプと見た。
「失礼ですね!コレでもモテますよ!」
「しれっと心の声を読むんじゃない」
「特技ですから⭐︎」
「あっそう」
「む。ルーベルトさん。そういう言い方は嫌われますよ?」
「嫌われるったってよ、まず俺、話す相手いないし。それ考えたら別に嫌われる物言いでも関係ないだろ」
「 わ た し が き に し ま す ! 」
「圧すごいなアンタ。しっかし、要はアンタ。今までの会話を踏まえるに、俺に『小説家』になれって言いたいんだろ?」
「まぁそうですn(断る)……えぇ(困惑)。理由は何ですか?」
「俺がそもそもやる気がない。つぅかやり方わからん」
「やり方なら私が教えてあげますから!ね!なりましょうよ!小説家!」
「ことわr(断ることを断るッ!)……えぇ(困惑)」
「あなたは才能の塊なんです!お願いです!ここで貴方を取り逃したら私、一生後悔すると思うんですよ!」
「なんか俺が害獣みたいな言い方だな」
「それは気にしないで下さい」
「おう」
いつの間にか俺は相手のペースに呑まれていた。
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〜5時間後〜
「でな!ここでカッパパがこう言うんだ!『カッパパパパパ、カッカ、カッパパカ!』ってな!」
「おおおお!!!!そこの臨場感と怒涛の伏線回収感凄いですね!妄想が捗りますっ!………ルーベルトさん」
「でなここがこうなって────」
「ルーベルトさん!!」
「……どうした?今、覚醒シーンを語ろうとしたんだけど」
「それは気になるので後で聞かせて欲しいんですけど…。それはそれとして、時計!時計見てください!」
ん?時計?俺は何となく時計に目を向けると…。
「19時だとォォォォォ!!!やべぇ!門限破っちまった!」
「まずい!マズイ!!不味い!!!このままじゃ私が未成年のショタを唆して夜遊びに持ち込んだショタコンの変態扱いされちゃう!」
「事実だろ(ルーベルトさん。世の中には言っていいことと、悪いことがあるんですよ?)…わかった!わかったからその顔マジでやめてくれ!」
「わかれば宜しい………て違う!どうしましょうルーベルトさん!」
「どうもこうも、もう帰るしかねぇだろ!一刻も早く帰って安心させねぇと!」
「いいプランです!私も一緒に謝りに行くので案内して下さい!」
「助かる!うっしゃ行くぞ!」
「マスター!ご馳走様でした!」
「おう。また来いよ。ショタコン」
「酷い!マスターのハゲ!」
「(怒)」
「ありゃあめっちゃ怒ってるな。後で謝っとけよ?」
「そんなことより急ぎましゃう!れつごーです!」
「おう!」
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結果から言おう。メッチャ怒られた。
「我のルーベルトをそそのかしたコイツはもうアレだ。二次元に閉じ込めよう。そうだ!それがいい!」
「いいやブーイ。それじゃワシの怒りは収まらない。凍らして永久凍土へ放り込もう」
「ひぃぃぃぃぃ!?!?!?」
「2人とも門限ちょっとばかし破っただけで大袈裟じゃねぇか!?」
「「自分の子供は大切だろうが‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」」
「「すみません。ホント、すみません…。」」
結論。メッチャ怒られた──!
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それから俺たちは毎日遊んだ(門限に怯えながら)。
遊ぶって言っても俺は慣れない小説を書き、それに合う絵をこの人が書くというまぁまぁ商業的な遊びだ。
「なぁ鈴木ネキ。俺がもし小説家になってアニメ化するくらい大成功したときはなんかお祝いしてくれよ」
「それは勿論やりますけど、それってサプライズの方が盛り上がりません?」
「確かに!じゃあその時には俺に伝えないでサプライズしてくれよ!」
「わかりました!そのときは全力でルーベルトさんをびっくりさせます!」
「ああ!『約束』な!」
「はいっ!『約束』ですっ!」
昔────俺たちは一つ、『約束』した。
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────そして現代。
「フハハハハハ!!!サプライズにしちゃ、ちょっと力入りすぎじゃねぇか?コスプレと、ボイチェンだろ…?ククク…」
「だ、だってルーベルトさんから言い出したじゃないですか!」
「ごめんごめん。悪かった悪かった。…ク……ククク…」
「本当に悪いと思ってます!?」
「………なぁキユ。我、あの人間に見覚えがあるぞ」
「奇遇じゃな。ワシもそんな気がするぞい」
「もしかしたらお二人、何処かで会ったことがあるんじゃ無いんですか?」
「ん。可能性は充分」
「ん〜?なんか思い出せないな」
「ワシも……はぁ。歳はとりたくないものだなぁ」
「あっ!お義父さん!お義母さん!ご無沙汰してます!鈴木です!」
「「あっ(察し)………久しぶり」」
「やっぱりお知り合いでしたか!」
「ん。私たちの勘はよく当たる」
「にしても鈴木ネキ、ホントにサプライズの約束守ってくれたんだな………グスッ」
「ちょっ!?ルーベルトさん!?なんで泣きそうになってるんですか!?」
:なんか珍しくルーベルトが泣きそうになってる
:レアだなこりゃ。伝説になるぞ
:リアタイできてよかった!
:500000人に泣き顔見られるぞルーベルト
:ていうか結局どゆこと?
「あぁ。(グスッ)説明しないとな(グスッ)。この人は俺の相棒。通称鈴木ネキだ。わからない人に説明するとアレだ。『異世界カッパーズ』のイラストレーターだ」
:ふぁ????かの神絵師がこの方!?
:あの伝説の鈴木ネキ!?
:異世界カッパーズを俺たちでも理解できるようにしてくれている縁の下の力持ちのあの鈴木ネキ!?
「あはは……ども…?」
「もっと自信持てよ!相棒!」
俺は鈴木ネキの背中をポンと優しく叩く。
「きゃ!?セクハラですか!?ルーベルトさん!」
「ショタの俺を夜連れ回したお前にだけは言われたく無いわ」
「もういいじゃないですかそれは!」
:おっと?犯罪の匂いが…?
:閃いた
:↑通報した
:ここまでテンプレ
:ここからテンプラ
:このさきテンプル
「あの、社長」
「なんだい団さん」
「そろそろかくれんぼしません?」
「おぉ!そうやな!すっか!かくれんぼ!」
かつて、友達だったあなたは………今!
俺のかけがえのない相棒だ!
どうも東風です。ご愛読ありがとうございます。さて、みなさんは、現時点で、どのキャラが好きですか?キャラクター作りをする際のモチベになりますので、是非気軽にお願いします!なんとなくでいいので好きなキャラに投票お願いします!あ、別に結果で出番が偏ったりは一切しないので、是非気軽にお願いします!
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ルーベルト
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ブーイ
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キユ
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朱音
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団さん
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鈴木ネキ