河童なんだけど生身で配信してたらVtuberだと勘違いされたんで事務所作ります。まる。 作:東風ますけ
キッチン。それ即ち戦場。
包丁からまな板までの間なら何でも揃うその場所は、ホラー映画の見所としても愛用される。
たとえば………
「ヘイ!ジョニー、ここから早く逃げようYO!」
「誰がジョニーですかルーベルトさん。言ってみて下さいよ」
「ごめんて」
そう。こんな感じだ。
「いやどんな感じですか!?」
「知らん。………やべぇ、足音がするぞ」
俺と鈴木ネキはこっそりと息を殺す。
「本当ですね。ハンターが直ぐそこに来てます。全身緑色のバケモノが………チラッ」
「いや俺、生物兵器じゃねぇから。Tウイルスじゃねぇから」
「そういえばそうでしたね」
「どういえばそうなるんだよ」
「ルーベルトさんっていっつもそうですよね!私のことなんだと思ってるんですか!」
「タダのヤベェ奴」
「こんのぉ!」
「ちょ!?首絞めんな!ギブ!ギブアップです!」
「よろしい」
「暴力はダメだと思うんだ。暴力は」
「よろしい」
「ダメだって言ってんだろ!聞けよ!人の話を!」
「ルーベルトさんは人じゃなくて河童ですけどね」
「そういえばそうだったな」
「どういえばそうなるんですか」
:コイツら何やってんだ?
:夫婦かよ
:爆発しろ
:わけがわからないよ
:バイオは流石に笑う
:鈴木ネキ脳みそアンブレラかよ
:↑やめとけやめとけ!アイツは頭アンブレラなんだ。鈴木ネキ、年齢不詳。おそらく独身。仕事は完璧にこなす女だが、情熱が強すぎて常に暴走気味。なんだかエリートっぽくて気品漂おう顔と物腰をしているから男性視聴者からモテるが、会社からは大量の仕事を渡されているため、休みはないんだ。
:↑吉良の同僚さんコンチャっす!
:↑この間僅か2秒ッ!
:↑恐ろしく早いタイピング……俺でも見逃しちゃうね【見逃しニキ】
:↑いや見逃すんかい!
:↑見逃しちゃうね…(お返事)【見逃しニキ】
:見逃しニキかわいい
:ファンになりました
:チャンネル登録した
:恐ろしく早い声援…俺でなきゃ見逃しちゃうね【見逃しニキ】
:うぉぉぉ!かっけぇ!
:見逃しニキ!見逃しニキ!
:見逃しニキ!見逃しニキ!
「ルーベルトさん。なんかコメント欄めっちゃ盛り上がってますけど」
「気にすんな。それよりマジで足音近づいてきたぞ」
「たしかハンターは紅さんでしたよね?」
「あぁ。あと団さんもな」
俺たちが談笑しているこの時でさえ、ハンターの団子と紅(団さんと朱音)が俺たちを探しにきてる。
ちなみに某逃走を意識して一秒千円を十五分だ。
だから賞金総額は900000円!
ちなみにハンターサイドは一人捕まえるごとに十万円だ。俺、鈴木ネキ、キユ、ブーイの四人だから合計四十万。
………正直、範囲がこの事務所の中だけだもんで狭い。すこぶる狭い。もうヤベェくらい狭い。そんな、狭い空間の中で二人が固まっていると言うことは………?
──足音が止まった。
ふと上を見上げると、そこには、ザ・暗黒微笑って感じの二人の顔が………!
「「ハンターだぁあ(ネットリ)」」
「「うぎゃあああああ!!!」」
:こっわ!
:うーん、10点満点中10点!
:こりゃ、マジな目だ
:ガンギマリっていうよりは、完全に獲物を狩る野生生物の目だ
俺たちは必死に走り出したが、鈴木ネキがこけてしまった。
「タッチです!」
「ん。今夜は焼肉」
「ルーベルトさぁぁん!早く逃げて下さい!」
「おう!わかった!」
俺は鈴木ネキが捕まっている間に俺は今いる2階から、スタジオのある3階へと駆け上がった!
【鈴木ネキ 脱落】
【残り三人】
【残り時間九分】
■■■■■■
「どうしてお前は我に付いてくるんじゃい」
「そんなの決まってるだろ?俺だけが生き残ってお前に給料渡さない為だ」
「あぁんまりぃだぁぁぁ!!!」
「ハハハ。ウケる(真顔)」
「それ以上そのふざけたクチバシ開いてみろ、切り落としてグツグツのシチューにしてやるからな」
「あぁんまりぃだぁぁぁ!!!」
「ふー。スッとしたぜ(仕返し完了)」
「………ん。ブーイ。タッチ」
いつのまにか朱音が横に居た。お前マジで気配ねぇなぁ!
「ん。クセになってる。音殺して歩くの」
「あぁんまりぃだぁぁぁ!!!」
ブーイは膝から崩れ落ちた。そんなブーイを尻目に置かずに朱音が襲いかかってきた!
「ん。ルーベルト。逃げないで」
「紅!てめぇに人のココロはねぇのか!」
「ん。ない………ちっ」
話しながらも朱音は全力で捕まえようとしてくる。
「コイツやべぇ!もう降りるしかねぇ!」
俺は一階を目指し出した!
【ブーイ 脱落】
【残り二人】
【残り時間五分】
■■■■■■
「くっそ!何でこんなに雪があるんだよ!」
2階から1階への階段が雪で通行止めになっていた。
キユだ………アイツ、俺から900000円ぶんどる気だな?
「フハハ!ワシの勝ちじゃな!ルーベルト!」
「………いい度胸だ!手始めにまずその貧相な身体をむきだs………お?」
「タッチです。キユさん」
いつの間にかキユの隣には団さんが居たらしい。
「………え?な、なんで…?」
「なんか不思議そうな顔してますけど、普通にエレベーターで降りてきましたよ?」
………そう。キユが塞いだのはあくまで『階段』のみ。エレベーターは想定外だったらしい。アホやな。
【キユ 脱落】
【残り一人】
【残り時間一分】
「よし二人ともよくやった!300000円ゲットだな!」
「ん。100000足りない」
「これからは大丈夫そうですけど、今月は家賃がピンチなんですよ!」
「げ!そんなこと言われると逃げにくい…」
:あら情に訴えかけるのがお上手
:(良心的に)逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ
:エヴァーに乗るのよエヴァーに!
:↑バイオレット…?
:↑まぁ間違ってはないな(カラー的に)
:↑コレがパルデアかぁ…まるで庭みたいだ
俺がしどろもどろと立ち往生していると朱音が3階からじわじわと追い詰めて来る。ソレに続いて共鳴するかの様に団さんも2階に来やがった。
マズいな。逃げ場がない。
………しゃーねぇ。
「じゃあなお前ら!明日から1人配信頑張れよ!」
「え!?社長!」
「え!?待ってルーベルト!」
「ちゃんと見るからな〜♪」
パリィン!
俺は窓ガラスを蹴飛ばして地面に着地した。
………あ。そうだ。肝心なこと言い忘れてた。
俺は外から2階に向けて。
「おーい団さん〜紅〜!口座に入金しとくからな〜!あとで確認しとけよー!………後片付けはブーイにやらせとけー!」
「了解です!」
「ん。了解」
俺は2人の返事を聞くと同時にホテル探しの旅に出かけた。視聴者困惑してっかな?
俺はスマホを取り出してコメント欄を見る。
:えぇ(困惑)
:社長ならもっと会社大切にしろよな…
:3Dがなんでこんなにぬるぬるなんだ?
:まさかの外まで対応済みとは!
:今外に歩いてるピッチピチのモーションキャプチャー着てる奴いたらソレソレ多分ルーベルト
:探せ!探せ!
:他のVならやらんけどルーベルトならええやろ!
………コイツら………………はぁ。
とりあえず団さんと朱音の口座に今月の給料早めに入れといてやるかぁ!
俺は銀行へと向かいだした。
………え?なんでホテル探すのかって?
やだなぁ言わせんなよ恥ずかしい。
………一階ってさ、俺んちなんだ。
………雪まみれなんよ………はぁ。
どうも東風です。ご愛読ありがとうございます。さて、みなさんは、現時点で、どのキャラが好きですか?キャラクター作りをする際のモチベになりますので、是非気軽にお願いします!なんとなくでいいので好きなキャラに投票お願いします!あ、別に結果で出番が偏ったりは一切しないので、是非気軽にお願いします!
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ルーベルト
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ブーイ
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キユ
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朱音
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団さん
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鈴木ネキ