河童なんだけど生身で配信してたらVtuberだと勘違いされたんで事務所作ります。まる。 作:東風ますけ
私は元々、死ぬはずの人間だった。
そういう、運命を受けた人間だった。
絶望して、苦しんで、もうどうでもよくなって、泣いて笑って、最後にもう一度だけ泣いて。
そうやって死ぬ手筈だった。
もしも死神がいるとするなら、その鎌は常に私の首に触れ続けていたのではないだろうか?
それほどまでに、私は…………。
────燻っていた。
………でも、それを変えたのは────。
『…………あなたみたいな未来ある若者が命を捨てるのは勿体無いですよ?』
「………勝手にして」
『………じゃあ勝手に喋らせてもらいますね』
「………喋らなくていいよ。どうせ、あなたも死ぬつもりでここに来たんでしょ?」
『………バレてましたか。えぇ、私もあなたと……… ”同じ” です』
「………ん。知ってた」
『知ってた。……ですか。………じゃあ、私のことは?」
「………なに、言ってるの?………質問の意味が、よく、わからないんだけど?」
『私のことはどれくらい知っているんですか?という質問ですよ。好きな食べ物とか、女の人のタイプだとか!』
「………正気?私たち、これから自殺するんだよ?」
『だからですよ』
「………」
『あなたも本当は喋りたいんじゃないですか?だって寂しいじゃないですか。家族にも看取られることなく、誰にも必要にされずに死んでいくなんて』
「………あなたは何?私を止めたいの?」
『……まぁ、正直に言えば………そうですね。そうなると思います』
「………朱音」
『………え?』
「灼火 朱音。私の、名前」
『………ハハハ』
「………ん。何かおかしい?」
『いえいえ!滅相もない!ですがしかし、……いえ、かなり。驚きましてね』
「………素直な女は嫌い?」
『タイプですよ。どうです?いまから一緒にお茶でも?」
「フフッ。どうせ死んじゃうのに?」
『だからこそですよ!私としては、せめて、人生の最後くらいは『華』があってもいいんじゃないかと思うんですよね!』
「………私、高校生だよ?」
『………じゃあ私は犯罪者ですね?』
「………ふふっ。あははは!あはははははは!!!」
『……そんなに笑わないで下さいよ……マジになっちゃうですから』
「………それって私にマジになっちゃうってこと?」
『………あなたがいいなら。是非」
「……ん。いいよ!」
『………じゃあ、もう、こんなこと、辞めましょうか!』
「ん。そうだね。なんか、もう、馬鹿馬鹿しくなっちゃった」
『じゃあ早速喫茶店でも行きましょうか!灼火さん!』
「………名前」
『え?』
「………だから、名前。あなたの名前、まだ聞いてない」
『あっそうでした!……初めまして!望月 団です!』
「ん。よろしく団さん」
『じゃあ灼火さん。改めて喫茶店へ──』
「待って」
『………え?』
「呼び方。朱音」
『………わかりました。行きましょうか!朱音!』
「うんっ!団さん!」
私はその日、揺らめく月の様な輝きに照らされて、燻っていた私の心。
──焔が、消えた気がした。
■■■■■■
「……ん。過去編終了」
「……ううっ、あの時の紅はロリっぽかったです…」
「団さん、私は気にしないけど、世間様は今の発言アウトだと捉えるよ」
「じゃあちょっとその世間様をぶっ飛ばしてきます」
:【悲報】あんなにいい話だったのにぶち壊された
:初配信から胃もたれしそうな……というかした配信だったな
:こいつらヘビーだ…
:これにはマーティ少年もニッコリ
「………まあ今の紅の方が可愛いですけど!」
「………ん。あたりまえ」
「そうでしたね。最近はご飯もしっかり食べれてますし!」
「………もう、戻れないかも…」
「………視聴者の皆さん助けて下さい。自分の嫁の舌が、全身緑色の社長にNTRました!」
:言い方ァ!?
:まさか団さんがこういうキャラだとは思ってもなかった
:というかそれルーベルトだろ
:呼んだ?【ルーベルト】
:うわぁ!?オフロ○キーかよお前!?
:今度焼肉奢ってやるからな?【ルーベルト】
「わーい!」
「やっぱり持つべきものはルーベルト社長ですね!ヨッ!ニッポンイチ!」
よ、よせやい……(照れ隠し)(かわいい)
プルルルル…
ん?メールがなんかたくさん来てる。
どれどれ…?
:僕も連れってよ!【カブの神様】
:ワシも連れて行って欲しいっキャ!【メスガキ人参】
:じゃあオデモ【訛りもやし】
:私もいいですか?【おっとりジャガイモ】
:俺様も行くぜ!【猪突猛進マグロ】
:モアンもいっていいかな〜♪【癒し羊】
:んじゃ俺たちもいいかな?【最強ブリキ】
:いいと思うのです♪(なのです♪)【双子スライム】
:それいいな、わしらも行くか!【ショタおじいちゃん】
:行くですわ〜!【お嬢様死神】
:僕らも行くかい?【ラブコメパンティー】
:行くに決まってんだろ!?【ラブコメブラジャー】
:某たちは?【地獄のイラストレーター】
:行けばいいんじゃないですかねご先祖様【地獄行きの小説家】
:我たちも行くわ【Vtuberの神】
:ワシたち家族だもんな【雪女】
:あいぼー!【鈴木】
………えっ、この人数焼肉キツイな。(人目的に)どうしよ。
ポロロロン、ポロロロン。
あっ、追加のメールが二通きた。
:ウチとかどうです?焼き鳥になっちゃいますけど…【本店店長】
:けどアタシたちなら人目も気にならないぜ!【2号店店長】
………じゃあえっと。…………『多分千人前で』。っと。
:毎度!【本店店長&2号店店長】
………マジであいつらばかみてぇに食うしな。
………まあ予約しなくて良くなったし、俺は金だけ用意しときゃええな。
普通の食べ放題だと出禁食らうし。丁度いいわ。
………とりあえずキユが配信したら行くか!焼き鳥!
………つうかアイツらみんなこの配信見てるの?暇人かよ。働け。
………いや、よく考えたらアイツらみんな働きすぎだわ。休め。(どっちだよ)
「…………あ、そういえば団さん。名前」
「え?紅の名前ですか?」
「違う!ん。アレ、ふぁんねーむ?ってヤツ。決めてない」
「あ、ああ!そういえばそうでした!」
あぁ、そういやコイツらいきなり過去バナ始めやがったからな。全然Vtuberっぽいことしてねぇぜ。せっかくの初配信だ。もっと視聴者を定着させないとダメだぞ!
………あれ?いきなり初配信でキリタチ山を8時間語ったのは誰だっけ?
……いてっ。…………なんでブーメランが俺の頭に…?
「でも紅。社長そういうのやってませんよね?」
「まあだってアレ本当は──」
ちょっ!?コイツ!なんてことを口走ろうとしてんだ!?
「────バズるための戦略だもんね」
「………えぇ、そういえばそうでしたね。すっかり忘れてました」
:へぇー、あのルーベルトが…
:つまり俺らは手のひらの上……ってコト!?
:たまげたなぁ…
お、おお。ビビったぜ。俺が生身なコトバラされるかと思った…。
「ん。というのは嘘でして」
「えっ?」
:えっ?
:えっ?
:えっ?
えっ?
「アレはただの本能。ルーベルトの中に眠る承認欲求が暴走しただけ」
「なるほど!実は社長は現代人の心の闇が産んだ承認欲求モンスターってことですね!」
:なにその後藤さんみたいなのは…?
:俺らの心の闇がこんなバケモノを…!?
:ルーベルト。やっぱりお前はここで殺さなきゃ駄目だ
:河童殺すべし!魔王しばくべし!
:河童、滅ぼそう!
:なんでや!なんでみんな俺を殺したがるんや!【ルーベルト】
「ん。でもそんな社長の優しさに私たちは助けられた」
「ですね」
「私たちをもやし生活から抜け出させてくれたルーベルトには感謝しても仕切れないね」
「ですね!」
:さすがルーベルト
:略してさ(す)がる(ーべると)
:佐賀ル!?
:なんだゾンビか…
:まあ緑色だしニアピンだな
:10円!
:それナメックの方じゃね…?
「ん。ということでふぁんねーむ?は『
「いい名前になりましたね!」
:ふぁ!?
:ファ!?
:歩ぁ!?
:腑ぁ!?
:不ぁ!?
:腐ぁ!?
唐突すぎだろ。視聴者置いてけぼりだぞ。
「ん。じゃあ、初配信しゅーりょーってことで」
「月火水木金土日!毎日配信頑張ります!」
「「月野夫婦でした〜!!」」
……えぇ?(困惑)こいつら俺が思ってたよりずっとぶっ飛んでんなぁ?
………ま、いっか!キユが配信したら飯食いに行こうぜ!
みんなで同時に飯食うのは久々だし!今からもうすでに楽しみだ!
あけおめ(1週間タイムラグ)
どうも、東風です。
御託はいいのでとっとと書きます!
次回は多分近いと思います。
ご愛読!ありがとうございます!では!すぐ書いてきます!
どうも東風です。ご愛読ありがとうございます。さて、みなさんは、現時点で、どのキャラが好きですか?キャラクター作りをする際のモチベになりますので、是非気軽にお願いします!なんとなくでいいので好きなキャラに投票お願いします!あ、別に結果で出番が偏ったりは一切しないので、是非気軽にお願いします!
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ルーベルト
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ブーイ
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キユ
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朱音
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団さん
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鈴木ネキ